SDGsブロックチェーン小論文54

・人類の理想世界と、それを叶える新しい技術の登場|筆者:船越 裕己

SDGsの17のゴールを2030年に達成するためには、ブロックチェーン技術の活用が絶対条件になると想像できる。SDGsとは持続可能な開発目標として貧困問題、海や山など自然環境、教育、医療など17のゴールを設定しており、2030年に目標達成できなければ、地球の人類社会における存続が危ぶまれる、非常に大きなテーマだ。

 

だが、その崇高な目標と、それを実現できる技術が、いまの地球人類の手に入ったとして、果たして本当に2030年の世界は変わっているのだろうか。誰もが願うであろう持続可能な世界が実現されているだろうか。

確かに、SDGsの17のゴールが全て叶った世界は、誰一人として取り残さない、理想の世界が創造できるのかもしれない。地球環境を整え、豊かさや教育、食糧、医療を全人類に行きわたらせ、差別のない世界をつくるには、これまでに存在しなかった「ブロックチェーン」という最新の技術が、その世界への最短ルートであることは多くの知識人が認めるところかもしれない。


しかし、私は明確な目標とそれを実現する素晴らしい技術、すなわち手段だけでは、森林や海洋など悪化した地球環境、大量に廃棄されるフードロス問題、大きすぎる教育格差に情報格差、終わる事のない戦争や個人間の争いなど、そう簡単に世界は変わらないと考える。

なぜなら、これまでの人類は常に成長を続け、進化を続け、あらゆるものを発達させてきたにもかかわらず、いまだ争いが絶えず、奪い合い、騙しあい、支配しようとしあっている。

 

地球上での気の遠くなるような進化発展の歴史の中において、心が平穏で常に満たされた幸福感を味わっている人間がどれくらい増えただろうか。いや、むしろ減っているのではないだろうか。実際、私の目の前に広がっている世界からは、人類の進化と人類の幸福度が正比例しているようにはとても見えない。


この点について客観的な視点から見るとどうだろうか。日本政府が掲げているSociety 5.0の観点から社会の進化と発展を考察してみたい。Society5.0とは、これまでの人類社会の進化を4つに区切り大きくとらえている。さらに、今後の新たな未来社会を5番目の社会として表現している。

内閣府のホームページによると、Society1.0は「狩猟社会」と定義されている。農耕や採集、狩猟など、原始時代と呼ばれる社会だ。まさに弱肉強食がイメージでき、最大のミッションは衣食住を確保し生命維持や種の保存を常日頃から意識するような社会だと想像できる。

 

この環境では「世界を良くし地球環境を考えよう」などといった発想にはとうてい及ばず、自分たちが活動するコミュニティが世界の全てであり、地球であると感じるだろう。


次に、Society2.0「農耕社会」の登場である。読んで字のごとく、農業をおこない田畑を耕すことで、衣食住に関しては圧倒的に進化し安定しただろう。ただ、ここから「所有」という概念や意識が強くなっていったのではないだろうか。

 

それが現代社会に置いても、いまだに続く「格差社会」の始まりのように思えて仕方がない。これは自分のものか自分以外のものか、ここは自分の土地か自分以外の土地かなど、本来平等に与えられたものを所有物として扱うようになっていったのがこの頃からだろうと推測する。


さて、時代は一気に進み、Society3.0「工業社会」の登場である。「効率や便利」といった概念や意識が加わってくる。人間の力を何倍にも増幅し、仕事や生活においても、より少ないエネルギーで大きなリターンを得ようとする発想に転換していったのではないだろうか。人や自然より金や物質に価値を見出し、現代ほどではないにしろ、大量生産・大量消費が進んでいっただろう。


そして、Society4.0「情報社会」が現代である。インターネットの登場から携帯電話やスマートフォンの登場、IoTなどあらゆる物がネットワークにつながる環境など、世界中が一瞬でつながる空間が構築された。

 

おおむね、地球上のどこにいてもスマートフォン1台あれば、すべての情報にアクセスできる。知りたい事をすぐに調べられ、生活に困ったことや学びたいと思った事は、ほぼすべてそこに存在している。だが、この進化を手放しでは喜べない。

 

何故なら、格差社会がさらに広がり、真に必要な情報や教育などは一部の力のある場所に集まっており、全人類が平等に享受できる状態ではないと強く思うからだ。いわゆる「中央集権」という状態である。皆が自由に選択をしているようで実際には選択させられている世界ではないだろうか。

そして、将来に向け政府が提唱しているのがSociety5.0「仮想と現実が高度に融合した社会」である。まだ誰も体験していない世界であるためイメージしづらいかもしれないが、中央集権ではなく一人一人の確認と承認が必要な平等な世界がやってくる。

 

ブロックチェーンと呼ばれる新しい技術の登場である。これが世界を変え、かつSDGsのゴールを達成させる最新技術である。世界のどこにいても同じレベルの治療が受けられたり、同じレベルの教育も受けられるだろう。あるいは、騙したり騙されたりすることが難しくなっていく環境構築も可能になる。

 

しかし、これらの技術を本当の意味で活用するのは人間であり、良い方向へ進むのも、良くない方向に進むのも、それを使いこなす人間次第であると言える。おそらく犯罪を未然に防ぐ技術が出てきたとしても、罪を犯そうとする人間の心を正す技術は人間の心の中にしかないからだ。

 

よって私は、いつの時代にどの様な技術が出てきたとしても、それを使う人間の心の在り方、考え方、または、新しい技術や情報への接し方が、世界を本当に良くすると考える。

 

とは言っても、Society1.0や2.0で人間の心まで思慮深くなるのは難しいだろう。明日住む場所があるか、明日食べるものがあるか、そんな状況では全員が心の在り方について考えられるとは思えない。

 

やはり、心が整うためには大きな環境の変化も必要である。そして理想社会を現実に引き寄せるためには、①目指すべき方向を知り、②それを叶える技術が必要であり、③それを実行する人間の心の在り方が必要である。正に、この3つの歯車がそろってこそ、理想社会が実現するのだと私は確信している。

SDGsの17のゴールが全て達成された世界は、誰一人として取りこ残さない理想の世界が想像されている事だろう。

 

森林や海洋、大気などの地球環境が整い、経済や教育、医療や高度な生活基盤を全員に行き渡った、差別のない世界をつくるには、これまでに存在しなかったブロックチェーンという最新の技術が、目標とする世界への最短ルートなのかもしれない。

 

まさに今、目指すべき方向性がSDGsの17のゴールとして世界中に示され、その具体的な手段や技術としてブロックチェーン技術が登場したのだ。この瞬間にも、ここに存在するわれわれ人間の心が3つめの歯車として動き出した時、全てが一つにつながり、世界が理想社会へと変貌をとげるはずだ。

 

改めて最後に言いたいことは、SDGsという理想的な指針とブロックチェーンという最高の手段、そして自他ともに愛せる人間の心がそろった時、2030年は素晴らしい社会になっていると私は確信している。

筆者:船越 裕己

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