信頼

ネットワークが信頼を担保してくれる時代

暗号資産が創造する未来

 シリーズ「小論文文集」第25回目:倍賞美奈子(平成29年月11執筆)をお届けいたします。

 この小論文文集は現在、Amazon Kindleでも購入が可能ですが、一人でも多くの方にお読みいただきたいと考え、無料公開する運びとなりました。

 受講生の皆様が書いたこの小論文には、たくさんの未来が詰まっています。
 この小論文に書かれたことが、今後の未来で実現できれば、どの様な笑顔が創造されるのでしょうか?

 すてきな未来を想像し、お読みいただけたら幸いです。

革命の歴史

仮想通貨とは、2009年、サトシ・ナカモトと名乗る人物の論文、ビットコイン:A Peer-to-Peer Electronic Cash System(bitcoin,以下BTCという)が起源となって運用開始された、インターネット上で決済可能なバーチャルなお金だ。

ビットコインは、インターネットに続いて世の中を変える『革命』とも言われているが、平和な未来をもたらしてくれるのだろうか。

 インターネットの歴史を振り返ってみよう。

1984年、日本でインターネットが始まった。当初のインターネット普及率は3.3%。スマートフォン、タブレット端末の登場で世界のどこにいても接続が可能になった。

2006年には70.8%に。そして、2008年の「iPhone」発売以降は、80%以上の日本人がインターネットを利用している状況である。
(参考URL:http://www.daj.jp/20th/history/#y1996

歴史

オンライン上のアイデンティティの問題

ザ・ニューヨーカー誌に掲載されたピーター・スタイナーの有名な風刺画をご存じだろうか。パソコンに向かう犬が、もう一匹の犬に対してこう教えている場面だ。

「インターネット上では、誰もきみを犬とは思わないさ」

この風刺画が掲載されたのは1993年のことだが、オンラインでアイデンティティの問題はいまだに解決されていない。

インターネット上で安全に取引するためには、銀行や政府などの第三者に問い合わせて相手が信用に足るかどうかを教えてもらわなくてはならない。

間に立つ政府は、私たちのデータを集め、プライバシーを侵害し、それを商売や安全保障の為に利用している。

誰もが平等につながりあう時代がやってくるはずだったのに、現実には金と力のある人を肥やしてしまった。

Peter Steiner,New Yorker Magazine,July 1993.

ブロックチェーンによるアイデンティティ問題の解決

しかし、BTCは、その信頼性の低いインターネット環境下で、銀行やカード会社を介さずに安全に、低コストで、送金したい相手に直接おくることができるようになった。

それを可能にしたのが仮想通貨のブロックチェーンという技術である。

ブロックチェーンとは、「分散型台帳を採用し、中央集権的な第三者を仲介せず、改ざんが困難で、パブリックであり、強固なネットワークを作る技術」である。

その結果、ブロックチェーン技術により、BTCは今までに存在しなかった平等性の高い通貨になりえるのだと、私は考える。

ブロックチェーン

まとめ

これからのブロックチェーン時代には、ネットワークが信頼を担保してくれる。

あるいはネットワークに接続されたモノが、信頼できるかどうかを判断してくれる。インターネットとお金の概念の融合で、「価値とお金のインターネット」に変貌を遂げたのである。

どうしてこの技術にもっと早く気付くことが出来なかったのか。

サトシ・ナカモトは、全てお見通しだったに違いない。

BTCの技術は、遅かれ早かれ世界の人々を魅了させることを、また、世の平和は、政府ではなく我々自らが作り出せるということを。

人々が平等で平和な世界を望む限りビットコイン(技術)はこれからも必要とされていくであろう。

倍賞美奈子(平成29年月11執筆)

特記事項:記事として掲載する構成上、原文内容を一部更新しております。

免責事項:シリーズ「小論文文集」に掲載される論文は、その正確性や完全性を当協会や執筆者が保証するものではありません。また、論文中の過去の実績に関する数値、図表、見解や予測などを含むいかなる内容も将来の実装や実現をお約束するものではありません。

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講座は「お金について」を含め、1から重要な項目を前編後編合わせて3.5時間の中で、しっかりと学ぶことが出来る内容になっていますので、「興味はあるけれど講座についていけるのか、少し心配」という方であっても、安心して受講いただけます。

日々の生活や仕事はもちろん、ビジネスや新たなチャレンジにも役立つ資格であるため、他の受講生の皆様とともに、しっかりと仮想通貨システムおよびブロックチェーンの理解を深めていただけたら幸いです。

受講で得られる『7+3の学びと活動』
  • 学び①:お金の本質、仮想通貨システムの本質
  • 学び②:ブロックチェーンの活用事例
  • 学び③:キャッシュレス化の現状と未来
  • 学び④:フィンテックの可能性
  • 学び⑤:情報共有(分散型台帳技術)の重要性
  • 学び⑥:企業ではなく「あなた」が活躍する時代
  • 学び⑦:ブロックチェーンが創造する未来
  • 活動①:伝え方のスキルアップとコミュニケーション能力を向上する
  • 活動②:SDGsの達成に向けた仮想通貨システムの活用を伝える
  • 活動③:公認暗号通貨技能アドバイザーとして各地で講座を開催する

本質を学び活かすことができる、暗号通貨技能検定(初級編)とは!?
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JCCA 編集部
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JCCA 編集部は、協会主催の様々なイベントや講座、暗号通貨システムやブロックチェーン技術に関する時事ニュースなどを含め、例え話を用い初心者の方にもわかりやすく解説してまいります。/暗号通貨の『普及活動』、それが子供達の笑顔を創造する。