SDGs×Blockchain×Action

2018年国連総会

第9代国連事務総長のアントニオ・グテーレス氏の発言

人工知能、ブロックチェーン、バイオテクノロジーなどの急速に発展している分野は、持続可能な開発目標に向けて進展を加速させる可能性を秘めています。

国連の会議でSDGsの達成にはブロックチェーンが必要だと演説した写真

Forbesでのインタビュー

  • 「大規模かつ国際的な行政機関は、ブロックチェーンを積極的に取り入れるべきだ」
  • 「国連がデジタル化社会の中で権威を維持していくためには、ブロックチェーンを活用する必要がある。ブロックチェーンは、SDGs の達成に大きく貢献するだろう」

SDGs×Blockchainとは

 ブロックチェーンとは基本的に、信頼の技術です。より広く社会に利益をもたらす変革的な可能性も出てきています。
 
 私たちが期待しているブロックチェーンの可能性の1つには、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成を支援することです。
SDGsdesign

 個人一人一人のみならず企業がSDGsに取り組むためのアドバイスや支援も活動の一つとして位置付けています。

 

 その一環として、革命的なブロックチェーンテクノロジーがどのように企業や組織に対して役立つかについて調査を行いました。

 

 以降からは、既にブロックチェーンは各分野において様々な結果をもたらしているテクノロジーであることが再確認されましたので、その一部をお伝えします。

SDGsに対するブロックチェーンの活用事例

 SDGs とは、Sustainable Development Goalsの略であり、日本語では「持続可能な開発目標」訳されます。

 

 ブロックチェーンには「公平性・信頼性・安全性」が設計に組み込まれているため、その恩恵は広範囲におよび、複数の SDGs に影響を与える事も分かりました。例えば、以下のようなものです。

貧困を無くそう

Goal 1:貧困を無くそう

 暗号資産(仮想通貨)やブロックチェーンベースのトークンにより、全世界の20億人以上にも及ぶ銀行口座を持たない人々が通貨取引を行うことができるようになります。BitPesaのようなベンチャー企業は人気を集め始めており、ブロックチェーンソリューションは世界の送金市場を再構築し、移民の負担をも軽減しています。

すべての人に健康と福祉を

Goal 2:すべての人に健康と福祉を

 患者の医療記録を、より安全かつ効率的に共有するための地域的な取り組みも進められています。また、ベンチャー企業のGemは、病気の発生データをブロックチェーンに載せ、災害救援と対応の効果を向上させようとしています。

質の高い教育をみんなに

Goal 3:質の高い教育をみんなに

 試験の成績や研究データなどを複数の機関でブロックチェーンを通じて共有することにより、質の高い教育を向上されることも可能です。

住み続けられる街づくりを

Goal 11,13:住み続けられる街づくりを、気候変動に具体的な対策を

 スマートシティや地域で生成されたエネルギーを市場を通じて、それらを私たちの生活に取り入れる事により、エネルギー効率を高め気候変動を緩和することも可能です。

つくる責任つかう責任

Goals:12,14,15:つくる責任つかう責任、海の豊かさを守ろう、陸の豊かさも守ろう

ブロックチェーンは、サプライチェーン全体で優良な実績を保証することができ、循環型経済を可能にする大きな可能性を秘めています。例えば、ブロックチェーンのスタートアップであるProvenanceは、すでにキハダマグロやカツオのマグロを漁獲から消費者まで追跡し、Soil Association Organicとの認証の価値をデジタルで強化しています。

 

 以上の様に一部の事例となりますが、ブロックチェーンが上記の各SDGsのゴールに対して、どのような恩恵をもたらすのについて、いくつかの事例をご紹介しました。

 

 これらの事例以外の活用を知る事は、様々なイノベーション(技術革新)のためのアイデアを更に活性化させる最適な方法を生み出す事に繋がります。

 

 目標16は、「平和、正義、適正な制度」の構築に焦点を当てています。

 

 仮想通貨やブロックチェーンの本質を学び理解することが出来れば、ブロックチェーンの理念ともいえる透明性と信頼性が、各機関と市民である私たちの間の情報共有を強靭なものにする事をイメージできるでしょう。

 

 私たちは将来的に、ブロックチェーンベースの投票システムを通じて、現在の民主主義とガバナンスを根底から再構築することができるかもしれません。

ブロックチェーンイノベーション

 2017年以降の仮想通貨市場はバブルの特徴を表しています。しかし、社会インフラを中心とした分散化された未来社会へと向かう中、新たなブロックチェーンベースのアプリケーションが登場し、私たちの生活をより良い方向へと導いてくれます。

 

 何故なら、仮想通貨システムやブロックチェーン技術は、単なる儲け話や投資案件ではないからです。

 

 ブロックチェーンの基本である「信頼性・公平性・透明性」と、分散共有された記録の保持などは、革新的技術として世界から注目されています。

 この技術革新によって、データの拡張性や処理できるデータ量の低さ、プラットフォーム上での合意形成を構築するために使用される膨大なエネルギーなど、ブロックチェーンを実装することにより、技術的に制限されてきた問題の多くが克服されます。

 

 すでに多くのイノベーターがこの技術を使って、人類史上、私たちが直面している異常気象などの大きな課題に取り組んでいることは、非常に期待が持てる状況だ言われ始めています。

 

 仮想通貨システムの思想やブロックチェーン技術の概念を理解した人々は、中央集権型経済に支配された機関やゲートキーパー、中間業者の多くを根底から覆すことに繋がります。

 

 ブロックチェーンを活用し様々な問題に取り組もうとする団体が現れ、既存分野に革命的な変化をもたらし始めています。

 

