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「ジュビリーエース」は詐欺でなくとも暗号通貨投資とは呼べなかった

福岡県で行われる予定の「福岡県ブロックチェーンフォーラム」の記事を書こうと思いましたが、故郷沖縄県の沖縄タイムス新聞の記事にも取り上げられていたので、今回はジュビリーエースの記事を書くことにしました。

特定案件に限らず通ずる点も含まれており、正直なところ複雑な気持ちです。

目次

ジュビリーエースへの勧誘を受けた過去

まず、私も勧誘を受け説明を聞いたことがあります。
同い年の知り合いに何度も声を掛けられ付き合いました。


那覇市新都心のビルの一室に事務所兼セミナールームがあり、
1階にはジュビリーエースのロゴが記されたフェラーリがガラス張りの個室の中に展示されていました。

後に理由をお伝えしますが、格式の高さは投資案件の質とは何ら関係ありません。

凄さでも怪しさでもない、ただ見るべき点ではないという事です。

勧誘された知人と共に部屋に入ると、説明者として私たちを迎えたのは、なんと顔見知りの知人でした。
しばらく投資内容の説明を聞きましたが、フェラーリで指摘したような、何の意味もない判断内容を1時間ほど延々と聞いたところで帰りました。

その帰り際にばったり出会ったのは、私が講話したことのある勉強会の役員の面々。これから私も参加すると思ったのでしょう。

「砂川さんも参加するんですね、おめでとう!」と一言。

 

当時自分の無力さを実感したのを覚えています。

ジュビリーエースの事業内容は着目点ではない

多くの方が投資案件を見る際に、どんな内容か、誰がプロジェクトメンバーなのかなど見ていく事でしょう。

 

「ポンジスキームには注意せよ!」などと言う人もよく見かけます。ポンジスキームとは簡単に言うとねずみ講です。人を紹介することにより紹介報酬が得られ、雪だるま式に利益を得る可能性があります。

 

しかしながら、実際に事業を行っていないケースも多く、その様な場合はある日突然消滅します。これが詐欺とも言われる案件ですが、立証することが難しいのが現実です。

 

金融庁や消費者庁も、「怪しい案件には手を出さないで、きちんと精査しましょう」と注意喚起をしていますが、どうやって精査するのか再現性のある根拠について触れていません。何をもって精査というのかわかりませんが、一般の方に精査はほぼ不可能です。

 

ここで、ジュビリーエースを見る際には、上記項目すら見る必要も考える必要もなく、暗号通貨の本質を知っていれば、ご自身で客観的な判断が可能です。

 

暗号通貨の本質を挙げたのは、損失を被った方々の投資のきっかけが「暗号通貨は今後伸びると思った」という理由だったからです。

暗号通貨は安全な取引のために非中央集権で動く

ここで少し、代表的な暗号通貨(ビットコイン)の特徴のひとつについてお伝えいたします。

見出しに記載した通りビットコインシステムとは、「安全な取引のために仲介者を入れない」という特徴があります。従来は安全な取引を行うために必ず信用のある第3者が必要でした。

 

想像してみてほしいのですが、もし皆さんが誰かにお金を送るとき、受け取る相手が嘘をついたとしても、遠方に住む個人間では確認が非常に困難です。よって、その様な状況を回避するために、第3者である金融機関が送金の仲介を行うことで、安全な取引を維持してきました。

 

しかしながら、ビットコインはこれまでとは真逆の発想でシステムが構築されています。

今回は、その理由や仕組みについて述べることは控えますが、投資案件に対してどう当てはまるかというと、投資案件を紹介した人や運営会社、仕組みの一つがリスクだという事です。

どれだけ格式のある人が紹介したとしても、です。

 

現状、すべてシステムで行うとなると技術が未成熟であったり、多くの方に理解が難しかったりと社会が円滑に循環しないでしょう。

例えると自動車のハンドルがなければ運転できません。
社会という枠組みで見ると一部が欠けることで機能不十分となりえます。

 

現状仲介者の存在を完全になくすことは困難ですが、着目点の一つとして「仲介者=リスク」と反射的に覚えられることも大事です。

まとめ

私は、暗号通貨技能検定講座の受講生に対し、実際の投資案件とシンプルな本質を掛け合わせて検証につながるよう、お伝えしています。

何故なら、「教えられたから」ではなく、自分で考え出した答えはご自身にとって結果以上の価値を感じていただくのではないかと考えているからです。

客観的にリスクを抽出し、排除できないリスクを受け入れるかどうか、ここに至った上での判断はご自身の糧になると考えています。
今回のジュビリーエースへの参加は、残念ながら暗号通貨への投資とは言えませんでしたが、投資による損失が全てマイナスとなるわけではありません。

しかしながら、関係者やその他インターネットで見た情報を考慮すると、単に正しい間違いを主張する記事は避けたいと思い、複雑な気持ちになりました。

今回は投資案件の話が長くなりましたが、暗号通貨システムや根幹となるブロックチェーン技術は、共に今後のデジタル社会の基礎を支える技術としても注目されています。AIやVR、5Gの技術者たちも共通の認識です。

ブロックチェーンEXPOの記事でも触れましたが、今後はますます、産学官の連携を含めた共通の理解が必須と考えます。そんな中、福岡県は他府県に圧倒的な差をつけていると言えるでしょう。

もし民の格差是正を本気で考えるなら、ブロックチェーンの理解と活用を学ぶ事、そして活かす事は必須です。活かす事とはマネジメント力であり、自ら手綱を引く必要があるので受け売りでは不十分です。

海外に行かずとも、世界の実体経済に参画するチャンスがあることも事実です。

次世代へのパラダイムシフト(価値観の大転換)は確実に生じており、そこには特定の層だけの努力で成しえるものではない、との考えをひとつに今後の活動に活かしていきます。

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  • 暗号通貨やブロックチェーンについて、知識の有無にかかわらず興味関心がある。
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  • 自社のビジネスにブロックチェーン技術がどの様に導入できるのかを知りたい。
  • SDGsの目標達成に対し、ブロックチェーン技術がどの様に関係していくのかを知りたい。
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  • 暗号通貨の始め方や取り扱いを覚えたいが、書店に並んでいる本やYoutubeを見ても理解が進まない。
  • 講師としての資格を取得し、より多くの方々へ暗号通貨の思想やブロックチェーン技術の概念を伝えたい。

投稿者プロフィール

砂川恵一郎公認インストラクター
2017年初級講座受講後、暗号通貨システムとブロックチェーン技術の将来性を確信し公認インストラクターを取得。
価格変動の注目に隠れた本質が持つ未来への可能性を明るく伝え、ともに未来を創造したい。
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