松元 育美

・好きなことをするだけで救える地球|筆者:松元 育美

はじめまして、当協会代表理事の山下健一@Kenichi_Y)です。

 

今回は、公認アドバイザーである「松元 育美」さんの小論文をお届けいたします。現状は、まだまだ女性が働きながらも家事全般を行う社会環境です。 しかし、ブロックチェーンを活用すれば助け合えるかもしれません。

 

それでは、本文をご覧ください。

私が住む近所で起こった出来事なのだが、二人目の赤ちゃんを出産後一週間で産後うつになり自殺した女性の話を聞いた。私はそれを聞いた際、「私には子供もが居らず保育の免許を持っているわけではないが、姪っ子と甥っ子の三人の新生児を育てる経験を妹にさせてもらえた為、少しの間なら育児を手伝ってあげられたであろう」と感じた。

子育てという大変さも、世の中のお母さん達程では無くとも、自殺した女性の話は聞いてあげることは出来であろうし、その女性に必要な援助があれば、専門家の方と女性を繋ぐ役割くらいはできたのではないだろうか。もちろん、女性の家族は彼女の近くにいて一緒に生活をしていたとは思うが、子供達だけでなく産後うつの女性のことを、よりしっかり見てくれる人がいれば防げた事故だったのかもしれない。

家族のこととなるとあまり他人は介入できないのが今の現状である。私も一人暮らしの祖母の様子を週に一度は見にいくことが習慣になっており、他人に頼むとなると祖母のライフスタイルが崩れストレスになり、認知症が進まないか心配になる。結果、本当に任せた人を信頼していいのかどうか悩むのだが、多少自分の時間を削ってでも、自分の安心のためと考え、大好きな祖母に会いに行くために毎週一時間かけて祖母のところへ向かう。

ここで、家族という最小単位で人生に起こる様々な問題を解決していくのは、限界があるのではないかと考える。何故なら、核家族が当然になっている現代社会の現状は、家族における一人一人の役割が大きいのではないだろうかとと感じるからだ。

例えば、両親と子供二人の四人家族がいるとする。そこへ新しい家族が生まれた際、近くに祖父や祖母など子育てを手伝ってくれる親戚がいれば安心だが、その様な存在がいない状況で赤ちゃんを育てている世帯は数多く存在する。父親は家族のために社会に出てお金を稼ぎ、母親は他の子供たちの世話をしながら赤ちゃんの面倒を見ることになるため、それが重労働になるのは目に見えている。そんな時、家族のご飯を作ってくれる人がいるだけでも家庭内の仕事はかなり楽になるのではないだろうかと考える。

料理を作ることが好きで一家族分のご飯を作ってくれる人であれば、好きなことを頼まれたら、おそらく喜んで引き受けるだろうし、料理好きな人のご飯は美味しいしく感謝のつながりも育まれる。また、地産地消で地元の食材を使って余すことなく料理してくれれば、必要なものだけを購入し食材を無駄に廃棄することもなく、環境にも優しい。ご近所付き合いが徐々に減っている昨今はなかなかこのような人を見つけることは難しい。しかし、ブロックチェーン技術を活用すれば、支援を必要とする人と望まれた仕事を喜んでやってくれる人たちを互いに繋ぐことが可能になる。

ブロックチェーン技術を活用すれば、支援を必要とする人と望まれた仕事を喜んでやってくれる人たちを互いに繋ぐことが可能になる。まず、一人一人の家族構成や個人のプロフィール、望んでいる支援などをデジタル署名を使いP2Pネットワークに書き込む。公開鍵暗号があるため他人になりすまして偽に情報を扱うことはできない。一度、承認された内容はみんなが同じ情報を共有している(分散型台帳技術)ので改竄も不可能であり、ブロックチェーン上の情報はどこでも誰でも確認でき、自分の好きなことや得意なことを必要としている人を見つけたらその依頼を受け取ることができる。 

