暗号資産(仮想通貨)とブロックチェーンの上級技能検定(第五回レポート)

2018年10月27日、東京にて第5回暗号通貨技能検定 上級編が開催されました。

今回は、約40名の方が参加され、満席の中、活気溢れる講座が開催されました。
それでは、第5回上級講座のレポートをお届けします。

仮想通貨を深く学ぶ上級講座

前回から導入したサポートスタッフ制度を活用し再受講された会員の方々も多く、案内・設営を含め、年に数回しか開催されない上級講座にて充実した学びの時間を過ごされました。

まずは、山下代表からの挨拶です。

当日は天候にも恵まれ、初級講座でも行なっている「眠くなったら起こしてね同盟」を参加された皆さんで結び、スタートしました!

仮想通貨の専門家 松藤弁護士の登壇

講座のトップバッターを務めますのは、協会の顧問弁護士でもある松藤弁護士です!

改正資金決済法に準じ3部に分けて進行される内容は、初めて聴く方であっても判りやすい内容だと好評です。マウントゴックスの民事再生の最新情報や世界的に仮想通貨(暗号資産)に対する法規制がどの様に進んでいるのかなど、受講生の皆さんは興味津々です。

ワークグループでは、参加者が暗号通貨アドバイザーとなり松藤先生から与えられたQ&Aを元にロールプレイングを行いました。

質問者と回答者だけでなく、フィードバックする担当者が居るというのは、初級講座にない上級講座ならでわの時間です。このフィードバックは「ほめほめタイム」でもあり、質問者と回答者の良いところを褒めちぎるという時間です。

皆さんの表情がゆるみ、恥ずかしさと嬉しさが相まった表情が、会場を包み込んでいました。

ワークグループの発表会では、初めての経験をシェアする時間でもあり、登壇された皆さんそれぞれが、しっかりと今回の経験をシェアされていました。

仮想通貨トレーダー 清水トレーダーの登壇

続いて、元日興証券のプロディーラーであった清水氏による、 プロフェッショナルトレーダーによるマインドセットと[su_highlight background=”#f3ff99″]レンジトレード[/su_highlight]の講義をおこなっていただきました。

実は前回の上級講座、清水トレーダーは体調が優れない中での登壇だったのですが、今回はその状況を取り戻すかのごとく、講義が始まってから最期まで、山下代表との掛け合いの講座の予定が、ほとんどお一人で講義を進められ、今までで最も内容の濃いトレード講座となりました。

清水トレーダーは言います[su_highlight background=”#f3ff99″]「プロのトレーダーでも、トレード初心者であっても、本来の勝率は2分の1、この考え方が大事なのです!」[/su_highlight]。

この言葉は当然の事と思いがちですが、トレードをする上ではとても大切な事なのだと考えさせられました。

「サイコロを振れば偶数と奇数の出る確率は2分の1です。しかし、トレードでは、負けている人数の方が圧倒的に多い、それは何故なのか?結論は、ルールどおりにトレードを行わないからです」とのこと。プロトコル=ルール集という言葉が思い出されました。

最後はホワイトボードを使って、JPモルガンなどの大手のトレーダーが行なっているトレード手法を一般向けには初めて公開して戴きました。

受講生の中にはトレード経験者もおられ、特にこの内容には食い入るように話を聞かれていました。また、トレード経験者でない方であっても「なるほど!」と納得されるような内容でした。

「これは、ルールどおりにやれば、負けることが難しいトレード手法です!」

大きな拍手とともに、清水トレーダーの講義が終了しました。

仮想通貨インストラクター 砂川インストラクターの登壇

今回から、山下代表の担当であった[su_highlight background=”#f3ff99″]「FATF調査報告書と預金の概念」[/su_highlight]の講義を担当したのは、協会の熱き男、砂川インストラクターでした。

上級での講義は初登壇という事で、緊張の面持ちの砂川インストラクター。 時間が進むにつれ素敵な笑顔も見え隠れし、本来の良さも次第に現れる進行となりました。

FATF調査報告書は、世界の金融に関する法律の元となる報告書です。来年には、新たな調査報告書が公開される予定ですので、ますます目が離せない講義内容となりました。

預金の概念では、日本国民すべての人々に知っていてほしい内容が語られていきます。

「10年に1度起こる不況が今もなお続いています。信用創造で造られた仮想のお金により、多くの悲しみや苦しみも同時に創造されています。」 ビットコインが何故誕生したのか!?

