そこで、エルサルバドルのブケレ大統領が目を付けたのが「ビットコイン」だった。
・先進国により供給をコントロールされない
・送金手数料が送金業者よりも安価
・口座維持管理手数料が徴収されない
・金融機関によりアカウントを凍結されない
・スマホさえあれば管理できる
・セキュリティーが高く改ざんされない
現時点は、この様なメリットが考えられるが、エルサルバドルから国民へのビットコインに対する説明は行き届いておらず、戸惑いを隠せない人々も多い様だ。
しかしながら、理解が進んでいる国民にとってはメリットが多い。
先にも書いたように、卸売業を営む男性は、米国からの送金を受けるのにメリットがあるとのこと。この他にも、エルサルバドル国内での環境が整っていけば、戸惑いを感じている国民も、日常での活用が一般的に使用されるようになると考える。
では、どうすれば、その環境が整っていくのだろうか?
それは、いつの時代においても、どの国においても、必要とされるのが「学び」だ。
活用する為のハードルが高ければ、人は手を付けにくいものだ。ビットコインも例外はなく、リリース当初は。一部の人が楽しんでいる遊びだと捉えられていた。
しかしながら、ビットコインはスマホさえあれば、無料でアプリをダウンロードし、個人から個人へ直接送受金する事が可能となった。
スマホを紛失したり、アプリを誤って削除したとしても、秘密鍵の管理方法を理解していれば、ビットコインは取り戻せる。
これは、財布はスリに合うと、中の現金は戻ってきませんが、スマホを紛失してもビットコインは戻ってくることを意味します。
現在、エルサルバドルでは、街中にビットコインATMの設置が進められているが、一部のATMが何者かに炎上させられてしまうという事件も起きている。