ブロックチェーン技術を利用することで誰一人として取り残すことなく、困っている人を見つけ出し、必要な援助を行ったり、ちょっとした手助けが可能となる。先の家族の食事を作る人も毎日同じ人が作りに行かなくてもいいのだ。「今日は私が行くわ。」「今日は私が作り過ぎちゃったから持っていくよ」など、余裕のある人が少し親切なことをするだけで支援する側も負担になることはない。そして、このやり取りはいつまでも一方向で続くわけではない。その内、子供たちも手が掛からなくなり、この時支援を必要とした母親が誰かを助ける日が来るかもしれない。

子育てであったり、高齢者の介護であったり、家族だけで助け合うことが大変な時は多くの人の人生で起こり得ることだが、同じ時期に人を助ける余裕があり、それを好きでやっている人も必ずいる。そうやって、お互いが助けたり助けられたりする、相互扶助のシステムがある社会は愛に溢れた世界になるだろう。

このちょっとした手助けが当たり前になれば、おそらく産後うつになってしまった女性をも助けることができたのではないだろうか。女性のケアをする人が現れ子供たちの面倒を見る人がいて、家事を手伝ってくれる人がいる。そうなれば、この様な温かい世界では病気の完治も早まり、ストレスが要因となる病気も徐々に軽減されるものと考える。

私の祖母も、家族だけでなく多くの人に助けてもらえることで、一人暮らしの孤独な寂しさからも解放され、祖母が今まで生きてきた知恵や元々料理好きだった得意なレシピなどを人に伝えることで、生涯にわたって生きがいある生活が送れるのかもしれない。

今回は家庭で起こる問題を元に考えたが、望みの種類を他にも広げていくこともできる。例えば、可愛い洋服が欲しいと思った時は、洋服作りが好きな人と繋がることができる。車が欲しいと思った時には、車を持て余している人とつながることができる。ブロックチェーンとは、生活に関わる多くのことに応用でき、それは誰かの喜びとなって様々な問題を解決できる。これは「働きがいや経済成長」を促進させる事にも繋がるだろう。

人は、得意なことをする時に地球の資源を最大限利用でき、必要なものを必要な時に得られれば需要と供給のバランスが保たれ「住み続けられるまちづくり」や「つくる責任つかう責任」の目標も達成に近ずく。そして、この相互扶助が成り立つ社会は「平和と公正をすべての人に」という目標にも貢献するだろう。暗号通貨システムに使われているブロックチェーン技術は、SDGsで掲げられている目標の達成には必要不可欠である。

この様に、ブロックチェーン技術が活用されているシステムは、環境に優しいだけでなく人々の生き方にも影響を与える。自分自身が他人の役に立てていると実感しつつ育つ人々は、この世界は素晴らしいものだと感じ充実した人生を送ることができるに違いない。その結果、時間はかかるかもしれないが、必ず世界から戦争や犯罪はなくなるのではないだろうかと考える。

相互扶助で成り立つ世界では、生まれた時から人に助けられた内容が記録されている。何故なら、ブロックチェーン上には、自分自身が多くの人に助けられて生きてきた事をいつでも見返すことができ、多くの人の役に立てた喜びをも記録されているからだ。結果、周囲にいる人々は大切な仲間と感じられる様になるため、争い事は減り相互扶助の価値観が育まれていく。

家族という枠を超えて互いを助け合える社会は、父親としてこうあらねばならない、母親としてこうでなければならない、子供を育てるのは親の仕事など、肩書きや今の社会で常識のように思われている考えは不要になる。何故ならば、一人の人間として、何が好きか、それを探究し社会でどう役立てていくのか、そこに尽きるからだ。ブロックチェーンが浸透した世界では「みんなの好きなものだけ」で回っていき、それぞれのライフスタイルを楽しみながら生きがいある生活をおくることができるだろう。だからこそ、そんな世界が実現する為にも、これからも学び行動し、相互扶助の重要性を伝え続けていきたい。

筆者:松元 育美

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