暗号資産(仮想通貨)の普及啓発活動こそ大転換の発端

暗号資産が創造する未来

 シリーズ「小論文文集」第5回目:境順子(平成30年2月執筆)をお届けいたします。

 この小論文文集は現在、Amazon Kindleでも購入が可能ですが、一人でも多くの方にお読みいただきたいと考え、無料公開する運びとなりました。

 受講生の皆様が書いたこの小論文には、たくさんの未来が詰まっています。
 この小論文に書かれたことが、今後の未来で実現できれば、どの様な笑顔が創造されるのでしょうか?

 すてきな未来を想像し、お読みいただけたら幸いです。

仮想通貨(暗号資産)の出現による問題提起

仮想通貨の出現がお金の本質や金融システムの構造に関する根本的な疑問や問題を提起しました。人はなぜお金を必要としたのだろう、その起源は、などと人々の想い、歴史を追体験していくと、人間の社会、組織、銀行、国家といったものの成り立ちをも考えることになっていきます。

今、仮想通貨、お金というものが、局所的に少しずつ、そして根本的に変わり始めているのですから、それは、取りも直さず私たちの社会が、根底から変わっていくかもしれないということではないでしょうか。

非中央集権型による「信用」の担保

仮想通貨のプロトコル、ブロックチェーンという技術は、インターネット上であらゆる取引の正当性、信用性を非中央管理で証明することを可能にしました。プロトコルとしての暗号通貨が証明する「信用」「認証」「公開取引記録」と共に全く新しい世の中の仕組みづくりを構築することもできるのではないでしょうか。

 

暗号資産が創造する未来像

では、その仮想通貨はどのような未来を創造していけるのか考えてみます。

国を超えて個人間の決済を可能にした仮想通貨は、[su_highlight background=”#f3ff99″]銀行の与信を必要としません。[/su_highlight]個人が銀行の機能を持つことができるようになります。

仮想通貨の技術を導入すれば、取引の正当性、信用性を証明するような仕事、例えば法務局、証券取引所などは必要なくなります。人が介在する必要が無いので、間違いや不正、改ざんがなくなります。不正があるとされる宝くじ業界も、透明化され還元率が大幅に変わるでしょう。

私たちの個人情報は、個人には何のメリットも無い現状ですが、仮想通貨の技術を使えば、インターネット上での就活や経済活動又、医療を受ける際に使うことも可能になります。選挙に使うこともできます。様々な無駄なコストが削減されることでより少ないお金で満足いく生活ができるようになるでしょう。

仮想通貨を使えば、働き方も変わり、ウェブでサービスを提供するような個人のビジネスが大きく盛り上がるかもしれません。そう考えると、仮想通貨は集権的なシステムで失った、個人の力を取り戻し、信頼を基盤とした未来を創造していけるのだと言えます。

まとめ

しかしまだ、仮想通貨は社会的、経済的実験段階です。仮想通貨の未来にはいくつもの選択肢があります。

ビットコインのような非中央集権的な仮想通貨に移行していく。又、政府や銀行が発行する中央集権的な仮想通貨に移行する。あるいは、そのどちらも共存する社会になるかもしれません。国の対応も様々であり、法整備、インフラ整備もこれから始まるという段階です。

そういう実験段階の今、仮想通貨の未来を考える上で、一番重要なことは一人ひとりが、「どうなるか」ではなく、「どうするか」なのです。仮想通貨を知り、しくみを理解し、選び、持ち、使うことを選択していくのです。使う人が増えれば増えるほど便利になる「ネットワーク効果」が働き始めると大転換は起こります。使うことを考えた普及啓発活動が、大転換の端緒となるのです。

境順子(平成30年2月執筆)

特記事項:記事として掲載する構成上、原文内容を一部更新しております。

免責事項:シリーズ「小論文文集」に掲載される論文は、その正確性や完全性を当協会や執筆者が保証するものではありません。また、論文中の過去の実績に関する数値、図表、見解や予測などを含むいかなる内容も将来の実装や実現をお約束するものではありません。

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投稿者プロフィール

JCCA 編集部
JCCA 編集部スタッフ
JCCA 編集部は、協会主催の様々なイベントや講座、暗号通貨システムやブロックチェーン技術に関する時事ニュースなどを含め、例え話を用い初心者の方にもわかりやすく解説してまいります。/暗号通貨の『普及活動』、それが子供達の笑顔を創造する。