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NOTE|テスラがビットコイン決済を停止した理由

ビットコインとテスラ

暗号資産ニュース|ウォーミングアップコラム

ビットコインは2009年1月3日に運用が開始された、世界でもっとも歴史のある仮想通貨です。

ビットコインの価格が2021年4月14日に6万4千ドルを超えて最高値を付け話題になる中、世界の有名企業や著名投資家もビットコインを資産として保有し始めました。

下記は、一部のデータとなりますが、話題となったビットコイン保有に関する内容です。

  • 世界中でビットコインを受け入れている企業および非営利団体が10万社を突破。
  • 米スクエアは約4,700BTCを保有していると2020年10月に発表。
  • 英投資会社ラファー・インベストメント・マネジメントが、約7億4,400万ドル相当のビットコインを保有していると発表。
  • データ分析会社のマイクロストラテジーは、約2万BTCを2億5,000万ドルで購入したことを2020年8月に発表。
  • ヘッジファンド業界の大物のポール・チューダー・ジョーンズ氏やスタンレー ・ドラッケンミラー氏が、ビットコインを保有していると発表。
  • 米電気自動車(EV)大手テスラは、2021年2月に約15億ドル相当のビットコインを購入したと発表。

この様に、世界中の企業や投資家はビットコインに注目し始めていました。そんな中で起きた今回のビットコインの下落。24時間での約1万3千ドルの下落は、ビットコイン史上では過去最高値の下落となりました。


今回の下落の理由は、テスラがビットコイン決算の停止を表明したことが原因であると、
CNBC や Forbs なども報じています。

CNBC:イーロン・マスク氏、Tesla社が環境問題を理由に自動車購入時のビットコイン受け入れを中止すると発表

Forbs:テスラ、環境問題を理由にビットコインでの支払いを停止するとマスク氏が発表

ビットコインと電力消費量の関係

ビットコインのシステムを維持するためには、世界中のノード(高性能コンピューター)でマイニング(採掘)という作業を行う必要があります。

 

マイニングを例えるなら「謎解き合戦」の様なものです。10分に1回の間隔でビットコインネットワークから謎解きが出題され、その問題を世界中のマイナー(ビットコインを手に入れたいためにマイニングと言う作業に参加する人たちの名称)が問題を解きにかかり、最初にその問題を解いたマイナーにマイニング作業の報酬としてビットコインが与えられます。

 

マイニングで10分に1回もらえるビットコインの枚数は、2021年5月現在で6.25枚であり、この貰える枚数は約4年に1回半減していきます。

 

マイニングには複雑な数式の計算処理が必要であり、高い演算能力をもつコンピューターを24時間365日稼働させるため、膨大な電気エネルギーを消費します。

 

ケンブリッジ大学が発表した「ビットコイン電力消費指数」によれば、ビットコインネットワークに使用されている電力量は年間142.59TWh(テラワットアワー)となり、世界全体の電気電力消費量の 0.5% 、二酸化炭素の排出量に換算すると、年間3千7百万トンに相当します。

ビットコインは価格が上がれば上がるほど、マイニングを行うマイナーにとっては魅力があります。しかし、マイニングによりノードの数が増え、それに応じて電力消費量も増えるため、地球温暖化にとっては望ましい状態とは言えません。


Bitcoin Could Push Global Emissions Above 2 Degrees Celsius, Scientists Sayという記事によると、ビットコインが地球の温度を摂氏2度押し上げることになるという試算もあります。

テスラ株価下落の原因

この様に、地球温暖化という側面から見ると、決済方法としてビットコインを導入することはビットコインの流通を促進させる行為と判断できます。よって、今年2月に約15億ドル相当のビットコインを購入したテスラの株価は大きく下落しました。

 

テスラの株価が下落した理由は、ビットコインを保有するという行為が、テスラが掲げている「地球を維持可能なものにしよう」というビジョンに反する行為だったからです。そして、一時期からすると株価は持ち直しましたが、4月13日を境に株価は下落の一途をたどっていました。