時代背景とビットコインの誕生がリンクした瞬間のお話は、鳥肌が立ちました。

仮想通貨システムのエンジニア 江島さんの登壇

最後に登壇されたのは、松藤弁護士同様に第一回目から登壇いただいている、[su_highlight background=”#f3ff99″]仮想通貨取引所相談役でエンジニア[/su_highlight]でもいらっしゃる江島さんです。

江島さんは現在、エストニアにも足を運ばれており、日本・フィリピン・エストニアの3カ国にて、仮想通貨業界の繁栄とブロックチェーンエンジニアの教育の為に、第一線で活動されています。

エンジニアの方の技術的なお話は、素人ではなかなかついて行くことができない内容となってしまうケースが多いのですが、江島さんの講義は例え話も活用され理解の深まる内容だと、受講生からは評判の講義内容です。

今回も、仮想通貨システムの基礎であるビットコインの論文を元に、ハッシュ値・公開鍵暗号・デジタル署名、この3つの重要項目から講義が始まりました。

それぞれの項目に対し、ワークショップ形式でのロールプレイングを導入した結果、さらに活気ある会場の雰囲気が受講生皆さんの理解をも促進させているように感じられました。 事実、再受講生の方からも、江島さんの講義でロールプレイングが増えていたので、より理解が深まりましたとの嬉しいお声頂きました。

また今回は、前回までとは比較にならない数の質問が出たことも、理解の向上につながっただと感じます。初級講座を受講し、参加者全員が一定以上の知識を得ているからこそ、上級講座での質問は、より一層の情報共有の時間となります。 これぞ、P2Pの概念に沿った、素晴らしい時間となりました。

修了証授与

全課程が終了となり、上級講座を受講された皆さんに上級講座修了証が授与されました。

7時間に渡る講義でしたが、修了証を受講生皆さんの表情には安堵と今後の期待に溢れる笑顔が表れていたように感じました。

受講生の皆さん、お疲れ様でした!これからの皆さんのご活躍を、心から楽しみにしております。そして、登壇いただいた先生方、今回も素晴らしい講義をありがとうございました。

懇親会

講義の後は懇親会を開きました。
懇親会には清水トレーダー、砂川インストラクター、江島さんにもご参加いただき、活気溢れる時間となりました。

ここでも、それぞれの講師のお話に対して、受講生の皆さんからは講座以上に様々な質問が飛び交っていることも印象的でした。

まるで、懇親会の会場までもが講義の場のようであり「上級講座は、懇親会までが上級講座ですね。」 そう話された受講生の方の言葉を、改めて実感しました。

また、懇親会を取り仕切っていただいた、東京支部長の福室さん、埼玉支部長の明石さん、お忙しい中、ありがとうございました。お二人のお陰で、素晴らしい懇親会となりました。

まとめ

以上、第5回上級検定のレポートでした。

今年に入り、埼玉支部・徳島支部・愛知支部のそれぞれが発足しました。そして支部主催の初級講座が開催されました。岡山県、北海道、鹿児島県、愛媛県でも初級講座が開催されました。

今後も、各支部の発足と同時に、支部長・副支部長・専任幹事の皆様をを中心に、各支部メンバーの皆さんが主体となり、基礎講座・実践講座・初級講座が各地で開催され、より多くの方が暗号通貨の本質と可能性に気づき、笑顔溢れる受講生が増えると確信しております。

各支部がノードとなり、それぞれの活動や情報が共有され、その繋がりはより強固になります。そしてきっと、その先には、各支部が更に輝きを増し、各地域で[su_highlight background=”#f3ff99″]「ここに行けば、暗号通貨の本質が学べる!」 [/su_highlight]そんな支部が創造されて行くのだと感じました。

今回、残念ながら参加できなかった方も、次回こそは、他では学び体験できることのない上級講座でお会いできる事を楽しみにしております。 これまで同様に、会員皆様のご意見やご感想をもとに、より良い講座を創造して参ります。 上級検定の詳細や次回の日程は暗号通貨技能検定 上級編のページにてご確認ください。

今回も笑顔溢れる出逢いと繋がりが生まれる上級講座となりました。

今後も暗号通貨の正しい知識の普及のため善処いたします。 皆さんで創るJCCAです。 引き続きお力添えいただきますよう当協会をよろしくお願いいたします。

日本クリプトコイン協会 本部

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https://japancryptocoin.org/activities/anken/zyokyu/

投稿者プロフィール

JCCA 編集部
JCCA 編集部スタッフ
JCCA 編集部は、協会主催の様々なイベントや講座、暗号通貨システムやブロックチェーン技術に関する時事ニュースなどを含め、例え話を用い初心者の方にもわかりやすく解説してまいります。/暗号通貨の『普及活動』、それが子供達の笑顔を創造する。