全国的に、少しづつではありますが、デジタル地域通貨の発行が進んでいる中、今回注目したのは、熊本県人吉市(ひとよしちょう)の『きじうまコイン』です。
ちなみに、この「きじうま」とは、人吉地方で作られている木工玩具だそうです。800年以上前、球磨地方に逃れた平家の落人が生活のため、都の暮らしを懐かしみながら作り始めたと伝えられています。
きじうまコインの発行に使われたプラットフォームは「MoneyEasy」です。
千葉県木更津市のアクアコインの発行などで、名が知られるようになりました。
この様に、各自治体においては、デジタル地域通貨が発行される例が、徐々にですが増えています。まだ、人口が多い市区町村での導入事例は少ないのが現状ですが、次第に導入事例は増えていく事でしょう。
きじうまコインは、「令和2年7月豪雨の三重苦を受けた人吉市が持続可能な地域経済を目指す上で、域内・関係人口消費循環を可視化し促進するための基盤構築として期待されており」とあります。
災害が発生した場合、考えられるのは「お金」が手元にないケースが考えられます。
急いで避難所に向かった、家ごと豪雨で流された、土砂崩れで保管したお金を取り出せないなど、理由は様々です。
この様な場合、スマートフォンはいつでもどこへでも気軽に持ち出すことができますので、アプリとしてデータ保存されているデジタル通貨が活躍します。