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・バイナンスCEO、法定通貨とヴィーナスの関係について語る

皆さん、いかがお過ごしでしょうか。

本日は、何かと話題のフェイスブックのリブラとよく比較されるバイナンスのヴィーナスについて、バイナンスCEOであるChangpeng Zhao氏が法定通貨とヴィーナスの関係について語った、という話題を取り上げてみたいと思います。

ヴィーナスの特徴

ヴィーナスもリブラも、同じステーブルコインなのですが、ヴィーナス最大の特徴は、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の発行をサポートする、ということです。

バイナンスのチーフ・コンプライアンス・オフィサーのサミュエル・リム氏は、「ヴィーナスは仮想通貨の裏付け資産や発行量は各国政府が決定することができる」とも過去に発言しているので、そこからも読み取ることができます。

ヴィーナスとリブラとの比較、ステーブルコインの説明は過去記事(リブラとヴィーナス、ステーブルコインの行方)にもありますので、そちらもお読みいただけると嬉しいです。

ちょっと“トゲ”がある表現ですが、ヴィーナスは、体制(国家)寄りということです。

取引所としても世界最大手ですし、世界各国の法律等を遵守する義務もあるので、致し方ないとも思います。

バイナンスCEOのChangpeng Zhao氏も、コインデスクの取材に応じ、下記のように答えています。

民衆を抑圧するような体制によって、不当に刑事告発を受けている反体制派がいるとして、その場合でもバイナンスは体制側につくのかと聞かれた時である。

バイナンスCEOの答えは「残念ながら、その通りだ」というものだった。

「(その場合、反体制派は)私たちのサービスを利用しない方がいい。プライベート・コインなど、何か一種の、分散型のものを使う方が全然良いだろう。残念ながら、私たちには選択肢がなく、出来ることは限られている。」

と、Zhao氏は、非人道的な行いが見られる政府の場合でも、体制側と協力せざるを得ないことを示唆した。

引用元:コインポスト
バイナンスCEO、規制対応や法定通貨とヴィーナスの関係について語る=コインデスクインタビュー(2019/11/07)

ある意味中央集権的で、世界で手広く商売をしなければならないので、理解はできますが、個人的にはなんだかちょっと寂しくなる発言ですね。

Zhao Changpeng Photographer: Akio Kon/Bloomberg

ヴィーナスについて語る

同じくコインデスクの取材の中でChangpeng Zhao氏はヴィーナスについて聞かれ、

  • 米国、ロシア、中国など大国がすぐに採用することは期待していない
  • 経済規模の小さな国々がまず歓迎する可能性が高い

と発言しています。

私も同意見です。

経済規模の小さな国がヴィーナスを発行した場合、即ヴィーナス=中央銀行デジタル通貨(CBDC)となるのか否かは、私も判断に迷うところですが、大国がバイナンスと組んでヴィーナスを発行することは、およそないだろうと考えています。

やはり大国は、一民間企業のプラットフォームでなく、国の管理下の組織で中央銀行デジタル通貨(CBDC)を発行するでしょう。

いやはや、中央集権的ですね~。

Changpeng Zhao氏も、暗号資産(仮想通貨)そもそもの思想や概念とは逆行していることはもちろん理解しており、下記のようにも発言しています。

政府の認可を受けたステーブルコインとは、分散型で管理されないという仮想通貨の、最初の概念とはほど遠いものの、仮想通貨業界のインフラを整える上では重要だ

引用元:コインポスト
バイナンスCEO、規制対応や法定通貨とヴィーナスの関係について語る=コインデスクインタビュー(2019/11/07)

理想と現実。

大企業の社長なので、会社の舵取りもしないとなりませんが、本心はどのように思っているのか聞いてみたいですね。

理想と現実

まとめ

今回のインタビューは、動画として公開されているので下記に添付しておきます。

筆者は英語ができないので、海外のニュースなどの速報性では、どうしても他のメディアに劣ってしまうのですが、日本の方に、仮想通貨のことを“日本一易しく簡単にわかりやすく”お伝えすることをモットーに日々執筆しています。

今後とも、よろしくです。

では、英語が出来る方は下記をどうぞ!字幕も英語です!(泣)

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JCCA 編集部
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JCCA 編集部は、協会主催の様々なイベントや講座、暗号通貨システムやブロックチェーン技術に関する時事ニュースなどを含め、例え話を用い初心者の方にもわかりやすく解説してまいります。/暗号通貨の『普及活動』、それが子供達の笑顔を創造する。