NFTとは、ブロックチェーンで管理されているデータです。ブロックチェーンはP2Pネットワークで稼働しており、そのシステムが稼働している限り改ざんは不可能とされています。
そのデータは「ノード」と呼ばれるコンピューターに保存されており、ビットコインであれば個人や企業が管理しているノードが、まったく同じ情報を共有しています。
では、Opensea 等のマーケットプレイスのデータは誰が管理しているのでしょうか?
この管理には大きく分けて2つのシステムが関係しています。
1つはイーサリアムネットワークです。この中で管理されているのは、画像データではなく、画像データと紐づいた「この画像は、あなたが所有者であることを証明できるデータ」が保管されています。
マイナンバーカードの「番号」だとイメージしていただくと良いでしょう。次に、それとは別に管理されているのが、画像や動画などのデジタルデータです。
これらは、ブロックチェーンで情報共有しているノードではなく、Openseaが管理しているサーバーに保存されています。
例えば、皆さんがアップロードしたYouTube動画をGoogleのサーバーで管理している様なイメージです。
先ほどのマイナンバーに例えるならば、現物のカードを企業が保管し、あなたが必要な時にスマホでアクセスすると、画面にそれが表示されるようなイメージです。
よってNFTは、完全に非中央集権化で管理されているわけではなく、出品時に活用したマーケットプレイスという中央集権のサーバーに管理されている事になります。
これは、最低限知っておきたい事実であり、注意すべき点ですが、だからと言ってNFTの出品や購入は控えましょうというわけではありません。