「学校の給食で出たおかずの野菜、いつもの生産者さんが送ってくれたんだよ。」
「この前は農業実習で、ハウスの管理をどうやってプログラミングしているか教えてもらったし、収穫する時にはロボットも一緒に手伝うよ。」
「今日の夕食も同じ農家さんの作った有機栽培野菜を使っているレストランのお惣菜だよ。宿題の後でエコパッケージを持って取りに行ってね。」
「みんな協力して作った野菜だから美味しいね。」
日本の食料海外依存度は高く、温暖化の数々の影響によって本来豊かなはずの国食料資源が減少していく危機も騒がれて久しいが、廃棄率も2割以上、その半分は家庭から、主に野菜などの生鮮である。
これらを低減するため、スーパー等店頭での生鮮品の余剰管理をしたり、生産者や企業から個人宅へ配送される食材の数量を管理したりすることは可能だ。
消費する家庭が現状に合わせ、一定期間に対し材料過多の状態になったら、購入行動を弾力的に絞る行動をとることで、生産段階まで遡り、量を調整できる仕組みはできる。低価格で大量
生産する必要もなくなるのである。
また、家庭での調理時間を短縮するなら、購入形態を時短キットのように調理段階まで加工してあるものに変更すれば、工場の製造ライン稼働率を調整することもできる。
自宅に保存保管してある食材や余剰も把握できるので、個人宅キッチンにて、近隣の子ども食堂などへのお裾分け含め、調理してくれる料理人とマッチングするのも面白い。
家庭の努力を越え、もう一段の廃棄率低減が可能な活動に技術を活用したいものである。
輸入食材・企業向け食材についても、食品リサイクル法に則った廃棄前提の管理はできようが、今後も続くコロナ禍の様な事態に際し、生産現場や外食産業から出てしまう大量の廃棄食材予備軍は再び回収配送される。
よって、工場でフリーズドライなどの保存技術を駆使して一括加工し再利用することで、廃棄率を減らして自給率を向上させ、常温保存での輸出すら可能になる。
また、飲食店は購入支援アプリ等の稼働を通じて来店客は少なくとも廃棄を削減しつつ固定客の獲得も可能である。
そして固定客は、ぜひ容器持参でプラ容器を削減する事をお願いしたい。
個人は消費行動を再考して削減行動を実践し、企業はこのような活動に対し出資・援助をする、これらを可視化する事は重要な証明事項であり、個人も企業も埋没させず資源を獲得する有効な方法と考えられる。