皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
本日は、中国人民銀行、デジタル人民元(CBDC)の基本機能の開発を完了、という話題を取り上げてみたいと思います。
新型コロナウイルス(COVID-19)の流行が開発に拍車
新型コロナウイルスの猛威により、経済が停滞している現状を鑑み、その対策としてマイナス金利政策を効果的に機能させるためにも、デジタル人民元の開発と発行を急ぐべきだ、と関係者の話しとして、GLOBAL TIMESが報じました。
さらにこの関係者は、
中国の中央銀行は、公式のデジタル通貨の発行に一歩近づいています。
中国の人民銀行(PBC)は、民間企業と協力して、主権デジタル通貨の基本機能の開発を完了し、現在、その流通の道を開くために関連する法律を起草しているようです
引用元:GLOBAL TIMES
China’s central bank moves closer to issuing digital currency: insiders(2020/03/24)
と、語りました。
アリペイ(Alipay)がデジタル人民元に深く関与
注目すべきは、アリペイがデジタル人民元の開発に深く関与していることが明らかになったこと。
アリペイは、1月21日から3月17日まで、中国のデジタル人民元に関連する5つの特許を公開。
その内容は、
- 発行
- 取引記録
- デジタルウォレット
- 匿名取引サポート
- 違法アカウントの監視および対処法
に関連するもの、としています。
関係者曰く、この特許群が基本機能の開発完了の証であるとも述べています。
デジタル人民元の開発に携わっているのは、アリペイだけでなく、テンセント、ファーウェイなど、皆さんもご存じの大企業も名を連ねています。
まとめ
デジタル人民元の基本機能の開発が完了したとなると、気になるのはローンチの時期になるとは思います。
ローンチの時期について関係者は、
実際に流通させるための法整備や規制当局の監督体制の構築が必要とし、これらの整備に必要な期間がはっきりしないため、ローンチ時期は不確実、としています。
こうなると気になるのは、個人的には、
フェイスブックの「リブラ」
既報(フェイスブックのリブラ、構想見直しへ~しかし既存の計画も続行?~)でもお伝えしていますが、“リブラは構想見直し”を表明しています。
もしかしたら、もしかすると、
中国のデジタル人民元とアリペイの関係のように、
米国のデジタルUSドルの開発と発行に、リブラ協会が協力することもあり得ない話しではない、かもしれません。
ただ多くの企業が参加しているリブラ協会なので、一筋縄では行かないと思いますが、今後の動向に注目していきたいと思います。
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