地域通貨と暗号通貨

地域通貨を暗号通貨で発行し、サステナブルな世界を創造してみよう

目次

有名な地域通貨とは

最近、「地域通貨」についての興味が再燃してきました。

 

世界的に有名な地域通貨は、

 

  • イサカアワー
  • キームガウアー
  • ヴィア

 

など、他にも多くの地域通貨があり、今でも使われています。

 

日本でも、旧・藤野町の「よろず屋」なども有名ですね。また、暗号通貨の世界でも有名な、地域通貨発行アプリ「まちのコイン」も気軽に地域通貨を発行する為の仕組みとして注目を集めています。

 

皆さんは、地域通貨を使われた事があるでしょうか?

 

実は昔、家庭内でも地域通貨が発行されていました。少し大げさでしたが、家庭内の地域通貨と言えば、「肩たたき券」などがそれに近いのかもしれません。

 

父の日に子供が、10枚つづりの肩たたき券をプレゼントする。お風呂上がりの父親は、子供に肩たたき券を渡して、その楽しみに付き合い癒される。

 

最近では、Amazonの宣伝で、夫が妻に贈ったプレゼント券を渡しているCMが印象的でした。

 

そう言えば、その肩たたき券はどこへ消えたのでしょうか。ふと気になりました。いま思えば、もらった肩たたき券を奥さんに渡し、「夫から妻へ贈る肩たたき券」として使っても良かったのではと思います。

 

また、夫から妻に渡った場合、その券は「なんでもお願いを叶えてくれる券」に変わると素敵だなとも思います。

更にその券は、妻から妻の両親へと渡る、、、お金の本質が見え隠れしています。

地域通貨の特徴とは

地域通貨の特徴の一つとして注目されているのが、「使用期限が決められている」という点です。すべての地域通貨に当てはまるわけではありませんが、キームガウアーなどは、それにあたります。

 

使用期限が決められていると、どの様なメリットがあるのでしょうか。それは、「貯める事ができない」という点にあります。

 

昭和世代までの日本人の多くは、「貯金しなさい」と祖父母や親から教えられました。しかし、その理由は「何かあった時のため」とは教えられたものの、その具体的な理由は教えられませんでした。

 

なぜなら、日本人はお金の勉強を義務教育ではやっておらず、高校や大学であっても、一部の学生のみが教えられ、更に一部の学生のみが気づくだけでした。

 

アメリカやヨーロッパでは、親がクリスマスプレゼントとして、ディズニーの株を子供にプレゼントするという話は有名です。

 

消費する人間に育つのか、消費する為の財源を生み出す人間に育つのか、人生の分かれ目は、親から子への教育が非常に重要であることが分かります。

地域通貨のメリット・デメリット

この「価値が無くなる地域通貨」、お気づきの方は「Go to Travel」のクーポンを思い出された事と思います。宿泊の初日から最終宿泊日という、短い期限ではありましたが、日本国内で使用できる、期限が決められた地域通貨と言えます。

 

使用された方はいかがでしたでしょうか。旅行に行きクーポンを上手く使えず、新幹線や飛行場の売店で、買う予定になかったものを買ってしまった方もおられると思います。しかも、現金を追加して購入した。私も漏れずに、その内の一人です。

 

この様に、地域通貨のメリットは、法定通貨の様に貯める事ができないので、「使い切る」という意識が強く働く事にあります。

 

また、使い切る事により、法定通貨の様に「貯める」と言う事はできませんが、実は「貯める」という行為を長期間にわたって行うのは人間だけです。動物行動学において動物が餌を隠したり、冬を越すために貯蔵する事もありますが、これは短期間です。

 

人間は昔、他の動物と同様に冬を越すため、干し芋や乾燥肉などを貯蔵していました。しかし、冬を越す間に食べ切り、春を迎えれば季節の食材を食べる生活に戻ります。

 

お金とは、物と物を交換する際に不便だと感じた人々が、魚や野菜の様に数日で腐るものではなく、長期的に価値を保存でき便利に使えるものをと考案されました。

 

そして、ある時期から「お金」という概念が周知され、生活に根付き、無ければならない物となりました。しかし、お金は腐ることが無く、破損しても銀行で交換できるため、世の中に流通してしまったお金は、半永久的に存在し続けます。

 

自然の摂理に逆らった文化の中で、我々は生きているという事になります。地域通貨にも、デメリットはあります。無駄に消費物を増やしてしまうという事があげられます。

地域通貨の重要な3ポイント

自宅に戻り冷静になった時、「なぜ、こんな物を買ってしまったのか?」っと苦笑いを浮かべたことが何度もあるかと思われます。これは、ディズニー現象と同じです。

 

私たち人間の価値に対する考え方が問われます。これは、行動経済学で説明できるのですが、今回は控えておきます。

 

地域通貨が多くの人に受け入れられ、サスティナブルに使われていくためには、3つの重要ポイントがあると考えます。

 

