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実店舗で利用が開始された日本円のステーブルコイン
暗号通貨にはステーブルコインというものがある
暗号通貨と言えば、ビットコインという名を聞いた事がある方や、実際に購入してみた事がある方は、この一年で大変増えた様に思います。
私が暗号通貨を初めて購入したのは、約一年前です。その頃からたった一年で、状況は大きく変わりました。そのきっかけは、「NFT」ではないかと推測します。その結果、暗号通貨市場への参加に奥手だった日本人や企業も、暗号通貨に対する意識や従来の捉え方を考え直し、多様な広がり方を見せた一年であったと言えるのではないでしょうか。
今回は、松屋銀座が日本円と連動したステーブルコイン「JPYC」で、代理購入決済を導入した事で、日本円で使えるステーブルコインを、主婦なりの目線で、紐解いてみたいと思います。
ステーブルコインについて
暗号通貨に触れたことがある方ならば、そのボラリティの激しさに、一度は不安を感じたことがあるのではないでしょうか。
ビットコインをはじめとする、暗号通貨の相場というのは、円や米ドルと比較すると価格が常に変動し、経済的または社会的な影響だけでなく、著名人のたった一言が、激しい価格変動を容易に引き起こすこともあります。そのため決済などでの実用性には、まだまだ課題があると一般的には言われています。
暗号通貨が広く普及するためにも価格の安定化は、暗号通貨業界関係者の間でも、一つの課題として捉えられているのですが、そんな時に役に立つのが、価値が殆ど変動しない様に設計された、ステーブルコインです。ステーブル[stable]とは、「安定した、変動のない」という意味です。
米ドルに紐付いたステーブルコイン
現在は、ステーブルコインとして米ドルと紐付いた暗号通貨の銘柄が、価値保存の手段として活用される事が主流となっています。
保有している暗号通貨の価格下落を懸念した場合、投資家は下落に巻き込まれ利益損失しないよう、保有している暗号通貨をステーブルコインに交換し、利益を保全します。
日本円と暗号通貨の橋渡しをしたJPYC
JPYCが実現した暗号通貨と日本円の多様性
日本円と連動した前払い式扱いのステーブルコイン「JPYC」は、2021年1月より販売が開始され、この一年間で決済として利用できる環境の拡大に努めてきました。
楽天やYahooショッピングでのECサイト決済、宿泊施設の宿泊券の購入に対する決済などが追加されたのですが、ステーブルコインのJPYCでの決済は、今後日本での決済に、より便利に利用できる様になって行くのではないかなと、主婦の私は予測しています。
実は、JPYCは暗号通貨ではありません。では何なのかというと、「JPYC株式会社により発行される自家型前払式支払手段」とされています。
自家型前払式支払手段とは、簡単に言いますと「商品券やカタログギフト券、磁気型やIC型のプリペイドカード、インターネット上で使えるプリペイドカード」ということです。電子交通系ICカードSuicaと仕組みはよく似ています。なのでJPYCって実は、暗号通貨ではなくプリペイド式の電子マネーなんですね。
なので私達はJPYC株式会社を信頼し、JPYCを購入し、利用することになるのです。paypayともよく似ていますよね。
何故、JPYCは暗号通貨ではなく、プリペイド式を採用したのかという理由は、YouTubeチャンネル【Coin Club Japan】にて、JPYC株式会社 代表の岡部典孝氏が、詳しく説明しています。背景には日本の暗号資産業界に対する法律や規制がまだまだ未熟であるため、税金面など不明確になっている部分があるという理由も含まれています。
しかし暗号通貨ホルダーは増加傾向、誰もが暗号通貨で日常的に決済できたらいいのになと感じている事でしょう。そんな中、ユーザーに対して、安全にJPYCをリリースするために、岡部さんはプリペイド式でのJPYCの設計を選択したのだそうです。
銀行という入口とVプリカという出口
暗号通貨は、暗号通貨取引所で暗号通貨を購入し、保有することはスムーズにできる様になってきた反面、暗号通貨を決済手段として、実店舗で活用するにはまだまだ受け入れが難しい現実があります。
激しい価格変動が起こる暗号通貨では、いざ店舗で決済しようと思っても価格が暴落していたりすると、支払い金額に満たない可能性があったり、決済が完了しても店舗側に着金するのに時間がかかってしまったりなど、不便である面が存在します。
決済の世界では「便利である」ということはとても重要です。
米ドルのステーブルコインは、実店舗での決済として導入されている店舗も多く、年々増加してきており、実用的になる様に日々進化しています。
日本円のステーブルコインJPYCは、この点ではまだまだ実店舗決済として活用されている導入店舗は少ないです。そこでJPYC株式会社はこのジレンマを解消すべく、Vプリカギフトというプリペイドシステムと連動することでJPYCをネット上のVisa加盟店なら世界中で使える「Vプリカギフト」へ交換可能にしました。これによって、実店舗での決済はVisaの窓口になったので、日常生活での決済が可能となったのです。
JPYCは銀行振込で購入する方法と、暗号通貨を利用して購入する方法の二通りがあるのですが、JPYCを購入される方の9割が銀行振込でJPYC購入を利用しているそうです。さらにはJPYC買取所にて、保有しているJPYCを日本円に交換することもできる様になっています。企業が発行する電子マネーであればい、一度電子マネー化してしまうと日本円に戻す事ができないので、JPYCはここでもジレンマを解消したと言えると思います。
そして購入したJPYCはLinksというウォレットアプリで保管ができる様になっています。
私もつい先日アプリをダウンロードしたのですが、アプリ内部にSNS機能や投げ銭機能があることで、ウォレットなのにチャットが盛んで、とても不思議な感じがしてますが「とても楽しいウォレット」といった感覚で利用しています。
またLinks内でもJPYCを購入する事ができるのですが、Links内だけでの資金移動であれば手数料がかからない様になっている点も嬉しいポイントの一つです。
加速する日本の暗号通貨事情
日本は、海外に比べて暗号通過の分野についての発展は、実用化や法律規制など、様々な面で遅れをとっていますが、手堅く一歩ずつ構築されていく最中だと思います。そんな中、日本の様々な事情を考慮し、暗号通貨をより便利に、より安全に提供しようとする、企業やテクノロジーの進化速度は速いものです。
これは歴史が繰り返されている中でも言えますが、ルールの構築は、テクノロジーが進化する速度には、なかなか追いつけないものなのです。
時代の流れと共に、より進化速度を早めていく暗号通貨の世界は、情報に追いついていくのだけでもやはり大変です。しかしその中にある「本質」をしっかり捉えられていれば、どんな時代の変化の中でもチャートや情報に惑わされず、しっかりとした自分の考え方を元に判断できる様になります。それは即ち、詐欺被害から自身を守ることにも役立ちます。
日本クリプトコイン協会で学んでみませんか。進化速度の速い暗号通貨の世界でも、「本質」を学ぶことで不安感や心配を取り除いて暗号通貨をより身近に感じ、利用する事ができる様になります。2022年は海外だけではなく、日本の企業がさらに暗号通貨業界に参入してくると予測されます。今から学び、新しい時代を迎えるべく、私達と一緒に、備えていきましょう。
日本クリプトコイン協会では初級検定講座にて、暗号通貨の「本質」について学ぶ事ができます。4時間半の講座で学ぶ事ができるのですが、講座終了後は暗号通貨に他するネガティブな感情も吹き飛び、新たな時代に突入している「今」をより鮮明に理解する事ができるようになります。あなたと共に学び、未来にワクワクできるお話が出来ることを楽しみに、初級検定講座でお待ちしております。
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