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リゾテックエキスポ沖縄2021にて改めて感じる産学官連携について

11月18日(木)~11月19日(金)沖縄県で行われた「リゾテックエキスポ2021」に行ってまいりました。

 

このイベントは、リゾート地沖縄における社会的課題の解決と持続可能な経済成長の両立をめざす『ResorTech Okinawa』の考え方のもと、ResorTechの活動の成果発表の場であり、県内・国内外のIT事業者と様々な産業の事業者とのビジネスマッチングの場として2019年より毎年開催し今回で3回目です。

 

ちなみにリゾテックとはリゾートとテクノロジーを掛け合わせた造語です。

故郷沖縄県のIT産業がどのようにブロックチェーン技術を捉えているのか、垣間見えるといいなという興味がありました。

目次

「リゾテックエキスポ」会場の様子

沖縄県宜野湾市にあるコンベンションセンターホールで行われた同イベント。

入場すると県内・県外で名の知れた企業が多く出展していました。

過去に私も建築関連の展示会「沖縄県トータルリビングショー」にてこの会場で何度も出店という経験をしてきたので、懐かしく感じます。

 

入場して間もなく思い出したこと、それはブロックチェーンの文字がどこにもない。

 

今回の展示会はブロックチェーンではなかったことを改めて思い出し、仕切りなおしたのでした。

IT先進国リトアニア大使館の出展

ITに特化した地域といえば過去はシリコンバレーが真っ先に思い浮かびあがりますが、現在は世界各地で誕生しています。

その中でもバルト3国(エストニア・ラトビア・リトアニア)は近年目まぐるしい発展が注目を集めています。

 

個人的にはエストニアのITインフラをはじめとするブロックチェーンの活用に注目しているのですが、リトアニアは沖縄ITイノベーション戦略センターと包括連携協定を結んだこともあり、今回リトアニア大使館が出展され東京から書記官の方が出向されておりました。

 

リトアニア共和国における実際のIT活用事例や、便益、現在の課題、そしてブロックチェーン技術について伺いました。

当初私は日本人の方と話していたのですが、ブロックチェーンについて尋ねると書記官が答えてくれました。

リトアニアにおけるブロックチェーン技術

自らITの開発を行っていると当然の発言のようにも思いますが、ブロックチェーン技術の発展がリトアニアの繁栄には必須であるとのこと。

現状最大の課題はブロックチェーンの技術者が足りていないことだと。

 

私がリトアニアは何にブロックチェーン技術を使い今後どう活用したいのかを尋ねたところ、現状は金融関連による国内インフラ整備と国外の金融活動への参画に重きを置いていること、重ねて不正改ざんを防止する透明性のある取引(トレーサビリティ)の技術革新に力を注いでいると話していました。

この辺りは各国似ているように感じます。

福岡県も同様でありエストニアから多くの学びを得ていると伺いました。

 

今年話題のNFTについては注目の度合いは決して高くないということ。

これは話を伺う中で想像できました。

 

憶測ですが、近隣諸国に対するリトアニアの地位確立や国の現状打破を考えると、第一世代(金融革命)と第三世代(社会課題解決)に力を注ぐことが重要かと思われたからです。

リゾテックエキスポで生まれたご縁

ITにおけるブロックチェーン技術に対して話せる方とお会いできたので、私も多くの質問をしました。

 

リトアニアで技術者が足りないのであれば沖縄県はもっと足りないのではないか、

 

所有から共有へと革命的な変化を与えたブロックチェーン金融は国民全体に富を分配する可能性を作り出したと考えているが、主導する国や県や大企業にその考えがないと格差は広がると考えている。

リトアニア国はどう考えているのか。

 

また、それを踏まえ沖縄県に対し産業の企画立案も含めどのように活性化させていくのか。

 

リトアニアが結んだのはIT協定であり、ブロックチェーン協定ではなかったのですが。

 

ただ、今回話した方は書記官という立場で詳しい技術と知識についてはわからないため、東京に来る際には是非大使館によってほしいというご縁をいただきました。

 

私は沖縄県のお偉いさんではないので役不足ではないかと尋ねたところ、全く問題ないということ。

詳細や展望を糧にしたいので来月行こうと思います。

 

ブロックチェーンについて話す書記官の様子は熱く、おそらく楽しかったのでしょう。

私は英語が話せないので今回ご一緒した通訳の方が案内してくれるということ、私自身も話せるようになる必要性を感じました。

展示会総括

上述したように私個人として得るものがあったことで展示会に来てよかったと感じました。

その上で、企業名のみの提示が目立つブースも多かったため、何を成したいのか一目できるようなつくりだとより良いのではないかと感じました。

 

とはいえ私も展示会のレイアウト作成は何度も経験があり、非常に悩みと心の揺らぎで苦悩しました。

これらは10月に幕張メッセで行われた展示ブースの一部です。

ポイントが伝わりやすいと思いました。

 

今回の展示会の何倍の数もの展示ブースがありましたが、おそらく参加された方々は楽しいと感じたのではないでしょうか。

 

番外編として、過去に沖縄県で行われたトータルリビングショーで衝撃を与えた展示ブースがこちら。

 

 

 

 

 

 

わかりやすいでしょうか?

 

私たちのブースの目の前に突如として現れ、3日間で一番人が集まっていました。

 

カメラマン・・・。

 

結局何が言いたかったかというと、IT産業ひいてはブロックチェーン産業は専門外で全く知識がない方々にも伝わるような媒体と仕組みが必要ということ、そしてその価値があるということ。

 

ブロックチェーン技術はインターネットの再来だと言われます。

プログラムを構成するのはエンジニアかもしれませんが、年齢性別問わず大勢の方々の構想力が高まることで技術もより活きる。

そのための産学官連携だと私は考えます。

 

立場が変われば見方が変わる。

産学官それぞれの立場に知識と技術を持った人材を配置し、企画立案から行動・検証・修正のPDCAを全員一体となって行う。

産学官がチームとして有機的につながらなくてはいけない。

 

本土で地域通貨を実証実験している大企業さんや沖縄で地域ポイントを発行している地元企業さんも出展していました。

地域通貨とポイントの法律的・技術的な違いは何か、それぞれどのような課題と発展性があるのかを客観的に分析できる自治体であることは必須です。

大企業の提案をよく理解せず肩書や実績で導入するということは避けなければいけません。

 

リゾテック沖縄が掲げる「社会的課題の解決と持続可能な経済成長の両立」とはなにか。

めざすのではなく実現すること私は十分可能だと考えます。

それには県民の方々への幅広い理解も必要です。

 

IT産業の現状を伝える展示会の開催は、これからのデジタル社会を考えるだけでも意義があります。

来年はより楽しい会場となることを期待したいと思います。

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  • 自社のビジネスにブロックチェーン技術がどの様に導入できるのかを知りたい。
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  • 暗号通貨の正しい知識をもち、どの暗号通貨に注目したらよいのか等の明確な判断力を付けたい。
  • 暗号通貨の始め方や取り扱いを覚えたいが、書店に並んでいる本やYoutubeを見ても理解が進まない。
  • 講師としての資格を取得し、より多くの方々へ暗号通貨の思想やブロックチェーン技術の概念を伝えたい。

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投稿者プロフィール

砂川恵一郎公認インストラクター
2017年初級講座受講後、暗号通貨システムとブロックチェーン技術の将来性を確信し公認インストラクターを取得。
価格変動の注目に隠れた本質が持つ未来への可能性を明るく伝え、ともに未来を創造したい。
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