皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
本日は日欧中銀など、中央銀行デジタル通貨発行へ共同研究~米連邦準備理事会(FRB)は不参加~、という話題を取り上げてみたいと思います。
6つの中央銀行と国際決済銀行(BIS)が参加
日銀や欧州中央銀行(ECB)など6つの中央銀行は21日、中銀による中央銀行デジタル通貨(CBDC)の発行を視野に新しい組織をつくると発表した、と日本経済新聞が報じました。
CBDCの技術的な課題についてノウハウを踏み込んで共有する。米フェイスブックがデジタル通貨「リブラ」の発行を計画し、中国もデジタル通貨の発行を検討している。決済をめぐる国際的な環境が激変していることに対応し、安全で利便性の高い決済手段の確立をめざす、とのこと。
参加銀行
- 日本銀行
- 欧州中央銀行(ECB)
- イングランド銀行
- スウェーデン中央銀行(リスクバンク)
- スイス国民銀行
- カナダ銀行
- 国際決済銀行(BIS)
なお、米連邦準備理事会(FRB)や中国の中銀である中国人民銀行は不参加となっています。
中国人民銀行は、先行して開発しており一刻も早くローンチしそうな勢いですが、米連邦準備理事会(FRB)はもしかしたら思惑があるのかもしれません。(後述します。)
いずれにしろ各国の中央銀行も、世界で20億人超の利用者を抱えるフェイスブックが昨年、リブラの発行計画を発表し、リブラが普及すれば、金融政策の有効性も薄れかねないという懸念があるのは明らかでしょう。
アメリカ政府とリップル社の関係
リップル社は、ロビー活動に熱心な団体としても知られています。
主な活動対象は、大統領府。要するにトランプ大統領。
リップル社のロビー活動費用を、OpenSecrets.orgが明らかにしています。
グラフからリップル社による米国政府へのロビー活動費用は2019年第1四半期~第3四半期の間、17万ドル(約1800万円)であり、2018年は全体を通して45万ドル(約5000万円)だったことがわかります。
この額が多いのか少ないのか、私には判断に迷いますが、決して少ない額ではないかと思います。
さらに、「各国の中銀が中央銀行デジタル通貨(CBDC)発行を視野に新しい組織をつくる」という報道が流れたのと同じタイミングで、リップル社CEOのBrad Garlinghouseがツイッターで、米財務長官スティーブン・ムニューシンの画像とともに、彼の発言を紹介しています。
.@stevenmnuchin1 at #WEF20 when asked about cryptocurrencies: “There are benefits to cross-border payment systems in lowering costs for consumers and businesses. We absolutely support companies working on this.” Critical to apply this pragmatism to US regulation. pic.twitter.com/93e84qQW1s
— Brad Garlinghouse (@bgarlinghouse) January 21, 2020
私の拙い英語力で読解すると、
ムニューシンは暗号資産(仮想通貨)は国境を越えた支払いにおいて、「コスト削減」するという意味で有益である可能性がある、という発言を引用し、
それはまさにリップルそのものですよ!
と、言わんばかりです。
こういった状況を鑑みて、業界界隈では、ムニューシンはリップル推しだ!
と、いう声もちらほら聞こえてきております。
まとめ
2020年に入り、中央銀行デジタル通貨(CBDC)発行についての議論が活発になってきました。
日本でも早かれ遅かれ、CBDCは発行されるでしょう。
また改正マイナンバー法により、2021年から段階的にマイナンバーと銀行口座が紐づけされることになります。
どういった形で日本国のCBDCがローンチされるのかわかりませんが、きっと銀行残高やお金の流れは、国が把握しようと思えば把握できるようになるのではないでしょうか。
いかがですか?
都合がわるい?
私は大丈夫ですよ!
またお会いしましょう。
この話題は引き続きウォッチしていきます。
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投稿者プロフィール
- JCCA 編集部は、協会主催の様々なイベントや講座、暗号通貨システムやブロックチェーン技術に関する時事ニュースなどを含め、例え話を用い初心者の方にもわかりやすく解説してまいります。/暗号通貨の『普及活動』、それが子供達の笑顔を創造する。
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