はじめまして、当協会代表理事の山下健一(@Kenichi_Y)です。
この記事では、前回の続きとして暗号資産(仮想通貨)トレードの「予測と準備」についてお伝えしていきたいと思います。
もし、前回の記事をお読みでない場合は、「暗号資産(仮想通貨)トレードで一喜一憂しない心構えと事前に取るべき行動とポイントとは」を先にご覧いただけると本記事の理解度もグッと増しますので、まずはこちらをお読みください。
この記事で学べる3つのこと
- 相場のトレンドについて
- テクニカル指標から先を読む方法
- 指値売買の活用方法
この記事は 2017年に書かれた記事ですが、仮想通貨トレードに必要な心構えと事前に取るべき大切なポイントが書かれています。
仮想通貨のみならず、株式でも為替でも初心者の方がトレードを始めた場合、「ポチポチ病」といって、いつでもポジションを持っていたいという気持ちになります。
もちろん筆者である私自身も最初は、「ポジションを持っていたい、でなければ利益が出ないから」と感じ、自分で決めたルールを破り、結果的に資産を減らしていました。
そこで今回は、前回の心理面でのお話ではなく、一部、具体的なトレード手法も交えお伝えしていきたいと思います。
この記事をオススメする方
- 相場を予想できる様になりたい
- テクニカル指標とは何かを知りたい
- 指値売買のメリットを知りたい
- 相場で勝つコツを知りたい
- 最も大切な事を知りたい
一つでも当てはまる方は、本記事をじっくりと読み進めていただけると幸いです。
本記事を読み終えた後には、「トレードするために必要な考え方と行動」を知り、より良いトレードができるようにります。期待して読み進めてください。
まず、株式や為替のトレードを始めるには必ず証券口座が必要です。仮想通貨も同様に取引を始めるには専用の取引口座を開設し「仮想通貨を持っている人」になる事が大切です。
もしこの時点で仮想通貨の取引口座を開設していない方は、上場企業のグループとしてセキュリティー面でも安心でき、仮想通貨の自動定期購入もできる「コインチェック」で口座開設をしてみましょう。公式サイトに行けば最短5分で申し込みは完了します。
目次
ビットコイントレードに必要な3つの観点
この記事で用いるチャートは「Trading View(トレーディングビュー)」というサイトを活用しています。
無料で多くのテクニカル指標が使え、ファンダメンタルズ(市場ニューズ)の情報も得られます。無料登録できるので活用をお薦めします。
TradingViewのサイトはこちら
まず、予測に用いるのは、日足チャートです。チャートでは様々な時間軸(5分足、30分足、1時間足、4時間足、日足、など)のチャートが表示できます。
今回は、下記の様に日足チャートで確認していきます。
まず、「トレンドを見る」とは、これから相場が上下どちらに向かいそうなのかを予測する「仕事」の様なものです。
この期間だけを見るとチャートは「下がっていく」と予測できます。
途中『①』では、陽線で長い下ヒゲが出ました。数日は上がりましたが、上がりきれず9日後から下がり始めています。
では、期間を先に移動させてみましょう。
右側の『②』では一時的に上がりましたが、陽線の上ひげができた以降3日間は下がりました。
しかしながら、上ひげであっても陽線であることから、上昇の勢いがあると予測しました。
結果、期間を先に移動した2日後には、大きく上げています。そして、翌日の『③』では陽線の下ひげが出たので、この先も上がるという予想を継続しました。
この様に、まずはトレンドを確認すると同時に、1本1本のローソク足の意味を知り、トレンドとローソク足を組み合わせて、相場の先を予測することが重要です。
トレードはテクニカル指標を使って先を読む
ここでお伝えするテクニカルとは、抵抗線(またを支持線)です。
相場という世界が誕生した直後から、世界中のトレーダーが現在も注目している、非常に重要なテクニカル指標です。
