① 暗号解読への対抗力が強化される
量子コンピュータによる攻撃を防ぐためには、将来的に量子耐性暗号(Lattice暗号など)に切り替える必要があります。
これを支えるノードが量子コンピュータであれば、新たな暗号方式もスムーズかつ強力に処理できます。
これは、旧型のパソコンに最新のセキュリティソフトを入れようとしても重くて動かないのと同じ。量子コンピュータを使えば、新しい暗号のロックシステムにも即対応できるハイスペックな「金庫番」になります。
② 改ざんの検出と取引検証が一瞬で完了
現在でもノードは高性能なPCで構成されていますが、量子コンピュータを使えば、取引の整合性や改ざんチェックを瞬時に行うことが可能になります。
結果的に、不正な取引が入り込む余地がさらに狭くなるということ。
たとえば、駅の改札で偽切符を見抜くために、係員が一枚一枚チェックしていたとしましょう。そこに量子コンピュータという「瞬間読み取りAI付き改札機」が導入されたらどうでしょう?
偽切符は即座に弾かれ、列はスムーズに流れます。これがネットワークの安全とスピードを両立する力です。
③ 将来のアップグレードにも柔軟に対応できる
ビットコインは未来に向けて進化していきます。スケーラビリティ問題(処理能力の限界)や新しいユースケースへの対応など、さまざまなアップデートが必要です。
量子コンピュータをノードに使えば、こうした複雑な処理も余裕を持って対応できるでしょう。
これは、スマホのOSがどんどん更新されるように、ビットコインのネットワークも常に進化している様うなもの。今のスマホが古くなって新しいOSに対応できないように、古いノードでは対応が難しくなることもあります。
しかし、最新のハイスペックスマホ(=量子ノード)なら、どんなアプリ(=新技術)もスムーズに動きます。