000コンテンツの「n次流通プロジェクト」、ブロックチェーンを活用し“マネタイズ”~電通など共同開発~

皆さん、いかがお過ごしでしょうか。

本日は、コンテンツの「n次流通プロジェクト」、ブロックチェーンを活用し“マネタイズ”~電通など共同開発~、という話題を取り上げてみたいと思います。

概要

現在、ニュース、漫画やアニメといったコンテンツでは、著作権が認められるのは基本的に作者などの原著作者(一次創作にかかる権利)のみであり、あるコンテンツを元に別の新たなコンテンツを創作する「n次創作」に関する権利は認められていません。

一方、n次創作によって一次創作流通時を超えた新規ユーザーの呼び込みがなされ、ユーザー層の拡大に貢献するケースも増えています。

しかし、現状の著作権や流通システムではこれらを正しく評価する仕組みが整備されていないため、「n次流通」が経済活動に組み込まれることはありませんでした。

そこで、電通内のR&D組織「電通イノベーションイニシアティブ」は原著作者ら一次創作者と連携し、原著作者とn次創作者の双方が受け取るインセンティブについて設計を行うことで、コンテンツの新しいマネタイズ可能性を検討するため、共同研究を開始します。
(以上、電通NEWS RELEASE「電通、コンテンツの「n次流通プロジェクト」を開始」より抜粋)

出典:電通 「n次流通プロジェクト」の研究対象のイメージ

プロジェクト参加企業と目的

参加企業

  • 電通
  • ISID
  • VOYAGE GROUP
  • シビラ
  • 角川アスキー
  • 朝日新聞社
  • スタートバーン
出典:電通 各社の役割

目的

ブロックチェーン技術を活用して、

  • 「n次流通」に関与したユーザーおよび製作者への正当なインセンティブ設計
  • コンテンツの価値を高めるn次創作活動の啓発
  • 信頼できるコンテンツとユーザーの関連性の定義

ターゲット・コンテンツ

マンガコンテンツ(コマ単位もしくはページ単位)から開始し、次に映像コンテンツへと対象を拡大予定

出典:電通 実証実験で想定する漫画コンテンツのn次流通モデル

まとめ

n次流通を認める製作者にとってはありがたいプラットフォームだと思います。

著作権は守られながら、n次製作者が作品の流通・拡散に協力し、n次製作者にもインセンティブが発生するわけですから、“三方よし”ですね。

まぁ、仕組みとしては電通さんが、がっぽり儲かるのでしょうけど・・・

このプラットフォームを応用すると、下記のようなことも可能ではないでしょうか。

私は元アパレルメーカー勤務だったのですが、

デザイナー、パタンナー、生地メーカー、縫製工場など、それぞれインセンティブの割合を決めておき、商品が売れるたびに、各社(各者)にスマートコントラクトで自動的に報酬が分配されるとか。

我ながら良いアイデアかも!

協力者求む!

ブロックチェーンを活用したビジネスを考えるのは面白いですし、きりがないですね。

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投稿者プロフィール

JCCA 編集部
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JCCA 編集部は、協会主催の様々なイベントや講座、暗号通貨システムやブロックチェーン技術に関する時事ニュースなどを含め、例え話を用い初心者の方にもわかりやすく解説してまいります。/暗号通貨の『普及活動』、それが子供達の笑顔を創造する。