SDGsブロックチェーン小論文47

・誰一人取り残さない社会の実現へ向けて|執筆:三重野 武彦

情報が手軽に入手できる昨今、毎日のように世界中では事故や犯罪、そして環境破壊など、胸が痛くなる出来事が後を絶えない。しかし私達は、毎日のように会社へ出勤し、休日は余暇を楽しむ。

 

そんな混沌とした現代社会の中で、10年後の未来を見据えた際の事を考えると、国連加盟193カ国が達成を目指す国際目標「SDGsの17目標」のうち、子供達を始め世界中の人々に、一点の曇りもなく真正面から達成出きている、もしくは達成している目標はあるのだろうか。

確かに、ビニール製の袋をすべて有料化し、メガソーラーパネルも設置されている。働き方改革で時間の効率化を推進し、RPAで提携業務も自動化した。5GとVRの組み合わせで遠隔医療を行い、AIを使った物流改革等々や環境問題を始とする、様々な社会のインフラ整備の効率化手段や実証実験が毎日のように報じられている。

 

それらを実践することは、洗練された先端技術を利用し、少しでも持続可能な社会の発展に寄与しているということは多いに理解できる。しかし、私を始め多くの人が、自分事としてSDGsのいずれかの目標を意識して、それに向かった行動しなければ、地球上で起きている問題や課題を、早い段階で変えることは出来ないと考える。

 

行動するきっかけに必要なことは、定性的な目標と定量的な目標がバランスよく設定されていつ事で、より効率的に目標を達成できると考える。

SDGsの目標の中身に関するターゲットとそのターゲットを実施する手段には、定性的、定量的な目標の双方は記載されているが、いずれも現状は、どの程度自分がその目標に関与し、達成できているかが分かる手段はない。

 

SDGs17の目標はいずれもハードルが高く、一人の力や一つの技術のみで達成をすることは非常に厳しいと思うが、SDGsの横断的取り組みに対して、ブロックチェーン技術を主に、AI、IOTの技術を融合する事で、関与している割合や、達成度というような定性的な数値として可視化できる。


よって、非中央集権型ネットワークにおいて、改竄不可な特徴を持つるブロックチェーン技術の使用は非常に有効だと考える。

その為には、少なくともこれから述べる2つが主に必要になる。

  1. 「モノ」の繋がりであるサプライチェーンをプログラム出来るプロトコルを開発・設計して実社会に適用する。
  2. 「価値」の繋がりであるバリューチェーンを「1」の上位プロトコルとして開発・設計し、価値をトークンとして保存。交換も出来るように実社会に適用する。

具体的に考察すると、「1.」においては、原材料から消費者に届くまでの受発注する企業間プロセス全てを、ブロックチェーン上の台帳に記載していく為に、既に一部実施されている食品等のサプライチェーンを、上流の調達部分まで踏み込んで、プロトコルを開発・設計する。

 

上流の調達部分とは、例えば食品を調達する段階で、環境問題である森林伐採や生態系の破壊、海洋汚染等が既に起きているが、それらを最小限に引き留める為に、今存在する資源から。「いつ・誰が・どのように・どうやって・どの位」を調達したのか、プロトコルにデータとして保持する。

IoTデバイスである様々なセンサーや、エッジデバイスから収集するデータをクラウドに保管し、その収集したデータに対しても、ブロックチェーン技術を使って台帳に記載。

 

その上で、森林伐採をして調達したものは、新たに土地を開墾したということから、なんらかの負のデータを付与する。また、新たに森林を育て生態系を守る土地から調達したものは、なんらかの正のデータを付与するルールに従った規約にする。


サプライチェーンの下流である物流、販売でも、過重労働、破棄問題等、多々発生している問題を、「モノ」が消えるまで全てをトレースできるプロトコルを開発・設計する。

 

全てのデータがトレース出来ると、AIを使ってデータ分析を実施し、現場と分析結果を比較する。どこでどのような問題が起き、どのような対策を取れば良いのかを、一人一人が具体的に行動できるようになれば、サプライチェーン全体を可視化することに近づく。

次に「2.」についてだが、価値を生み出す事業プロセスだけでなく、一人一人の行動(価値を生み出す)へ広げて考察する。


毎日1つでも、人の為、社会の為に役立つことを実施し、その価値を貯め、関連する行動全てを行動保存・基準プロトコルとして実装出来れば、次の行動を実施する際にその価値や考え方を意識して、現状よりも更に良くなる行動に移って行ける。


例えば、スーパーに買い物に出かけ、1房の中のバナナ1本のみが黒くなっているから購入しないのではなく、それをジュースとして消費するという考えのもとで購入する。結果、1房のバナナを購入することが、行動保存・基準プロトコルの中にデータとして取り込まれ台帳に記載される。


それらは、AIがリアルタイムで、モノを大事にする行動基準や、過去の実績を元に数値化し、バリューチェーンの中で生み出される付加価値のあるトークンが貯められるという、ルールに従った規約にする。これらのトークンは、自主的に実施する行動がすべて記録され、世界中の人がトークンを元にして生活をしていくことに繋がる。

モノを大事にするという行動(トークンをたくさん持っていること)は、世界中のノードに記録される為、バリューチェーンにおいて主活動をする人に対しても、支援活動をする立場から支えることが出来る。


それは、世界中で通貨に代わるトークンで自身の社会に対する貢献度を数値化し、その貢献度に応じて、さらに価値のあることへ還元され、バリューチェーン全てを可視化することに近づく。


実現するための規約は、開発・設計段階において問題・課題は多々あると考えるが、既存の技術から創るのではなく、新しい発想を技術に落とし込むということを世界中の技術者と実施することで、不可能と思われることが実現できるとも考える。


まさに、インターネットが発明され世界中の人々が情報に接し、繋がることができるようになった素晴らしい発明が、あっという間に出来てしまったことと同じだと考える。

以上のことから、ブロックチェーン技術により、サプライチェーンとバリューチェーン全体を可視化する事は、一人一人が関与している割合や、達成度というような定性的な数値を見えるようにする事で、起きている問題や課題に対して、自分事として意識し行動できる出来る事に繋がる。

 

10年後にSDGs17目標のいずれかの達成に関与できるようにする事は、新しいトークンの流動化を促進することで、社会にとって悪いものが減り、良いものが増加し、持続可能な社会を継続していけることにも繋がる。

 

その結果、10年後には世界中の人々が、SDGsが定める目標を達成しつつあると言わなくても、自然に達成できるプロセス上に全員が乗り、私も含め、それに対して自らが達成できるように行動をしている世界が来ていると考える。

筆者:三重野 武彦

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