「コロナ禍によって広がる格差 前年比70%増」バブル崩壊の影響を受ける消費者

ロイターの記事にて超富裕層の資産保有比率が前年比約70%増という統計に関する記事が出されました。

「超富裕層の資産、世界全体の3.5%で記録更新 コロナで格差増」

 

これまで幾度となく格差社会に対する指摘や是正を促す記事、政権公約など見てきましたが、実際は広がり続けているという事です。

 

私が関わってきたブロックチェーン技術の理解と活用は、ちょうど現在とこれからの未来において大いに関与するとの見方が強いこともあり取り上げてみました。

 

またこの記事では、富裕層から財を無償提供しましょうという趣旨ではなく、将来の手綱を自ら引くための情報共有を目的として書いています。

 

・なぜ格差社会が広がるのか

・金融システムの歴史

・ブロックチェーン技術がもたらす可能性

 

に意識を傾けてお読みいただけると幸いです。

目次

格差社会とは

まず格差社会と言っても経済格差・教育格差・情報格差など様々な種類があります。

「格差社会とは?世界や日本における所得格差など9つの「格差」の実情を解説」引用:ピポラボ

 

このことからも、格差社会と一括りにすることは困難であり実際に体験されている方や従事されている方の立場を考慮し、冒頭の記事に関する格差について感じることを記載したいと思います。

富の基準としての価格相場について

前置きとして価格相場について確認しておきたいと思います。

 

 

各種市場において、価格とは買いたい人と売りたい人のバランスで決まり金融市場も同様です。

 

 

買いたい人が多ければ値段は上がり、売りたい人が多ければ値段は下がる。

 

 

よく「需要と供給」のバランスと言われますが、理解できる一方疑問に感じる点も含んでいます。

 

 

それは、需要と供給というと私は実際の財・サービスをイメージし、その最たるものは最低限の衣食住という生きるために根源的なものが浮かんできます。

 

 

そのことから、それに付随しないものや利用価値の無い存在に対し需要と供給という言葉があまりピンとこないのが素直な感覚です。

 

 

私は価値とは人々の役に立つものと考えておりますが、現在の慣習において価値と値段は一致しないことも多いと感じています。

現代の金融システム

では、金融市場における「富」が増加する仕組みの前に現代の金融システムに着目したいと思います。

 

 

現在私たちが使用している紙幣は、過去に金本位制という制度のもと利用されてきました。

 

 

世界中で価値を持つと考えられている「金」を裏付けとした「金引換券」という形式で紙幣を発行していました。

 

そのため金の保有量と埋蔵量によって発行枚数が制限され、各国は自由に紙幣を発行することは不可能でした。

 

 

しかし金本位制は経済活動の活性化や第一次世界大戦、その後の世界恐慌の対策として廃止され、現行システムである管理通貨制度に移行します。

金本位制と管理通貨制度:NHKforSchool

 

 

このことにより各国政府は紙幣を以前に比べ自由に発行できるようになり、有事を乗り越える策の一つとしても活用してきました。

 

ただ、管理通貨制度では国の信用が価値とされ、紙幣は経済活動を活発にする半面実体価値の客観性にかける側面を持つようになりました。

相場原理と金融システムから起きる実体と値段の相違

では、これら相場と管理通貨制度の特徴から金融市場の見ていくと以下推移をたどっていることは歴史を見てもわかります。

 

 

有事発生⇒紙幣の増刷⇒金融市場への流入⇒株価上昇

 

 

戦争・災害・世界恐慌など、世界的に成長がストップしている場合においても株価上昇、経済状況上昇という形を形成します。

 

 

 

これがバブルと言われる状態ですね。

 

 

その後、実体経済との乖離を埋めるように金融相場の下落が起こります。

 

 

ここまでは投資家や金融機関における話と捉えられるかもしれませんが、バブル生成に繋がる金融緩和の次は引き締め政策という道をたどります。

 

 

そしてそれは、増税や生活品の価格増という形で一般消費者である私たちの生活に影響を与えてきます。

 

 

有事より遅れて、じわりじわりと。

 

格差社会は個人の問題なのか

皆さんは一万円札で過去に受けられたサービスと現在とを振り返ってみてどのように感じられたでしょうか?

 

 

前述したバブルの生成と崩壊をこの40年間何度も繰り返していることを、日本国民のどれだけの人が知っているのか、文科省や地方自治体はこの事実をれだけ伝えているのでしょう。

 

 

多くの場合、投資余力のある富裕層には富が集まりやすい仕組みとも言えます。

 

老後資金2000万円問題を含め、国が国民の老後生活に個人責任を強いるのは果たしてフェアなのか、という気持ちもぬぐえません。

 

 

 

このような中、2008年リーマンショックの1か月後に誕生したのがビットコインであり、現在ブロックチェーンを根幹技術とする暗号通貨は金融市場の大変革という衝撃を与えています。

 

 

今回の記事では、「ビットコインの発行枚数は有限」であることから現行制度との違いの一部をお伝えできれば幸いです。

ブロックチェーン産業の相場と価値

これまで既存の金融システムからビットコイン誕生までの推移を記載しました。

ビットコインの実体はシステムでありその活用は金融社会にとどまらないことは、これまでの記事でも述べてきました。

 

 

そのなかでも知名度の高いシステムがブロックチェーン技術です。

 

 

個人と個人で価値の送り合いを可能にした衝撃によって、国をまたいで個々人が経済活動を生成する時代が始まりました。

 

 

所有から共有へのシフトチェンジは単に技術的なことだけではなく、ボトムアップ組織構築の必要性を高める価値観の変化ではないかと私は感じます。

 

 

冒頭にも述べましたが、この記事は富裕層から財を無償提供しましょうという趣旨ではなく、将来の手綱を自ら引くための情報共有を目的として書いています。

 

 

これまでの記事でもブロックチェーン技術に対する各業種の見解を紹介してきましたが、ブロックチェーン産業においても今年も価格相場は激しく動いています。

 

 

そのようななか、私は前述した「価値」を重要視しているので現在の実用段階ではバブルだと言われてもおかしくないという見解も理解できます。

 

 

またその一方、経済格差の報道の基となる現行の金融モデル、ブロックチェーンやビットコインの特徴から着目することは大切です。

 

 

個人的には、バブル生成に直接携わっていない一般消費者がバブル崩壊の煽りを受ける事、これらが周知されていないことに対し不公平さを感じています。

 

 

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投稿者プロフィール

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砂川恵一郎公認インストラクター
2017年初級講座受講後、暗号通貨システムとブロックチェーン技術の将来性を確信し公認インストラクターを取得。
価格変動の注目に隠れた本質が持つ未来への可能性を明るく伝え、ともに未来を創造したい。