皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
本日は、リブラ、ホワイトペーパーを密かに変更!、という話題を取り上げてみたいと思います。
ホワイトペーパーの変更点
リブラのホワイトペーパーが変更されている(どちらと言えば密かに)ことが判明しました。
コインデスクジャパンが報じた記事を参考に、変更点をまとめてみます。
変更を発見し、公表したのは、米ジョージタウン大学のクリス・ブラマー教授の調査によるとのこと。
全体では9か所が変更
その内訳は、
- 置き換え1
- 挿入2
- 削除5
- アノテーション(メタ情報)の削除1
とのこと。
重要な変更点
- リブラ協会が発行するとしていたインベストメント・トークンについての記述がなくなった
(元々は複数の法定通貨を裏付け資産としたステーブルコイン(リブラ)と、出資企業に付与されるインベストメント・トークンの2種のトークンが発行される予定としていた) - 「リブラリザーブで得られた金利はエコシステムの維持とトランザクション手数料を抑えるのに使われるほか、さらなる成長と普及を支えるために使われる」と記載
(元々は、「エコシステムを一気に活性化させるため、資本を提供した投資家に配当が支払われる」と記載)
変更の目的
ブラマー教授は下記のように指摘しています。
- ステーブルコインであるリブラが有価証券にあたるとされる問題で、そのリスクを最小限に抑えるため
- リブラの利用者と協会加盟企業に生じると指摘されていた利益相反問題を解消
リブラリザーブの運用益試算
詳しい解説は避けますが、週刊新潮10月17日菊見月増大合の麗澤大学経済学部教授、中島真志氏の特別読物中の試算によれば、
リブラリザーブを年利1%で運用すると、
その利益は、
なんと、
63億ドル(約6700億円)!!
これが毎年自動的に得られる、と試算しています。
そりゃ、文句の1つでも言いたくなる気持ちもわからなくはないですが・・・
ただ、今回のホワイトペーパーの変更で、ざっくり申し上げると、リブラリザーブの運用益は、
リブラ協会と投資家で山分けするのでなく、
トランザクション手数料と、リブラのさらなる成長と普及を支えるために再投資する、
ということだと思います。
当たり前ですが、全額とは書いてないですよ(笑)
まとめ
今回の変更は、関係各所からの批判をかわす目的もあるでしょう。
いずれリブラが順当に発行されれば、リブラリザーブからの莫大な運用益が得られるので、有効に使って欲しいですね。
ただ、ホワイトペーパー変更後に、またもや「Facebookユーザー2億6700万人以上の個人情報、ネットに流出」という報道がありました。
さらに、リブラ協会の理事会のメンバーが「FacebookのLibra 2020年立ち上げ計画はまだ不明」と発言をした模様です。
マーク・ザッカーバーグ氏も頭が痛いですね。
最後に、クリス・ブラマー教授の調査とリブラのホワイトペーパーのリンクを貼っておきます。
年末年始にでも読んでみてはいかがでしょう。
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投稿者プロフィール
- JCCA 編集部は、協会主催の様々なイベントや講座、暗号通貨システムやブロックチェーン技術に関する時事ニュースなどを含め、例え話を用い初心者の方にもわかりやすく解説してまいります。/暗号通貨の『普及活動』、それが子供達の笑顔を創造する。
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