経済産業省よりキャッシュレスに関するパンフレットが公開されました
「キャッシュレスの導入を検討中の導入事業者様向け」および「キャッシュレスの利用について」の2項目があり、後者については、 一般向け・高齢者向け・女性向け・こどもむけ(子供向け)の4種類があります。
キャッシュレスの導入を検討中の導入事業者様向け
この事業者向けのパンフレットでは、大まかな決済資金の流れが分かります。
利用者(消費者)以外との関係性を表す名称
- お店と契約する決済会社(アクワイアラ)
- 利用者と契約する決済会社(イシュアー)
- お店(加盟店)
- 決済代行業者
キャッシュレスの種類として「決済手段」と「決済端末」の説明
- 決済手段
- クレジットカード
- デビットカード
- 電子マネー
- スマートフォン
決済端末
- 接触IC
- 非接触IC
- QRコード印刷物ほか
キャッシュレス決済導入に伴う効果
キャッシュレスの成功事例では、飲食店が2店舗取り上げられていました
- 中国系のコード決済を導入してから「留学生のお客さんが増えました」との感想は嬉しいですね。
- 沿線近くのカフェでは、やはり交通系電子マネーの活用が多い様です。
事業主の声もお二人から頂けました
- 動物病院ではキャッシュレス決済の割合が6割を超えているのだとか。
- 一人ですべてをこなす屋台事業者にとっては、お会計の際に「調理を止め現金を扱った後に手お洗う必要がなくなりました」という感想は嬉しいですね。
キャッシュレス決済を導入したことにより「現金を扱うストレスから解放された」や「飲食店ではお金をさわる必要がなく衛生的」など、効率だけでなく精神的にも楽になるという事例は、今後、多くの方が実感されるのではないかと感じました。
キャッシュレスの利用について
一般向け
この一般消費者向のパンフレットでは、キャッシュレスの「払い方」や「使い方」の流れが分かります。
キャッシュレスの払い方には3種類あります
- 前払い(プリペイド)
- 即時払い(デビット)
- 後払い(ポストペイ)
「デビット」とは英語では「借方」という意味です。
キャッシュレスでの新たな支払体験
個人的には、キャッシュレス化が促進されることにより「ストレス(心配)」が軽減されるという効果が大きいと考えます。
- 完全キャッシュレスの店舗では、決済が自分のペースで完結できます。
- スマートレジでは、自身で決済ができるので自己管理できます。
- モバイル注文・決済では、忙しい時ほど待ち時間を短縮できる安心感があります。
- 公共交通機関の事前決済では、タクシーであれば同じ距離であれば支払額が一律となり、メーターを気にする必要がありません。
キャッシュレスはスマートな生活をもたらす文化を創造する
- 現金を活用しないので、おつりのやり取りをしないことは、消費者も店舗側もスマートになります。
- 消費者の立場であれば、ポイントなどもたまるケースが多く、支払金額もスマートになります。
- ネットショッピングであれば、代引きや銀行振込の手数料が不要になり、そこにかける時間もスマートになります。
- スマホケースにクレジットカードを入れておけば、財布を持ち歩く必要もなく紛失や盗難の心配もスマートになります。
もちろん、スマートな事ばかりではありません。紙幣や硬貨には個人情報が記録されておらず、紛失や盗難にあったとしても、それ以上の被害はありません。しかし、スマートフォンやクレジットカードを紛失すれば、個人情報の流失や非接触ICであれば残高がある場合、そのまま使用されるケースもあります。
キャッシュレス決済は「自己管理がより重要になる」という事も覚えておきましょう。
キャッシュレス生活を楽しく便利に
- 個人事業主の方にとっては、家計簿アプリや銀行のアプリは、明細がいつでも確認できますので助かりますね。
- 家計簿を付けている方々にとっても強い味方です。
- 飲み会などでは、個人間送金の機能を使い割り勘をしたりすれば、誰が支払っていないかなども一目瞭然です。
- 「おつり貯金」などは、ポイントを貯めるような感覚ですので、違った楽しみが生まれるかもしれませんね。
高齢者向け
この高齢者向のパンフレットでは、見やすい作りと高齢者向けならではのキーワードが入った使い方の「いろは」が分かります。
ツールや機能の説明では「おつり貯金」と表現していた項目が、高齢者向けでは「おつりで投資」として説明されていた点は、工夫が見え隠れします。また、個人間送金の点では「お孫さんや親せきの子にお小遣を渡すときにも使えます」との表現で利便性を表していました。
キャッシュレスの利用方法:準備編
- 高齢者の方々でプリペイドを使われているというお話はあまり聞いたことがありませんが、お孫さんへのお小遣いをプリペイドで渡すという使い方であれば、ご自身にもお孫さんにもキャッシュレスに関わったという機会をつくる事が出来ますね。
