皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
本日は、キャッシュレス化が完了した国が進める「コインレス社会」~キャッシュレス決済比率世界1位の韓国~、という話題を取り上げてみたいと思います。
キャッシュレス決済比率89.1%の韓国
本題に入る前に、各国のキャッシュレス決済比率の状況を整理しておきましょう。
平成30年4月に、経済産業省が公表した「キャッシュレス・ビジョン」に掲載されている下記の表をご覧ください。
2015年の統計を基にしたグラフなので、少し古いですが、韓国が“ぶっちぎり”の1位です。
このグラフでは、ドイツが最下位で日本がブービーとなっています。
ドイツ人は日本人と似ている、なんてよく言われますね。
勤勉で真面目なところや、第二次世界大戦の敗戦から経済復興を遂げ、自動車産業が盛ん、というところも共通点が挙げられます。
そいいったことが要因でキャッシュレス比率が低い・・・・
かどうかは私にはわかりません。(ごめんなさい)
ちなみにフランスでは、1000ユーロ以上の商品の現金での購入が禁止されており、違反した場合は過料が発生します。
またスウェーデンでは、お店がお客に対して現金での支払いを拒否できる法律もあるようです。
コインレス社会を目指す韓国
ほぼほぼキャッシュレス化が済んだ韓国ですが、次なる目標は“コインレス”だそうです。
ニューズウィーク日本版の記事が上手くまとまっているので、引用しながらご紹介します。
韓国では2017年4月に、
中央銀行である韓国銀行が「2020年までには”硬貨の無い社会(COINLESS SOCIETY)”を実現する」と発表しました。
その内容は、
2017年の4月20日より、コンビニエンスストアや大型スーパーマーケットなど全国2万3050店舗を皮切りに、買い物をして現金で支払いをした場合、そのおつりを店舗カードのポイントか、もしくはICカードの韓国版「交通カード」に返金するというシステムです。
また、溜ったポイントは、現金と同じように使用が可能で、一定金額を超えるとATMで現金引き出しもできるようになっている、とのこと。
コインレス社会を目指す目的
ズバリその目的は、
コスト削減!です。
韓国では、硬貨の製造及び、管理と流通には毎年600億ウォン(約60億円)もの資金が使われているそうです。
特に、現在韓国の硬貨で一番低い単位10ウォン硬貨は製造に1枚当たり20ウォン掛かっており、作れば作るほど赤字の状態だとなっています。
確かに、これだけキャッシュレス比率が高いのであれば、硬貨つくるのも馬鹿らしくなっちゃいますよね。
で、今年がその2020ですが結果はどうなったか気になりますよね?
その結果は、未だ実現せず。
韓国銀行は、2017年発表の際に「おつり(1回につき1万ウォン以下/1日10万ウォン以下)を消費者の登録した銀行口座に直接振り込むシステムも開始したい」としていたが、これは2020年2月現在いまだ実現に至っていないそうです。
COINLESS SOCIETYを紹介する動画がありますので、参考までにご覧ください。コスト削減にも言及しています。
まとめ
既報(キャッシュレス大国デンマーク、造幣の必要なし?)でもお伝えしたように、デンマークでは硬貨はフィンランドで作っています。
理由は韓国同様にコストがかかるから。
作らないわけにはいかないけど、自国で作るほどではない、と完全に割り切って硬貨をOEM生産させてます。
日本ではまだまだ想像がつかないかもしれませんが(新紙幣も発行するし)、いずれも日本も似たような状況になるはずです。
便利なものは普及します。
ただひとつ懸念事項が・・・
韓国で実際に起きた事例ですが、大手通信会社会社のケーブル溝で火災が発生し、クレジットカードなどが使えなくなり、小売店などで営業を取りやめる事態が起こりました。
これって、ブロックチェーンで解決できるんじゃないのかな?
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投稿者プロフィール
- JCCA 編集部は、協会主催の様々なイベントや講座、暗号通貨システムやブロックチェーン技術に関する時事ニュースなどを含め、例え話を用い初心者の方にもわかりやすく解説してまいります。/暗号通貨の『普及活動』、それが子供達の笑顔を創造する。
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