マイクロプラスチックを超音波で回収!~信州大学が技術開発に成功~

皆さん、いかがお過ごしでしょうか。

本日は、マイクロプラスチックを超音波で回収!~信州大学が技術開発に成功~、という話題を取り上げてみたいと思います。

マイクロプラスチックとは

マイクロプラスチックとは、環境中に存在する微小なプラスチック粒子であり、特に海洋環境において極めて大きな問題となっています。

海洋生物がマイクロプラスチック自体と、それに付着した有害物質を摂取し生物濃縮によって海鳥や人間の健康にも影響することが懸念されています。

科学的な検証・検討は途上であるが、日本を含めた世界の官民で、発生量抑制や回収を目指す取り組みが始まっています。

信州大学の研究グループが開発に成功

信州大学のプレスリリースから要点を下記にまとめてみます。

開発の背景

  • 環境の浄化を担うプランクトンなどが、マイクロプラスチックを摂取すると、摂食器官および消化器官を閉塞し、場合によっては死に至ることが報告されている。
  • マイクロプラスチック表面に吸着している残留性有機汚染物質を摂取した小動物だけに留まらず、この小動物が小型魚類、大型魚類と摂取されることで生物濃縮が起こり、我々人類への影響を及ぼす可能性がある。
  • 洗濯排水に含まれる合成繊維くずも、マイクロプラスチックの主要な発生源の 1 つであることが報告されており、これをマイクロプラスチックファイバーと呼ぶ。
  • 標準的な 1 回の洗濯において、排水 100 L に 10 万個のマイクロプラスチックファイバーを排出するとされている。 など

ポイント

  • マイクロプラスチック汚染の実態解明が早急に求められているが、メッシュによる濾過で回収されているため、0.3 mm 程度以下のものはメッシュを通り抜けてしまい回収が困難であった。
  • 今回、微小なマイクロプラスチックも含めて、微細な流路中で超音波を照射し集めることで、濃縮回収できることを実証した。
  • 洗濯排水に含まれる合成繊維くずもマイクロプラスチックファイバーと呼ばれ問題視されているが、これらのファイバーも含めて回収可能であることを実証した。
  • 今後は、洗濯機から排出されるマイクロプラスチックファイバーを濃縮回収する装置開発を目指す。

とのこと。

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出典:信州大学|繊維学部

まとめ

海洋中に排出された、マイクロプラスチックやマイクロプラスチックファイバーを全て回収する、ということは現実的に難しいでしょう。

今後は、洗濯機から排出されるマイクロプラスチックファイバーを濃縮回収する装置開発を目指す、とのことなので、出したものを回収するのではなく、そもそも出さない、という考え方にシフトしていく時期なのだと思います。

この技術を色々な分野に応用して、できるだけマイクロプラスチックを出さなくて済む、生活を確立できることを期待します。

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