フランスのブリュノ・ル・メール経済財務大臣

リブラは、国家の政治主権の侵害だ! ~フランスの経済財務大臣が非難(シニョレッジを巡る攻防)~

皆さん、いかがお過ごしでしょうか。

本日は、「即位礼正殿の儀」が執り行われましたね。

台風の被害を鑑みて、パレードは延期になったそうですが、今年の初めまでパレードする赤坂見附周辺におりましたので、ぜひ「生」でパレードを見てみたかったです。

さて本日は、フランスの経済財務大臣、リブラに関するFacebookの「政治的」野心を非難、という話題を取り上げてみたいと思います。

シニョレッジ(通貨発行益)を巡る攻防

フランスのブリュノ・ル・メール経済財務大臣は、フィナンシャル・タイムズのコラムの中で、リブラは各国が自国の通貨を発行する主権を奪っており、これは劇的かつ予期できない反動を及ぼすと述べたそうです。

私が昨日の記事(フェイスブックの野望が見え隠れ! ~リブラ、方針転換か、単一の法定通貨に紐づくステーブルコインを検討~)にも、フェイスブックの野望として、「リブラ協会の中央銀行化」だ、と書かせて頂きましたが、フランスの経済財務大臣も同じような考えのようです。

コインデスクジャパンの記事を引用します。

ブリュノ・ル・メール経済財務大臣は、リブラは各国が自国の通貨を発行する主権を奪っており、これは劇的かつ予期できない反動を及ぼすと述べた。

1999年にユーロが誕生した際、加盟国はその主権の一部をユーロに引き渡した。フェイスブックや他のリブラ協会のメンバーに民間による通貨発行を認めることは、この取り組みを損なうと大臣は述べた。

「私は主権国家の最も強力なツールの1つである金融政策が、民主的なコントロール下にない主体の権限下に置かれることを認めることはできない」

引用元:コインデスクジャパン
フランスの経済財務大臣、リブラに関するFacebookの「政治的」野心を非難(2019/10/21)

まぁ、そうなりますよね。

1国の財務大臣という立場なら。

改めて機会を設けて、少し詳しく解説したいと考えていますが、通貨を発行することは、単純に儲かるんです。

これをシニョレッジ(通貨発行益)またはシニョリッジと呼ばれます。

要するに、リブラ協会にシニョレッジ(通貨発行益)を奪われてしまっては困る、というのが本音だと思います。

シニョレッジ(シニョリッジ)通貨発行益

中央銀行デジタル通貨(CBDC)発行には積極的

ル・メール大臣は、リブラに対抗する為に、「中・長期的には」中央銀行デジタル通貨の発行に関しては積極的な姿勢も示しています。

また中国は既報(デジタル米ドルは「避けられない道」:連邦準備銀行総裁が発言)の通り、“超”積極的です。

中国をけん制する意味も含めて、下記のようにも発言しています。

「中国をこの分野の唯一のプレーヤーにすることはできない」

引用元:コインデスクジャパン
フランスの経済財務大臣、リブラに関するFacebookの「政治的」野心を非難(2019/10/21)

個人的には、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の発行の流れは止まらないと思いますし、けっこう早く発行されるのでないかと思います。

フランス エッフェル塔

まとめ

リブラプロジェクトが発表されてから、

リブラとヴィーナス(大手仮想通貨取引所バイナンスのステーブルコイン)

リブラと中央銀行デジタル通貨(CBDC)

など、議論が活発です。

そもそも“既存の金融システムの在り方”を考える、よいきっかけとなっていると思います。

きっと議論の行く先には、素敵な未来が待っていると期待しています!

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