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法定通貨のない世の中

ビットコインと法定通貨

暗号資産が創造する未来

 シリーズ「小論文文集」第35回目:高城聡史(平成30年2月執筆)をお届けいたします。

 この小論文文集は現在、Amazon Kindleでも購入が可能ですが、一人でも多くの方にお読みいただきたいと考え、無料公開する運びとなりました。

 受講生の皆様が書いたこの小論文には、たくさんの未来が詰まっています。
 この小論文に書かれたことが、今後の未来で実現できれば、どの様な笑顔が創造されるのでしょうか?

 すてきな未来を想像し、お読みいただけたら幸いです。

利便性や安全性が遥かに高い

私は、仮想通貨が広まるにあたって、それぞれの国の法定通貨が、将来的に無くなると考える。

なぜなら、仮想通貨は現在使われている貨幣よりも、遥かに利便性や安全性が高いと考えるからだ。

確かに、現代の貨幣でも、十分な利便性や安全性があると考えている人もいるかもしれない。

特に、金融機関や決済システムが充実している地域に住んでいる人々はそう感じるだろう。

しかしそれは、現代の貨幣と、利便性や安全性を比較することができる対象が、今日まで存在していなかったから、現代の貨幣で満足しきっているにすぎないと、私は考えている。

そこで私は、仮想通貨の具体的な利便性や安全性を、現代の貨幣と比較しながら、三つ述べようと思う。

手数料が非常に安価

まず1つ目は、仮想通貨と現代の貨幣とでは、送金方法や決済システムに大きな違いがあるということだ。

現代の貨幣での送金方法は、主に銀行が仲介者となり、送金が行われている。

しかし、銀行は、送金が間違って行われないよう、お金を送る側や受け取る側に手数料を課すのだ。

その上、海外にお金を送るとなると、手数料はとても高くなる。

また、銀行には営業時間というものがある為、いつでも送金をすることができるわけではない。

それとは異なり、仮想通貨での送金は、誰かが仲介者となる必要がない為、手数料が非常に安価で送金をすることができるのである。

さらに、仮想通貨は、直接送金ができる為、時間や曜日に関わらず、いつでも送金をすることができるのだ。

発行枚数が決まっている

2つ目は、仮想通貨は発行枚数が決まっているということだ。

現代の貨幣は、政府が価値を保障し、人々がそれを信頼することで成り立っている。

しかし、発行枚数が決まっているわけではない為、政府は政策として、お金をもっと刷ることができるのである。

その結果、お金の価値を下げたり、国民からお金を相対的に巻き上げたりすることができるのである。

一方、仮想通貨は、発行枚数が決まっている為、一定の価値を持ち、意図的に価値を操作することは不可能に近いのである。

また、人々が仮想通貨を使うようになると、結果として価値が創造されるのである。

ブロックチェーン技術

3つ目は、仮想通貨にあるブロックチェーン技術である。

仮想通貨は、ブロックチェーン技術により、取引履歴の改ざんが困難であり、非中央集中型である為、非常に安全性が高く、安心して取引を行うことができるのである。

また、仮想通貨の取引記録は誰でも見ることができる為、詐欺や嘘の取引をするのも不可能なのである。

まとめ

以上のことから、仮想通貨は現代の貨幣よりも、非常に利便性が高く、安全な取引をすることができるのだ。

ただし、仮想通貨のこのような利便性を用いた取引を行うには、仮想通貨を使う人を増やす必要がある。

また、仮想通貨をもっと人々が知る必要もあるのだ。

人々に広まり、実際に決済や取引に利用する人が増えると、法定通貨のない世の中になるだろう。

高城聡史(平成30年2月執筆)

特記事項:記事として掲載する構成上、原文内容を一部更新しております。

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JCCA 編集部スタッフ
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