使い方は非常にシンプルです。先ほどご紹介したサイトのPC画面では、画面の左にある(この写真では隠れています)メニューから、使用するラインを選び線を引きます。
私がよく使うラインは、A点とB点を繋ぐ「トレンドライン」、A点からB点に向かってラインが延長して描かれる「レイ」、そして水平にラインを引いてくれる「水平線や水平レイ」があります。
では、実際に引いてみましょう。下記の様に起点となるポイント(赤〇)間を黒の抵抗線で繋ぎます。
テクニカルとは、相場で売買を行っている人たちの心理状態を表していますので、その心理状態を視覚的に分かりやすく表してみます。
すると④~⑩で表すように、それぞれの抵抗線は緑の陽線(ローソク足)が下から上に突き抜けていることが分かります。
その結果、今回は、描いた抵抗線を下から上に突き抜けそうな場合、これは「買いのサイン」だと考え、成り行き注文(成り買い:抵抗線を突き抜ける付近で直接買い注文を入れる事)を実行しました。
もちろん、毎回予想どおりの結果を得られるわけではありません。
スポーツも料理も、そして皆さんの「仕事」も、誰もが最初は思う様な結果を得られなかった時期があると思います。
しかしながら思いだしてみてください。
みなさんは今、昔に比べ上手く職務をこなしていると思います。
きっとその背景には、様々な喜怒哀楽があったでしょう。
しかし、その仕事に今も取り組まれている。
きっと、経験を重ねるごとに、会社の理念とルールを熟知し、自分自身の中でのルールも構築され、スキルアップされている事と思います。
まさにトレードも同じなんです。これは非常に重要な考え方なので、お伝えしておきました。
トレードでは指値売買も活用する
まずは、相場のトレンドを確認しました。次は、抵抗線を引き、どのタイミングで成り行き注文を入れるのかを確認しました。
しかしながら、これだけでは大きな問題が生じます。それは、「チャンスを逃さないために一日中起きておかなければならない」という状況に陥ります。
例えば、トレードで利益を取り行くことを「仕事」と考え、1日8時間はトレードするという『ルール』を設けたとします。
けれど、チャンスを逃したくないと考えるあまり、先の2つのトレード手法しか知らなければ、毎時間チャートを気にするようになり、就業時間もプライぺー時間も混合した生活になってしまう可能性があります。
正に、数か月前の私自身がこの状態でした。
しかしながら『指値注文』という方法を知ることにより、終日チャートと睨めっこする必要は無くなりました。
では、具体的に指値注文とはどのような方法なのかを見て参りましょう。
それは「価格が〇〇円になったら売買する」という設定を行う事を言います。
それでは、具体的にお伝えしますので、下記のチャートの『⑨』のラインをご覧ください。
⑨のラインの価格は0.00001745BTCです。
この抵抗線を緑矢印の様に、「下から上に突き抜けるかもしれない」と予測した場合「ローソク足が0.00001745BTCのラインに近づき、0.00001745BTCにタッチしたら買う」という設定を事前に行う事、これが『指値買い』です。
「目的とする抵抗線に指したら買う」ので、指値買いと言います。
この様に、先を予測して、予測した状況になったら指値で売買するという設定を事前にしておけば、チャンスを逃さぬよう一日中パソコンの前に張り付いておく必要がありません。
これは、相場が上昇していくと予測すれば『指値買い』をすることになりますが、相場が下降していくと予想すれば『指値売り』の設定を行います。
つまり今回の様に、ビットコインが下がっている状況では、「この先も下がるかもしれない」と予測するのであれば、抵抗線を数本引き、基準を見極め、その付近の価格帯で指値売りの設定を行うという手法が考えられます。
まとめ
今回の記事では、
- 相場のトレンドについて
- テクニカル指標から先を読む方法
- 指値売買の活用方法
についてお伝えしてきました。
この内容は、トレードの基礎中の基礎になります。
基礎を知らなければ応用も理解できませ。その他のテクニカル指標を取り入れることもできません。
