ISO 国際標準化機構

ブロックチェーン技術の標準化について(インターオペラビリティ)

皆さん、いかがお過ごしでしょうか。

台風19号ですが、12日~13日にかけて、東日本を直撃しそうです。

厳重に警戒してください。雨だけでなく、記録的な暴風が吹く可能性もあるようです。

さて本日は、「ブロックチェーンの標準化」についてお話をしてみたいと思います。

システムがつながると大きく世界が変わる

下の画像は、bitFlyer Blockchain Co-Founder/CEOである、加納裕三氏のツイッターです。

出典:加納裕三氏公式ツイッター
ISOでブロックチェーン標準化の委員を務めているとのことです。加納氏も、ブロックチェーン標準化に大きな期待を寄せているのがうかがえます。

次の項目で、ブロックチェーンが標準化されると、どのように世界が大きく変わる可能性があるのか、解説してみたいと思います。

インターオペラビリティとは

現在、ブロックチェーン技術の国際標準化をめざしたISO(国際標準化機構)/TC307「ブロックチェーンと電子分散台帳技術に係る専門委員会」なるものが存在しており、そこでブロックチェーン標準化についての議論等をしています。

加納氏の発言にある、「インターオペラビリティ」とは、相互運用性のことで、複数の異なるシステムを組み合わせて、相互に運用できる状態を指します。
ソフトウェア同士の組み合わせもその1つで、多種多様なデバイスが様々なネットワークに接続可能なことなどもこう呼ばれます。

難しい・・・

要するに、ものすごく簡単に説明すると、携帯の機種変更しても、今まで通り電話もできるし、アプリも使える。そういった理解で良いと思います。

逆に使えなかったら、困りものなので、業界ごとに標準化されるのは、良いことだと思います。

暗号資産(仮想通貨)のインターオペラビリティ

仮想通貨にあてはめて、インターオペラビリティを説明します。

ビットコインにはビットコイン専用のブロックチェーン、イーサリアムにはイーサリアム専用のブロックチェーンがあり、互換性がありません。

ビットコインをイーサリアムに交換する場合、中央集権取引所を介して交換するのが一般的ですが、その必要がなくなるということになります。

ちなみに、ビットコインとライトコインの間では、インターオペラビリティが既に確保できています。

また、リップル(XRP)は、そもそもお金という「価値」の移転を前提に開発されています。
米ドル(USD)→リップル(XRP)→日本円(JPY)といった感じです。
これも、インターオペラビリティの例ですね。

やっぱり便利!

ブロックチェーン

ブロックチェーンが標準化された際のユースケース

ブロックチェーンは、異なる仮想通貨の交換だけに使用されるわけではありません。

ここでは、トレーサビリティ(透明性)を例にとって説明したいと思います。

牛肉の産地偽装とかのアレです。

製造業の場合、

  • 原材料の生産業者
  • 原材料の加工業者
  • 製品製造業者
  • 卸売り業者
  • 販売業者

と、複数の業者が、お客様の手元に届くまで介在しています。

さらに、産地や使用されている原材料などは、それぞれの業者がそれぞれ自社のデータベースで管理しているのが一般的です。

要するに、自社の前段階の業者の情報を信じて扱うのが通常です。

だから改善や偽装が起きるのです!

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出典:NTT技術ジャーナル2018.3 従来のトレーサビリティの図解

それでは、情報の管理をブロックチェーンを使用したらどうでしょうか?

情報の改ざんや偽装ができないから完璧でしょうか?

残念ながらブロックチェーンも完璧ではありません。

製造から流通までそれぞれの業者が、それぞれ違った規格のブロックチェーンを使用し、独自に管理していたらどうでしょう?

前段階の業者が何らかの理由で、誤った情報をブロックチェーンに書き込んでいたら、それが正しいこととして、次の段階の業者も信用してしまいます。

そこで、ブロックチェーンを標準化し、製造に関わる全ての業者が同じブロックチェーン上で情報を共有するのです。

そうすることにより、偽装や改ざんができないトレーサビリティが確保できるようになるのです。

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出典:NTT技術ジャーナル2018.3 ブロックチェーンを利用したトレーサビリティの図解

まとめ

ISO(国際標準化機構)が主導するか、もしくは業界をけん引する業者のシステムが、結果的に標準的な規格として使用されるかは、様子を見ていかないとわかりませんが、
個人的には、おおまかではあるが業界ごとにブロックチェーンも、標準化の方向に向かうのではないかと考えています。

その方が、使う方も扱いやすく、コストも軽減できるでしょう。

本当の意味のトレーサビリティは、もうそこまで来ていますね!

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