暗号資産が創造する未来
シリーズ「小論文文集」第26回目:鈴木清利(平成29年月7執筆)をお届けいたします。
この小論文文集は現在、Amazon Kindleでも購入が可能ですが、一人でも多くの方にお読みいただきたいと考え、無料公開する運びとなりました。
受講生の皆様が書いたこの小論文には、たくさんの未来が詰まっています。
この小論文に書かれたことが、今後の未来で実現できれば、どの様な笑顔が創造されるのでしょうか?
すてきな未来を想像し、お読みいただけたら幸いです。
非中央集権の特異性
仮想通貨が創造する未来について、私は大いに希望を持ち支持していきたいと思うと共に価値を創る側に位置したい。
そういう中、すでにビットコインは決済手段や送金手段としての機能を備えており、実社会でも利用できるようになってきているが、スケーラビリティの問題で決済に時間が掛るなど、今後は、非中央集権の特異性を保ちながら存続することが可能なのであろうか。
スケーラビリティ問題による対立
2015年8月15日にブロックサイズ問題・スケーラビリティ問題によるビットコインコミュニティの分裂により開発チーム内の一部が、ビットコインの元のブロックチェーンから分岐する新バージョン Bitcoin XT をリリースした。
現在のところ、実際にブロックチェーンの分岐はまだ発生していないが、このような形でコミュニティが分裂して新バージョンがリリースされるのはビットコインの歴史上初めてのことであり、ハードフォーク(分裂)をするのか、ソフトフォーク(修正)をするのか、注目されている。
2017年8月1日問題において、マイナーはハードフォークをして更なる利益を追求する中国側のグループと、ソフトフォークでビットコインの思想や思惑、非中央集権を支持する開発メンバーとユーザーたちとの対立であると私はみている。
たしかに、中国の bitmain 社でマシンを作っているジハン・ウー氏にしてみれば、自社開発したマシンのマイニングシェア率が70%をも占めていれば、ハードフォークをして問題解決し、さらにマインニングをしやすくして管理すれば、利益は安定するどころか大成功であろう。
ビットコインがビットコインであるために
しかし、非中央集権を断固支持している開発メンバーやユーザーにとってみれば、ビットコインがビットコインで無くなってしまう。
これは、その他のコイン同様になってしまう事になり、現時点での先行性のマーケットシェアだけが残り、存在意義が無くなってしまうことになる。
なぜなら、ビットコインだけが非中央集権で管理者がいない唯一無二の存在であり、その他のコイン同様に管理される様になれば、それぞれの特異性を持ったコインがそれぞれの役目を果たせばいいだけであるからだ。
人間も同様に、すべてが平等ではない天地創造の中で平等に創られた存在であるだけで、これこそ個々の特異性を発揮しそれぞれの役目を果たせばいいのである。
まだ世の中は管理したがるが、人の得たいものが何なのか、価値の対価は何か、それだけであり今はその対価がお金である。
よって、、私たち人間が本当に得たいものはお金ではなく、『感情』であることを忘れてはならないと考える。
まとめ
よって私は、サトシナカモトや開発メンバーそしてユーザーと同様に非中央集権の特異性をもつビットコインの可能性の中に、今後世界が中央に管理されなくても、さらに相互管理するのでは無く、個々が互いに存在意義を認め合い、足りないところを補い合い、共存共栄共創の思考になれば、生活はより豊かに愛の溢れた世界になると私は信じ、ビットコインも同様に特異性を維持し存続すると確信する。
鈴木清利(平成29年月7執筆)
特記事項:記事として掲載する構成上、原文内容を一部更新しております。
免責事項:シリーズ「小論文文集」に掲載される論文は、その正確性や完全性を当協会や執筆者が保証するものではありません。また、論文中の過去の実績に関する数値、図表、見解や予測などを含むいかなる内容も将来の実装や実現をお約束するものではありません。
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投稿者プロフィール
- JCCA 編集部は、協会主催の様々なイベントや講座、暗号通貨システムやブロックチェーン技術に関する時事ニュースなどを含め、例え話を用い初心者の方にもわかりやすく解説してまいります。/暗号通貨の『普及活動』、それが子供達の笑顔を創造する。
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