 しかし、私たちはまだ、ブロックチェーンの可能性を探っている初期の段階にあり、これからも想像をはるかに超えたイノベーションを創造し、夢物語だと言われてきたことに対し、「これは可能なんだ!」という具体的な方法を描くことが可能となるでしょう。

 

 これからもブロックチェーンは SDGs の達成に対し、あらゆる方法で新たな価値を創造するための素晴らしい機会と、インスピレーションを提供してくれることでしょう。

SDGsとに繋がるMDGsとは

 SDGsとは、Sustainable Development Goals の略であり、日本語では「持続可能な開発目標」訳されます。
 SDGs は「MDGs(エムディージーズ/ミレニアム開発目標)」が2015年に達成期限を迎えた為、これに代わる新たな世界の目標として定められました。MDGsは先進国による途上国支援を目標とした内容です。

ゴール1:極度の貧困と飢餓の撲滅
ゴール2:初等教育の完全普及の達成ゴール3:ジェンダー平等推進と女性の地位向上
ゴール4:乳幼児死亡率の削減
ゴール5:妊産婦の健康の改善
ゴール6:HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延の防止
ゴール7:環境の持続可能性確保
ゴール8:開発のためのグローバル
パートナーシップの推進

引用元:外務省

 しかしながら、これらの問題のいくつかは先進国自体が引き起こしていることに途上国の人々は憤りを感じており、MDGsに対して批判的な方々も少なくはありませんでしたが、「地球上の誰一人として取り残さない」という想い元にSDGsが制定されました。

 持続可能な開発目標(SDGs)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。

 持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本としても積極的に取り組んでいます。

 

引用元:外務省

リオでの伝説のスピーチ

 セヴァーン・スズキさんのスピーチは衝撃でした。大人たちは、子供に対し正しいことをしなさいと伝えます。しかし、正しいことを伝えた大人たちの中で、それを実行している人々は少ないのではないかと言われています。
 私自身も、ふと考えたとき、今の自分自身を振り返させられますし、この様なスピーチを見るたびに、環境フェスタin交野でボランティアスタッフをしていた時代、音楽フェスを開催しカンボジアへ井戸を贈ったことを今でも鮮明に想いだします。

COP24でのスピーチ

 1992年に12歳のセヴァーン・スズキさんが環境破壊を訴えた伝説のスピーチから26年の時が経ち、2018年12月12日、ポーランドのカトヴィツェで開催された COP24(気候変動枠組条約第24回締約国会議)において、スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥーンベリさん(当時15歳)が気候変動の危機を世界に訴えました。
 この26年間で、セヴァーン・スズキさんが訴えた環境破壊は、残念ながら進行し続けました。しかし今回、グレタ・トゥーンベリさんが訴えた内容や、学校を休んでの抗議活動など、日本では否定的な書き込みを含め賛否両論ありますが、世界的に見れば非常に好意的に受け止められています。

SDGsの基本理念は、全ての大人たちが子供たちの未来の為に成し遂げる「Action」なのです

SDGs×Blockchain技術の可能性

 仮想通貨という名称からイメージするビットコインやイーサリアムは「投資対象」と捉えている方が多い状況でが、その様な捉え方は、ビットコインやイーサリアムにとっては、ほんの一部分に過ぎません。

ビットコインとの出逢い

 私達は、この様な経験をしてきた過程で、2012年10月に出逢ったのがビットコインでした。ビットコインの論文を読みブロックチェーン技術とDLT(分散型台帳技術)が創造する未来に私は、富の再分配を可能にする『平等な世界』が想像できました。何故なら、「世界中の人々が、同じ情報を持てば、貧富の差は無くなっていくのではないか!?」と感じたからです。

初級技能検定講座への想い

 当協会の初級検定講座は「そもそも、お金って何なの?」とう本質に始まり、様々なユースケースをお伝えします。ビットコイン、ブロックチェーン、DLT(分散型台帳技術)など、例え話を用いて分かりやすく説明できるようになることも重要視しています。これは、受講いただいた方であれば、お分かりいただける大切なポイントです。

仮想通貨への誤解

 当協会の初級技能検定講座は「そもそも、お金って何なの?」とう本質に始まり、様々なユースケースをお伝えします。ビットコイン、ブロックチェーン、DLT(分散型台帳技術)など、例え話を用いて分かりやすく説明できるようになることも重要視しています。これは、受講いただいた方であれば、お分かりいただける大切なポイントです。

世界の注目度

 冒頭でもお伝えした通り、第9代国連事務総長のアントニオ・グテーレス氏の発言の通り、大規模かつ国際的な行政機関は、ブロックチェーンを積極的に取り入れる必要があります。何故なら、国連がデジタル化社会の中で権威を維持していくためには、ブロックチェーン技術を活用する必要があるからです。

暗号資産の本来の意味とは

 暗号資産の「資産」とは、お金ではなく「生きるものすべて」が資産であるという考え方です。資産を「人や動物や植物」と捉える事により、世界の共通通貨となりえるビットコインやイーサリアムは「世界中の人々の未来をより良くするためのプロジェクトである!」という観点を持つことができます。

SDGs×Blockchain×Action

 一般社団法人日本暗号通貨技能検定協会は、日本の仮想通貨業界では初めてとなる「ブロックチェーン技術から考え行動する、SDGs への取り組み」を掲げます。

 

17項目の中で、初級技能検定講座を受講した皆様と、これから受講いただく皆様だからこそできる事を共に考え分かち合い、「地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)」という SDGs の国際目標へ向けて間違いのない道を歩むことが必要です。

 

その為にも、初級技能検定講座であなたと共に「SDGs × Blockchain × Action」の本質を学ぶことができたら幸いです。