足るを知る 清貧

足るを知る者は富む時代

暗号資産が創造する未来

 シリーズ「小論文文集」第37回目:福室貴雅(平成29年7月執筆)をお届けいたします。

 この小論文文集は現在、Amazon Kindleでも購入が可能ですが、一人でも多くの方にお読みいただきたいと考え、無料公開する運びとなりました。

 受講生の皆様が書いたこの小論文には、たくさんの未来が詰まっています。
 この小論文に書かれたことが、今後の未来で実現できれば、どの様な笑顔が創造されるのでしょうか?

 すてきな未来を想像し、お読みいただけたら幸いです。

仮想通貨は富や権力の不均衡を是正する

仮想通貨は富や権力の不均衡を是正し、より良い未来を創造できるだろうか。

確かに、技術的に未成熟な側面もあり、実装が難しいのではないかという懸念や、ブロックチェーンが創造する未来でも、同様に富や権力の不均衡が発生するのでないかという意見もある。

しかし私は、ブロックチェーンの技術により不均衡を是正し、人間本来が持つ、根源的かつ忘れがちな幸福を追求することができる未来が創造出来ると考える。

なぜなら仮想通貨やブロックチェーンの思想や仕組みは、中央集権的ではなく、分散的だからである。

現在は、富める者が益々富み、貧しい者は益々貧しくなるような社会である。

これは構造や仕組みの問題であり、不健全で歪んでいる。

要するに、裕福な者は自らの能力や努力でなく、構造や仕組みにより富を増やしているのだ。

富や権力の不均衡

人間の欲望には際限がない。

その欲望により、平穏な生活や平和は脅かされ、破滅や戦争に向かうことも歴史的にも少なくないはずだ。

このように富や権力が集中し、欲望をも助長させる世の中にインパクトを与え、さらには破壊し、現在よりフラットな世界を、仮想通貨とブロックチェーンは構築するはずだ。

既成の担保や信用が要らない新しい世界の誕生

フラットな世界では富や権力だけでなく、地域や国の違いも意味が薄れると私は考える。

それは、仮想通貨とブロックチェーンが作り出す世界は、既成の担保や信用が要らない新しい世界の誕生を意味するからである。

例えば、国が認めた法定通貨や銀行等、信用ある機関を利用しての送金は必要不可欠ではなくなる。

そもそもビットコイン通貨圏ではコアメンバー(開発者)はいるものの、管理者なしに運営されている。

ただトランザクション(取引)の承認を繰り返すマイナー(採掘者)の存在で成り立っているのが画期的である。

新しい世界

さらなる未来へ

さらにはイーサリアムのブロックチェーン上では、スマートコントラクト(契約の自動執行機能)により、信用の担保や人の解釈なしに、契約が実行されるようになる全く新しい世界が待ち受けている。

それは人類の歴史上経験がない世界であり、既存の価値観は意味をなさなくなることさえある。

未来へ

まとめ

このように、富や権力がフラット化していく新しい価値観の世界では、突き詰めれば富や権力は意味をなさなくなり、必要がなくなると考えられる。

その世界が実現した暁には、人間本来が持つ根源的な幸福を甘美出来るはずだ。

よって私は、仮想通貨とブロックチェーンにより、富や権力が是正され、「足るを知る者は富む」、そのような世の中がそう遠くない将来実現できると考える。

福室貴雅(平成29年7月執筆)

特記事項:記事として掲載する構成上、原文内容を一部更新しております。

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JCCA 編集部
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