テスラCEOであるイーロンマスク氏は、今年に入りツイッターなどで、テスラがビットコインを保有した等を投稿したり、ツイッターアカウントのプロフィールに、ビットコインやドージコインに関するコメントを掲載したりしていました。


イーロンマスク氏とテスラ社にどの様な思惑があったのかは定かではありませんが、今回のビットコイン決済停止の判断は、
「地球を維持可能なものにしよう」というビジョンを掲げている企業にとっては必要な行動ではないかと考えます。もちろん、企業として株主に利益をもたらす必要があるための処置である事は、皆様もお気づきの点ではないでしょうか。

 

ここで忘れてはならないのが、ビットコインには相場があるという事です。


今回の発表は間違いなく、イーロンマスクおよびテスラの役員一同や広報社員の一部は知っていました。という事は、数時間で1万3千ドルの下落の中、数万ドルの利益を出した関係者がいるのではとも考えられます。

最後に

何故、ビットコインは誕生したのでしょうか。そして、世界中の人々は何故、ビットコインを保有するのでしょうか。それは、「ビットコインには価値があり、これからも値段が上がりそうだから」という理由だけなのでしょうか。

 

ビットコインを考案し、論文をリリースしたサトシ・ナカモトには思想がありました。それは「中央集権化された金融業界からの脱却」でした。

 

2008年にリーマンショックが起き、世界中の人々や企業が大打撃を受けました。そして、その様な出来事は過去に何度となく繰り返されてきました。

 

サトシ・ナカモトはその状況から未来を考察した時、ビットコインシステムが必要であり、その思想が世界をより良い方向へと導いてくれると考えたのではないでしょうか。

 

ビットコインという名称は、通貨と言う一面を見る前に「システムの名称である」という本質を見る事が重要です。

 

ビットコインは思想であり、ブロックチェーンは概念なのです。

当協会のトップページには、サトシ・ナカモトが書いた論文の冒頭を掲載しています。ビットコインを所有している方、気になっている方には是非、一読いただければ幸いです。

 

ビットコインの本質の理解が進むと、ビットコインが世界をより良くするための思想であるという事に気づくことが出来ます。ブロックチェーン技術が日本でも話題になりつつありますが、ブロックチェーン技術とは、ビットコインシステムを構成する為の一つの技術でしかないという事も需要な観点です。

システムもテクノロジーも、全ては私達「人」が生み出しています。


「最後は人である」

 

テスラ自動車に業界1位の座を奪われてしまったトヨタ自動車CEOである、豊田章男氏の言葉を思い出します。

 

今回のビットコイン下落騒動。ビットコインも自動車も、どの様な社会を創造する為に発明され世界中の人々の手元に届いているだろうかという事を、改めて考えさせられる機会となりました。

 

ビットコインの本質、ブロックチェーンの本質を暗号通貨技能検定初級検定講座で皆様と共に学べること、楽しみにしております。

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  • 講師としての資格を取得し、より多くの方々へ暗号通貨の思想やブロックチェーン技術の概念を伝えたい。

投稿者プロフィール

山下健一代表理事
暗号通貨の思想とブロックチェーンの概念は、金融システムをより安全に低コストで運用できるだけでなく、銀行口座を持たない20億人の生活環境を底上げします。また、寄附や募金へ広く活用されることは、SDGsの達成にも貢献する事でしょう。一人でも多くの方と共に、正しい暗号通貨システムの可能性を学び、実生活や仕事にも取り入れて頂けるよう、当協会はこれからも「暗号通貨技能検定講座」の開催を重ねて参ります。

【資格・受賞歴】
・日本メンタルヘルス協会公認カウンセラー
・東久邇宮記念賞受賞
・東久邇宮文化褒賞受賞
・特許:特開2016-081134号
・特願:2018-028585
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