暗号資産が創造する未来
シリーズ「小論文文集」第14回目:岸田典子(平成30年2月執筆)をお届けいたします。
この小論文文集は現在、Amazon Kindleでも購入が可能ですが、一人でも多くの方にお読みいただきたいと考え、無料公開する運びとなりました。
受講生の皆様が書いたこの小論文には、たくさんの未来が詰まっています。
この小論文に書かれたことが、今後の未来で実現できれば、どの様な笑顔が創造されるのでしょうか?
すてきな未来を想像し、お読みいただけたら幸いです。
暗号通貨の一般への理解は、まだ不十分
平成30年1月、コインチェックの540億円にも上るNEM の流出事件が起きた。
ハッカーが悪いのは言うまでもないが、コインチェックの管理の甘さが大きな問題になった。また暗号通貨の高騰や暴落はバブルと呼ばれ、不安が大きく広がった。
暗号通貨はすでに社会への影響が大きいが、一般への理解はまだ不十分だ。
日本ではキャッシュレス化も一部ICカードなどにとどまる一方、中国ではすでにスマートフォン決済によるキャッシュレス社会が急速に普及し、日本とは対照的であるが、このような日本で、今後暗号通貨はどのように普及していくのだろうか。
暗号通貨が一般的に利用されるには、安心して使えるよう安全性や利用者保護のしくみが整えられる必要がある。
コインチェックの事件は暗号通貨の技術に問題があったのではなく、取引所の運用、セキュリティ、暗号通貨を取り扱う組織と人の起こした問題であり、問題の本質を見なければならないが、革新的かつ開発途上のしくみなので、これからも問題が起こるのではないだろうか。

暗号通貨は時代の要請である
日本では、平成29年4月に「資金決済に関する法律」が追加された。
暗号通貨の交換業者は金融庁の監督が及ぶことになり、ビットコインは決済手段として認められた。
暗号通貨は時代の要請であり、世界がよりよく変わるために必要なものだ。

単なる投機の一種ではなく、シェアリングエコノミー、スマートコントラクト、決済、保険、海外取引、寄付、選挙や投票など、様々な分野で変化を起こす革新的な技術である。普及に向けた準備は着々と進んでいるのである。
貧しさの連鎖から自由になる道
私が、特に期待している分野は、アフリカなど途上国での活用である。
先進国と途上国の格差は、富める国から貧しい国への援助という形では埋めようもないほど大きいものだった。
途上国では、銀行がない、資金がない、信用がない、汚職や契約が履行されないなど、社会インフラが非常に弱い。
ムハマド・ユヌス氏のマイクロ・ファイナンスのように、暗号通貨のしくみは、貧しい社会で不正を減らし、チャンスを求める人を後押しし、社会を劇的に改善していくことができる。
今まで抜け出すことができなかった貧しさの連鎖から自由になる道が開かれるのだ。

まとめ
暗号通貨によって、あらゆるジャンルでビジネスモデルの変化を余儀なくされるだろう。
いかに社会を変化させなければならないのか考えるべきことはたくさんあるだろうが、まずは今までの概念にとらわれず変化を受け入れるマインドが必要だ。
技術を引っ張っていくのは、未来を描く想像力だろう。
暗号通貨は、ユーザー同士が認め合う非中央集権型のサービスである。サポートのコミュニティやルールが守られる仕組み作りなど、ユーザーである我々自身がリードし、参加していくものでありたい。
私はこの社会の未来図が見たいので暗号通貨の普及に少しでも関わっていたいと思っている。
岸田典子(平成30年2月執筆)
特記事項:記事として掲載する構成上、原文内容を一部更新しております。
免責事項:シリーズ「小論文文集」に掲載される論文は、その正確性や完全性を当協会や執筆者が保証するものではありません。また、論文中の過去の実績に関する数値、図表、見解や予測などを含むいかなる内容も将来の実装や実現をお約束するものではありません。

暗号通貨技能検定とは
こんな想いの方々が受講されています
- 暗号通貨やブロックチェーンについて、知識の有無にかかわらず興味関心がある。
- 同一労働・同一賃金が施行された中、資格を得て他者との収入に違いを出したい。
- 自社のビジネスにブロックチェーン技術がどの様に導入できるのかを知りたい。
- SDGsの目標達成に対し、ブロックチェーン技術がどの様に関係していくのかを知りたい。
- 暗号通貨に関する情報を、仕組みや構造から自分で読み解く力を身につけたい。
- 暗号通貨の始め方や取り扱いを覚えたいが、書店に並んでいる本やYoutubeを見ても理解が進まない。
- 講師としての資格を取得し、より多くの方々へ暗号通貨の思想やブロックチェーン技術の概念を伝えたい。
![暗号通貨技能検定[初級]講座の流れ](https://japancryptocoin.org/wp-content/uploads/講座の流れ図.png)
投稿者プロフィール
- スタッフ
- JCCA 編集部は、協会主催の様々なイベントや講座、暗号通貨システムやブロックチェーン技術に関する時事ニュースなどを含め、例え話を用い初心者の方にもわかりやすく解説してまいります。/暗号通貨の『普及活動』、それが子供達の笑顔を創造する。
最新の投稿
シリーズ 小論文文集2022年6月28日SDGsとブロックチェーンで好きなことをするだけで救える社会を創る
SDGs2022年4月18日ブロックチェーンで国境を跨いだ医療情報の共有を可能にする
SDGs2022年3月16日DAOとは?『相互扶助』の視点で分かる新しい組織のかたち
SDGs2022年3月7日分散型台帳技術を活用したSDGs達成のための手段

