皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
本日は、日本発グローバル・ステーブルコインの実装を目指す「Zen」~BCCCが「ステーブルコイン部会」新設~、という話題を取り上げてみたいと思います。
BCCC(一般社団法人ブロックチェーン推進協会)とは
あらゆるビジネスに、ブロックチェーンの力を
BCCCは、ブロックチェーン技術の幅広い普及推進を行う団体です。
ブロックチェーンの最新情報や基礎知識の取得技術者や企画者の育成、ネットワークの形成意欲的な実証実験や実装の実施ブロックチェーン関連のビジネスを広く市場に告知しブロックチェーンの様々なビジネスへの普及を推進しています
とのことです。
また、主な活動として、「Zen」の社会実験が挙げられます。
仮想通貨「Zen」社会実験
企業間における仮想通貨での決済を行うにあたり、法定通貨との為替変動が大きすぎるという課題を抱えていました。
そこで、BCCCでは為替があっても安定する仮想通貨「Zen」の社会実験を実施し、企業間における仮想通貨での決済でどのようなメリットや課題が発生するかを検証しました。
検証結果に関しては、後述します。
今回は、この「Zen」の社会実験の第2フェーズ実施に向けた活動を開始することが、発表されました。
「ステーブルコイン部会」設立背景
Zen 第1フェーズ
BCCCでは、社会インフラとしてのブロックチェーンの可能性を広げることを企図し、2017年7月に円(JPY)に対して為替が安定した暗号資産「Zen」を発行し約半年間にわたる社会実験「Zen 第1フェーズ」を実施しました。
この実験はZenの発行総額約8.5億円、BCCC加盟企業約10社が参画し実施され、対円為替においてビットコインが2,000%程の変化をする中でZenのボラティリティは20%以内に抑えられるなどの実験結果が得られました。(実験結果の詳細は「Zen 社会実験 第1フェーズレポート」をご確認下さい。)
とのこと。
ボラティリティを抑える方法論は、
Ethereumブロックチェーン上のERC-20トークンとして新たな仮想通貨Zenを発行し、仮想通貨交換所で同一価格の買い注文を入れ続けることで、価格を安定させる手法を採用しています。
オペレーションが間に合わず、最大で20%ほど価格が動いたことがあったようですが、それ以外はほぼ1円を維持できた結果となったそうです。
意外と簡単な方法ですが、流通量が増えても大丈夫なのかな?
今後の展開
BCCCでは、ステーブルコイン部会を2月に発足させた上で、半年を目処に日本円および世界の主要通貨に対してステーブルとなる仕組みを策定し、その後、実装期間を経て最大30社での企業間決済実験を実施する計画です。この実験を通じて日本発ステーブルコインの発行の実現に寄与してまいります、としています。
まとめ
ステーブルコインは、フェイスブックの「リブラ」を始め、中国政府の「デジタル元」も注目されています。
決済目的だけでなく、アンバンクト問題解決にも寄与するはずです。
昨年末には、竹田恒泰氏が代表を務める「エクスコイン」と外貨両替所「エクスチェンジャーズ」が、法定通貨を価値の裏付けとして持つ日本発の暗号資産(仮想通貨)「xcoin(エクスコイン)」を発行すると発表しました。
当分の間、●●ペイのように、●●ステーブルコインが乱立するような状況が続くのではないでしょうか。
果たして覇権を握るのは、どのステーブルコインになるのか気になりますね。
ところで、なんで「Zen」という名称なのかって?
円(YEN)の1歩先を行くからZenと名付けたそうです。
またお会いいたしましょう!
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投稿者プロフィール
- JCCA 編集部は、協会主催の様々なイベントや講座、暗号通貨システムやブロックチェーン技術に関する時事ニュースなどを含め、例え話を用い初心者の方にもわかりやすく解説してまいります。/暗号通貨の『普及活動』、それが子供達の笑顔を創造する。
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