あなたは、小学校でどんな環境教育を受けましたか。私は、小学生の頃に、
『地球にある資源は未来の子供達から貸して貰っているの物だから汚しちゃいけないんだよ、綺麗にして返さなえればならないんだよ。』と教科書で教わりました。
しかし、社会に出て現実を目の前にした時、一体誰が資源を大切にしているのだろうと、近所の小さな排水ダムの上に浮かぶ大量のゴミと汚水を眺めながら、常々疑問に思っていました。
教わった通りにゴミを分別し、小学校で毎月定期的に開催されるゴミゼロ運動をしながら通学していましたが、教科書で習った環境汚染を食い止めるような活動だとは思えず、疑問は拭えぬまま大人になりました。
月日は流れて、日本クリプトコイン協会を通してSDGsを知りました。SDGsは、持続可能な社会を目指す目標として、とても素晴らしく、大切な概念であると感じたのと共に、私の頭には大きな疑問が浮かびました。
『何故、環境を持続できなくなったの?』
日本でメディアを通して伝わってくるSDGsというのは、とても断片的で、切り抜かれただけの伝わり方が多く見受けられ、私はいつも何かズレた感覚を感じていました。
メディアにはスポンサーが存在します。スポンサーの都合が悪くなるような事を、基本的にメディア側は発信しません。
フリース素材の衣類を洗濯すると、大量のマイクロプラスチックが下水に流れ出ることも、植物油脂と記載されたパーム油は、今のままの消費量が続くと、広大な森林が驚異的なスピードで失われて行く事実など、企業が自ら公に明らかにする事はないでしょう。
しかし、私が目を向けていた部分は、表面的なことではなく、環境問題を認知していながら、それでも何故、人は、過剰な消費をやめられないのか?という根本的な理由についてでした。そんな時、私の疑問に答えてくれたのが、『世界でいちばん貧しい大統領』の絵本でした。