  1. 使用できる範囲を限定しない
  2. 留まる期間に伴い価値が減り一定期間経てば使用できなくなるが人に渡れば価値が戻る
  3. 人に渡れば同じものは二度と同じ人に戻らない

使用できる範囲を限定しない

これは、法定通貨の様に使用できるという事です。

 

一般的な地域通貨は法定通貨と違い、税金の支払いに使用できません。実はここが重要な点になります。

 

法的に、税金は法定通貨でしか支払う事ができません。よって、我々をお金の束縛から解放できないようにしている最大の根源が、税金であるという事が分かります。

留まる期間に伴い価値が減る

自然界に存在し地上に存在する物は、ほとんど全てが腐食し価値を失います。しかし、人間はお金と共に数百年腐食しない製品を、地上に存在しない物から創造し、地球環境の破壊を促進させています。

 

石油由来の製品です。

 

物の代替えとして誕生したお金だからこそ、自然界では当然である「物は腐食する」という現象を取り入れる事が重要です。地上にあるもので生活を豊かにする物もあります。これは修復し使い続ける事はサスティナブルにな社会創造にも繋がります。

 

例えば、陶器などは欠けやりひび割れしても、金継ぎする事により味が出て、愛着がわくものです。

 

お金の価値が無くなったとしても(腐食したとしても)、他者へ渡ることにより再び価値が戻るという在り方は、地球に負担の少ない在り方ではないでしょうか。

人に渡れば同じものは二度と同じ人に戻らない

これは恩送りの概念が重要であると共に、価値が戻ったものを価値が移る前の所有者に戻すことは、利子が発生している事と同様だという考え方からきています。

 

私はお金のシステムに対し、貧富の差を促進させている根源の一つが「利子」だと考えています。自然界において物を人に貸す場合、時間が経つにつれて腐食しても、その物が増えるという事はありません。

 

骨董品や絵画は、法定通貨を基準として考える世界においては、古い物や誰かが所有していたという事実に価値が付きます。しかし、そうでない世界では、1枚の絵画は1枚の絵であり、1枚のお皿は1枚のお皿です。実用的であるかどうかが重要です。

 

もちろん、絵画を眺めて心が癒されたり落ち着いたりすることもありますが、人間にとって、それ以上に心が癒されたり落ち着く場所は、小鳥がさえずる森の中だったり、せせらぎが聞こえる小川の辺だったりします。

 

お金の価値や存在を考える事が、異常気象の発生や地球温暖化を食い止め、サステナブルな社会創造の為には重要であることが伺えます。

  1. 使用できる範囲を限定しない
  2. 留まる期間に伴い価値が減り一定期間経てば使用できなくなるが人に渡れば価値が戻る
  3. 人に渡れば同じものは二度と同じ人に戻らない

 

まずは、上記の様な点を踏まえた「お金」が流通したら、世界はどのような方向へ進むでしょうか。

ビットコインと相互扶助の精神

私は元々、生命保険の外交員をしていた経歴があり、その際に「相互扶助の精神」を学びました。そんな中、ビットコインに出逢いお金の本質に気づく事ができました。

 

ビットコインを含む暗号通貨を、多くの人が投機対象だと捉えがちですが、なぜビットコインが誕生したのかという事を知ると、資本主義経済で回っている社会の本質が見えてきます。

 

多くの受講生から「暗号通貨の本質を学べる唯一の講座です」と言って頂ける講座が、『暗号通貨技能検定講座(初級編)』です。

 

もちろん、この講座を受講する事により、お金と暗号通貨の本質の両方を、一日で理解することができます。しかし、何か一冊でも良いので、暗号通貨に関する書籍を読むことも、今までにない新たな視点を育むことができるので、お勧めです。

 

バランスの取れた読みやすい書籍を一冊選ぶとすれば『中央銀行が終わる日』を推薦します。

 

お金に関する書籍を読む事からでも、お金の本質と向き合う時間を作ってみてはいかがでしょうか。なぜなら、その思考と行動の先には、あなたの未来をより良くするヒントが数多く見つかるかもしれないからです。

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こんな想いの方々が受講されています

  • 暗号通貨やブロックチェーンについて、知識の有無にかかわらず興味関心がある。
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初級検定講座

投稿者プロフィール

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山下健一代表理事
暗号通貨の思想とブロックチェーンの概念は、金融システムをより安全に低コストで運用できるだけでなく、銀行口座を持たない20億人の生活環境を底上げします。また、寄附や募金へ広く活用されることは、SDGsの達成にも貢献する事でしょう。一人でも多くの方と共に、正しい暗号通貨システムの可能性を学び、実生活や仕事にも取り入れて頂けるよう、当協会はこれからも「暗号通貨技能検定講座」の開催を重ねて参ります。

【資格・受賞歴】
・日本メンタルヘルス協会公認カウンセラー
・東久邇宮記念賞受賞
・東久邇宮文化褒賞受賞
・特許:特開2016-081134号
・特願:2018-028585