皆さんの個人情報を登録する規約であったとしても、その情報は皆さんのPC内や、ノードと呼ばれるPCが管理します。
このノードは中央集権型の様に、大企業が管理するサーバー室に情報が集中監視されません。ノードは分散化されており、世界中のいたるところに存在する別のノードと繋がり、個人情報や投稿データは、消えることなく情報共有(管理化)され続けます。
私が思うに、分散型ソーシャルネットワークとは、非常に民主的な管理が可能になるのではないかと考えています。
例えば、個人を特定する誹謗中傷などの投稿があった場合、そのアカウントに対する判断を、ネットワークに繋がった他のユーザーが多数決で判断するような管理が可能となるでしょう。
もちろん、民主的な投票の場合、著名人の考えに左右される傾向は否めませんが、平等に近づく第一歩になるのかもしれません。また、個人情報の管理は、各個人が行うため、情報銀行の様な活用も可能です。
これは、皆さんの個人情報が、皆さんの判断で金銭的価値として提供できるという事です。中央集権的なSNSやサービスにおいては、個人情報などは「あってないようなもの」です。
言葉を選ばずにお伝えすると、私たちの個人情報は、既に様々な企業に開示され利用されており、「誰が、いつ、何をしたか」という個人情報には価値があるります。
なぜなら、私たちは知らず知らずのうちに、心理学的なアプローチをSNSに蓄積された情報から受けており、そのアプローチは、私たちの消費行動に繋げられているからです。
結果、私たちの個人情報を通じて、SNS運営会社は収益を上げています。では、分散型SNSでは、どの様な状況になるのでしょうか。
まず、それぞれが持つ個人情報には、自身で付けた値段が付けられており、それを活用する場合、収益が発生します。もちろん、個人情報は暗号化されブロックチェーンで分散管理されているため、ハッキングされ個人情報が開示されたり、突然無くなるという事もありません。
ネットワークの管理権限は、ユーザーである私たちが持っていますので、企業が好き勝手に個人情報を活用できる環境を創り出すことは出来ません。
また、分散型SNSには既存のSNSの様に運営者がいない為(システムの管理はネットワークに繋がった私たちが公平に管理できる)、企業が広告に使う費用は、システムに繋がっているユーザーへ直接還元されるなんてことも可能になりそうです。