皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
本日は、JPモルガンのブロックチェーン部門と、コンセンシスが合併へ!、という話題を取り上げてみたいと思います。
ロイターがスクープ!
2月11日にロイターが、独占記事としてすっぱ抜いています。
日本の文春砲は、不倫ばっかりな印象ですが、ロイターは暗号資産(仮想通貨)、ブロックチェーン関係の取材にも力を入れている印象です。
具体的には、
JPモルガン・チェース(ニューヨーク州に本社を置く銀行持株会社)が、自身のブロックチェーン部門「クオラム(Quorum)」と、主にイーサリアム系の分散型アプリケーション(DAPPS)の開発などを行っている、コンセンシスが合併に向けて、協議に入った模様です。
合併は今後6ヶ月以内に正式に発表される可能性が高いが、金銭的条件は依然として不明確だ。
引用元:REUTERS
Exclusive: JPMorgan in talks to merge blockchain unit Quorum with startup ConsenSys – sources(2020/02/11)
個人的な感覚ですが、飛ばし記事ではないと思います。
内情はよくわかりませんが、おそらく合併は成立するのではないでしょうか。
ロイターは“合併”という言葉を使っていますが、おそらくは買収に近い形になるのではないでしょうか。
投資銀行のJPモルガンは、JPモルガン・チェースの子会社なので、同じような形になるのかなと。
日本では、独占禁止法の「5%ルール」で、銀行または保険会社は、国内の一般事業会社の総株主の議決権の5%(保険会社は10%)を超えて保有等することを原則として禁止しているのですが、海外の事情は勉強不足なのでこの時点では、わかりません。(ごめんなさい。調べておきます。)
次項では、なぜJPモルガンがコンセンシスと合併を画策しているのか、簡単に私なりに解説してみたいと思います。
JPモルガンの思惑
前述した、JPモルガンが開発したクオラムは、JPモルガンが開発したオープンソースソフトウェアであり、イーサリアムをベースとした企業向けスマートコントラクトプラットフォームです。
金融分野におけるエンタープライズ用途として開発され、イーサリアムと互換性を持っています。
後に、「The Enterprise Ethereum Alliance」(EEA)へ移譲されています。
有名なユースケースとしては、
ルイ・ヴィトンと、コンセンシス及びマイクロソフトが協力して、クオラムを活用した高級ブランド品の真贋証明プラットフォームを開発していたりします。
特徴としては、
イーサリアムのフォークチェーンであるため、オープンソースであり、スマートコントラクトにも対応しており、すべてのコンソーシアムメンバーがアクセスできる「パブリックトランザクション」と、特定メンバーのみがアクセスできる「プライベートトランザクション」の2種類に分かれています。
こういった経緯もあり、JPモルガンはコンセンシスの優れた開発能力やノウハウを評価し、白羽の矢を立てたのだと思います。
一方では、昨年末からコンセンシスが大量の従業員解雇、との報道もなされており、経営的にも安定していなかったのかもしれません。

まとめ
いずれにせよ、今までイーサリアム系のDAPPSの開発などで、業界をけん引してきたコンセンシスなので、社名も含め、いい形で残ってくれたらな、とは思っています。
かくいう私も、実はイーサリアムに惚れ込んでこの業界に入りました。
イーサリアムには夢が詰まっている!
が、持論です。
イーサリアムとスマートコントラクトが創り出す世界は、とても素晴らしいはずです。
基本的には、上下関係もなく、嘘偽りもなく、約束は守られる。
例えるなら、「正直者が馬鹿を見ない」
そんな世界だと思います。