ブロックチェーン技術が世界的に注目される4つの見方

「ブロックチェーン技術とは、なぜ世界的に注目されているのですか?」と質問をされた時、みなさんは何と答えるのでしょうか。

 

実は、ブロックチェーン技術に精通しているプログラマーやシステムエンジニアですら、この質問に対し分かりやすく簡潔に答えられる人は、非常に少ない様に感じます。

 

では、その答えとは、どういったものなのか?

 

それは、

 

インターネットが創造しようとし成し得なかった、「平等と公平な社会」を創造できる技術。

 

これが、簡潔にまとめた答えになるかと思います。

目次

富の再分配

現在の資本主義経済のままであれば、今後も貧富の差は広がりを見せる一方だと言われています。 結果、その影響は地球規模の異常気象をもたらすため、富を持つものが富を持ち続けることで、異常気象による自身への影響も回避することができなくなりそうです。

 

もし、火星に移住する事により回避できたとしても、その様なことが可能になる前に、地球環境は後戻りが出来ない状態にまで悪化しているでしょう。

 

2030年までに、地球温暖化を食い止めなければ、それ以降に何をしても地球温暖化は食い止められないとの研究結果も出ています。これは、SDGsのゴールが2030年であることからも理解できます。

 

2018年に世界で最も裕福な26人の資産の合計が、経済的に恵まれない世界人口の下位半分(約38億人)の資産合計とほぼ同じだとする報告書を発表というデータは、この日本でも話題を呼びました。

 

では、ブロックチェーン技術がなぜ、平等と公平な社会を創り出すことが出来るのか。そして、その技術がどの様に富の再分配を可能とする事に繋がるのでしょうか、見ていきましょう。

平等と公平

貧富の差の原因、それは情報の格差にあります。では、どうして情報の格差が生まれるのでしょうか。

 

それは、第三次革命の結果、パーソナルコンピュータが登場し、インターネットが商業利用された事により、そのシステムと組み合わせの可能性にいち早く気づいた人たちがいたからです。

 

当初は、パソコンが多くの人の手に渡れば、人が行っている作業を代替えし多くの時間を愛する家族の為に使うことができるのではないかと気づき始めました。また、インターネットが普及すれば世界中の情報が共有され、より多く人々が繋がり、様々な問題が解決できるとも考えらえていました。

 

しかし、蓋を開けてみれば、資本主義社会の中で、インターネットの普及により富を得たものが、そのシステムを活用し現在のルールを創り上げ、ルールを創る側と従う側、情報を操作する側とされる側、という構図で世界が動き始めました。

 

インターネットが目指した、情報共有による「平等で公平な社会」の構築が崩れ去ったのです。

Bitcoinの誕生

しかし、そこへ登場したのが、『Bitcoin』でした。

 

下記に、ビットコインの論文(日本語訳)のリンクを貼っておきますので、ブロックチェーン技術を生み出した論文を、一度だけで良いので、じっくりと読んで頂けたら嬉しいです。

 

Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System(P2P電子マネーシステム)

 

2008年10月31日に論文が発表されるや否や、サトシ・ナカモトが描いた現在の資本主義経済への非難と世界を再構築させるための思想と技術的アプローチは、暗号化技術の専門家やリバタリアン(完全自由主義者)たちを「持続可能な熱狂」へと導きました。

 

情報共有の本質 例えば、人間ひとり一人が自分以外の人々の行動や感情なども含めた情報を共有できていたとしたら、世界はどのような状態になっていくでしょうか?

 

きっと、「騙す、騙される、隠し事、不安、不満、先を越された、一人占め」など、 このような言葉は辞書から消えているかもしれません。何故なら、情報共有ができていれば、「知らなかった」と言う状態が存在しなくなるからです。

 

もちろん、全世界の情報を一つのコンピューターで蓄積管理もできていないのですから、ひとり一人が、この地球上で起きている物事や人々の考え、感情を完全に把握し記録保存する事は、非常に困難です。

 

しかし大切なのは、「もしそういったことを人間ができるのであれば」と言う考えを持ってみることだと思います。結果、この様な考えを我々が持ってみる事で、情報の格差や貧富の差が無くなって行く方向に向かうのだと考えます。

 

例えば、小学校の3年 B 組があるとします。そのクラスには30人の生徒と担任と副担任の先生がいます。 もし、この32名が、それぞれの家庭の状況や、家族がどのような夢を持ち、どのような事で楽さや悲しさを感じてしまうのか? そういった情報を共有できていれば、イジメという問題は解決されるでしょう。

 

何故なら、「情報共有ができている世界」には隠し事が存在しないためです。裏を返せば「隠さなければならない」という考え方すら存在しなくなります。

情報共有が可能にする家族の形

笑顔が絶えない素敵な家族は、どの様な毎日を過ごしている家族なのでしょうか。 それは、、、

 

お父さんが今日、どんな仕事をして、どんな気持ちになったのか。

お母さんがスーパーへ買い物に行き、誰と出会ってどんな話をしたのか。

子供たちであれば、どんな遊びをして、どんな勉強をし、どんな気づきがあったのか。

 

そういったことを食卓を囲みながら話している家族だと思います。

 

これは何をしてるかと言うと、「情報共有をしている」という事です。では、企業ではどうでしょうか。

 

働きがいもあり経済成長している企業ではきっと、社員それぞれの情報が共有されているのではないでしょうか。 それは成功したことも失敗したことも、上手く事が運んだことも、そうでなかったことも、情報が共有されているという事です。

 

きっと、そういった企業は、 社内での勝ち負けというものは存在せず、「競い会い」が存在しているのでしょう。 競い会うと言うことは、勝ち負けではなく、切磋琢磨し自身を磨く為の事であり、互いを知り認め合うことです。 その心を言葉に変えれば「認め愛」なのかもしれません。

 

このように、情報を共有するという事が、 貧富の差を小さくし、結果的に自然と世界では富の再分配が行われて行くのだと私は考えています。 そして、行き着くところは富とは金銭的なものではなく、人との繋がりであったり、笑顔を分かち合う事なのではないかと感じます。

 

もしかしたら、この様な世界では、富の再分配と言う言葉すら、存在しないのかもしれません。 この考えと行動こそが、この地球環境をより良くするのではないでしょうか? 今、私たちは地球に試されているのだと感じます。

今回も、最後まで読んで頂きありがとうございます。少しでも、心に残る一文があれば、Twitterなどでシェアやフォローいただけると嬉しいです。

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山下健一代表理事
暗号通貨の思想とブロックチェーンの概念は、金融システムをより安全に低コストで運用できるだけでなく、銀行口座を持たない20億人の生活環境を底上げします。また、寄附や募金へ広く活用されることは、SDGsの達成にも貢献する事でしょう。一人でも多くの方と共に、正しい暗号通貨システムの可能性を学び、実生活や仕事にも取り入れて頂けるよう、当協会はこれからも「暗号通貨技能検定講座」の開催を重ねて参ります。

【資格・受賞歴】
・日本メンタルヘルス協会公認カウンセラー
・東久邇宮記念賞受賞
・東久邇宮文化褒賞受賞
・特許:特開2016-081134号
・特願:2018-028585