しかしながら、これらの基礎を知っているだけでも、精神的負担のみならず、体力的な負担も軽減できます。
今回は、トレードを行う上での『8つの神器』の内の一つである、『抵抗線(または支持線)』についてお伝えしたと同時に、精神的負担を軽減できる『指値注文』についても取り上げました。
私も含め、多くの方がトレードを始めるにあたり、趣味の延長線上の感覚でスタートしてしまうケースが多いと思います。
スポーツや料理などは、購入したもので上手く事が運ばなくとも、転売したり応用させることが可能です。
しかし、トレードとは購入するものが「形のない物」であり、上手く行かなければ何も残りません。
トレードは、趣味の延長線上ではなく仕事と捉え向き合う事が重要であるという事です。そしてそれがトレードの本質です。
これを意識せずに取り組むと、必ずと言っていいほど退場(トレード資金が0円になること)させられます。
そんな、私も何度となく退場させられました。
だからこそ皆さんには、そんな経験をしてほしくなくて、この記事を書きました。
さいごに
トレードを始めるには、まずは数百円や数千円という少額から始めましょう。
また、使う資金は余剰資金でなければなりません。
生活費の一部や消費者金融などで借金するようなことは絶対にしないでください。
もちろん、余剰資金も大切なお金です。しかしながら、万が一無くなったとしても、次のステップに向かう勉強代だと割り切れます。
トレードとは、自分で決めたルールとの戦いです。
しかし、仕事と同じようにトレードする事によりストレスを貯めてはいけません。ストレスを貯めるならお金を貯めましょう。
「トレードしない事もトレード」です。
初心者の方は特に、この言葉を忘れずに経験値を上げながら望む結果へと進んでください。
それは、また次の記事でお会いいたしましょう。
当協会では、「仮想通貨とブロックチェーンの本質」を学べる技能検定講座を毎月2回開催しています。トレードで結果を出したい方々にも好評ですので、技能検定講座の詳細をご覧いただけると幸いです。
技能検定講座のお知らせ
こんな想いの方々も受講されています
- 仮想通貨やブロックチェーンについて、知識の有無にかかわらず興味関心がある
- 無料の情報ばかり得てきたけれど、時間ばかり使ってしまい結果が伴わない
- 将来に対して漠然と不安があり、何かしなければと考えている
- 仮想通貨バブルに乗り遅れたけれど、今後こそは乗り遅れたくない
- 自社のビジネスにブロックチェーンが、どの様に活用できるのかを知りたい
- 仮想通貨の正しい知識を、持ち何に注目したらよいのか明確な判断がしたい
- 書籍やブログや動画だけでは、本当に正しいのか否かを判断できない
- SDGs達成にブロックチェーンが、どの様に関わっていくのかを知りたい
- 有資格者となり、より多くの方々へ仮想通貨の正しい知識を伝えていきたい
投稿者プロフィール
- 山下健一
-
暗号通貨の思想とブロックチェーンの概念は、金融システムをより安全に低コストで運用できるだけでなく、銀行口座を持たない20億人の生活環境を底上げします。また、寄附や募金へ広く活用されることは、SDGsの達成にも貢献する事でしょう。一人でも多くの方と共に、正しい暗号通貨システムの可能性を学び、実生活や仕事にも取り入れて頂けるよう、当協会はこれからも「暗号通貨技能検定講座」の開催を重ねて参ります。
【資格・受賞歴】
・日本メンタルヘルス協会公認カウンセラー
・東久邇宮記念賞受賞
・東久邇宮文化褒賞受賞
・特許:特開2016-081134号
・特願:2018-028585
最新の投稿
- Web32024年4月2日FIN/SUM2024|総括レポート
- ニュース2024年2月15日政治3.0:ブロックチェーンが拓く透明性のある新時代の政治
- DeFi2023年7月28日ゼロ知識証明入門:理論から応用まで
- ビットコイン2023年7月25日アメリカ大統領候補ロバート・F・ケネディ・ジュニア、ビットコイン・カンファレンス「MINING DISRUPT」でスピーチを行う予定