- スマートフォンについても、まだまだ高齢者の方々には浸透していませんから、スマホ教室の段階からレクチャーが必要かもしれません。しかしながら、新たにできることが増えるという事は「できる喜び」が今後もたくさん待っているという事でもありますから、「キャッシュレスを学ぶ」という事を通じて、コミュニケーションの場が広がる可能性もうまれますね。
キャッシュレスの利用方法:支払い編
- 高齢者の方々がキャッシュレスに関係していると言えば、クレジットカードが最も多いかもしれません。クレジットカードの歴史はキャッシュレスの世界では古くポピュラーでもあります。
- 最近では、リップルマーク「 ))) 」がついたクレジットカードもありますから、非接触での使用方法も可能です。
- QRコード決済はスマートフォンを持っていることを基準に考えると、クレジットカードは+αの持ち物となりますから、手持ちのアイテムが減りメリットがあるとも考えられます。
- 高額商品でなければ、楽天Edyはスマホをかざすだけですので、個人的には最も便利だと感じます。
高齢者の視点からもたキャッシュレスのメリット
- 移動中にお財布を落としたりする心配がなく、身軽に活動できます。
- 小銭などの現金を出す手間が省けます。
- 現金が不足し時間をかけATMを探し手数料を支払い引出す必要がありません。
人生100年時代です。高齢者の方々も「デジタル&キャッシュレス」を通じて、新たなコミュニケーション活動の場が広がると素敵だなと感じました。
女性向け
この女性向のパンフレットでは、生活シーン別の使い方の説明が充実しています。
食品や日用品は、お店やスーパー、ドラックストアで買う
電子マネーを使えばポイントが貰えたりするのは、とても嬉しいですよね。たまったポイントで、あなたは何を買いますか?
通勤通学の公共の乗物から、コンビニや駅ビルでのお買い物
女性の朝の時間って、とても大事ですよね。通勤通学の時、自動販売機やお店での支払いは、サッっとキャッシュレス決済が便利です。
仕事や家事で忙しい時、便利なネットショッピングでのお買い物
クレジットカードやデビットカードは、歴史もあり支払いができる店舗やECサイトは非常に多いですね。代金引換やコンビニ支払での手数料が不要になるのもカード決済のメリットですね。
小さいカバンを好まれる方には、お財布ではなくスマートフォン
小さいカバンが流行っている昨今、大きなお財布はかさばりますが、スマートフォンさえあればランチの時も、ロッカーに立ち寄ることなく、デスクからお店へ直行できますね。
カード系の楽しみは、サービス各社のカードデザインが豊富になっているという事も挙げられるようです。交通系のカードデザインも豊富になると、あなただけのカードデザインの組み合わせができるかもしれませんね。
こどもむけ(子供向け)
この子供向け向のパンフレットでは、何といっても「そもそもお金って何だろう?」という説明から始まっている点が特徴的です。
そもそもお金って何だろう?
お金がない時代は物々交換が一般的でした。しかし、それでは交換したものが腐ったりする事があるので、価値が無くなり交換した意味がありません。そこで人々は米や貝殻、塩コショウという、腐りにくい「物」を交換のアイテムとして使い始めました。その結果、より長持ちし壊れにくい銅貨や銀貨、金貨が造られました。
このパンフレットでは、お金とは「交換できる」「同じ物差しで測れる」「貯められる」と説明しています。
実は、お金とは経済学上3つの定義から成り立っています。それが「価値が計れ」「価値が保存され」「交換の媒体となる」という3つの定義です。
今後、キャッシュレス化の時代が進んでいけば、お小遣いやお年玉もキャッシュレスとなり、子供たちが喜ぶ駄菓子屋さんもキャッシュレス化している事でしょう。
日本は義務教育の段階から「お金」について学ぶ機会は非常に限られていましたから、お金の転換期となるこれからの時代は、キャッシュレスを通して、子供たちが「そもそもお金って何だろう?」っと考える教育の場があると素敵だなと感じます。
『親子で学ぶキャッシュレス』という教室があれば、親子間のコミュニケーションも図れ、大人も改めて「お金とは!」について考える機会を得ることが出来るのではないでしょうか。
当協会も、その様な教室を開催していきたいなと感じることが出来たパンフレットの詳細はこちらです。
代表理事 山下健一
キャッシュレスの本質も学ぶことが出来る、暗号通貨技能検定(初級編)とは!?
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投稿者プロフィール
- JCCA 編集部は、協会主催の様々なイベントや講座、暗号通貨システムやブロックチェーン技術に関する時事ニュースなどを含め、例え話を用い初心者の方にもわかりやすく解説してまいります。/暗号通貨の『普及活動』、それが子供達の笑顔を創造する。
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