face to face

face to face ≒ P2P

暗号資産が創造する未来

 シリーズ「小論文文集」第36回目:匿名(平成29年11月執筆)をお届けいたします。

 この小論文文集は現在、Amazon Kindleでも購入が可能ですが、一人でも多くの方にお読みいただきたいと考え、無料公開する運びとなりました。

 受講生の皆様が書いたこの小論文には、たくさんの未来が詰まっています。
 この小論文に書かれたことが、今後の未来で実現できれば、どの様な笑顔が創造されるのでしょうか?

 すてきな未来を想像し、お読みいただけたら幸いです。

暗号資産(仮想通貨)は、人の仕事を奪うものなのか

仮想通貨は私たちの生活を豊かなものに導いてくれる存在か、それとも人の仕事を消滅させていくものなのだろうか。

私の職業は、金融機関で主に預金の部門を担当としていた。

仮想通貨と聞いて、何それ、また怪しいものが、本当に大丈夫、という反応が一般的だ。

私はそれに加えて、もしかしたら自分たちの仕事が無くなってしまうのではないか、という驚きと不安を覚えた。

何故なら、この仮想通貨はブロックチェーンというシステムによって24時間、365日送金でき、手数料も僅かな金額、どこでも誰にでも、そして改竄されない、非中央集権型システムだと。

人の仕事を奪う

金融業への影響

命の次に大切だとも言われたりするお金、これを扱う金融業は、今までその地位を確立した存在であり、強く規制された産業であるため、とりわけ参入規制が厳しいものだった。

そして、業務の多くは送金等の仲介なのである。

これが、ブロックチェーンに代替えされていけば、中間業者が不要になり、従来の収入源が破壊される。

仮想通貨の普及は私たちの仕事が必要なくなることを意味すると思うと、悲観的な考えばかりが脳裏をよぎる。

悲観的な考え

本来の姿とは

しかし、自分だけの立場で考えずに見てみると、もしかしたら本来の姿に戻れるのかもと、思えてきたのだ。

先にも述べたが私の仕事は金融で「地元密着型、人と人、face to face」を掲げている。(いいフレーズで、P2Pにも似ていると単純にうれしくなる。)

残念ながら現状は、インターネットの普及により事務処理は効率化されたが、その空いた時間を埋め込むように不必要な報告書提出、上げられ続けるノルマが本部より命令され、とても自分以外の人を思いやる余地はない。

仮想通貨、ブロックチェーンシステムの普及によって起こるであろう金融革命に、今度は時間の使い方を間違えないで欲しい。

大きなシステムの開発はメガバンクに任せればいい、競っても到底無理だ。

仮想通貨の普及によって失う仲介手数料、その代わりに得られた時間を相手(顧客)が本当に望んでいる事に耳を傾け、知識を惜しみなく提供していく、コミュニティの場を拡大し、コンサルティング業務に力を入れる。

本来はこのような仕事をやりたくて金融機関に入社した人が多いはずで、勿論新しい発想と共に進んで収益を得ていかなければならないだろう。

ブロックチェーンのように人と人との繋がりをチェーンのように作っていき、そこに信頼、未来へのビジョンを詰めていけば、未来は明るくなると感じる。

金融だけでなく医療、介護の仕事でも同じようなことが言えると思う。

そこには相手を助けたいという気持ちがあって選んだ仕事、多大な管理事務処理をブロックチェーンシステムを活用し、患者さんの診察に加え、思いも聞くことに集中できたらお互いの信頼関係が構築され、病も良い方向に行くとはずだ。

病は気からと昔から言われている。

治療、薬、大切なのは心にある。

人と人との繋がり

まとめ

これまで仕事に対しての面で記述してきたが、私たちの労働時間は一生の中で大きな割合を占めている、だからこそやりがいがある大切な時間になって欲しい。

相手のために、社会に貢献している充実感を持てたらどんなに豊かな気持ちになれるのであろう。 

仮想通貨の創造する未来はブロックチェーンと共にある、そこには生まれた時間で人と人の繋がりを深め、信頼、思いやり、そして愛と感謝が育まれていくことを願いたい。

匿名(平成29年11月執筆)

特記事項:記事として掲載する構成上、原文内容を一部更新しております。

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