皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
本日は、国連プロジェクトサービス機関(UNOPS、ユノップス)と神戸市の間で、SDGs上の課題解決を目指すグローバル・イノベーション・センター(GIC)の開設に向けてMOU(基本合意書)を締結した、という話題を取り上げてみたいと思います。
UNOPSとは
United Nations Office for Project Services(略称:UNOPS) 国連プロジェクト・サービス機関は、プロジェクト実施に特化した国際機関であり、他の国際機関、国際金融機関及び各国政府等からの依頼に基づき、援助事業の実施を担っています。
本部はデンマークのコペンハーゲン。駐日事務所は国連大学ビル内。
また、UNOPSは、国際援助を目的とした、ブロックチェーン利用のためのチームを結成していることでも知られています。
グローバル・イノベーション・センター(GIC)の概要
UNOPSが昨年より、最先端のテクノロジーを活用することでプロジェクト推進上の課題解決を図るために、世界約15か所にGICを開設する構想を展開。
すでに、アンティグア・バブーダ(2018年1月)、スウェーデン(2019年10月)に開設の実績あり。
GICは、国内におけるスタートアップを集積・育成するとともに、日本で創出されたSDGs課題解決型サービスが、国連プロジェクトとサービスを結び付けるインキュベーション施設です。また、国内外よりSDGsに取り組むスタートアップを誘致し、国内企業や世界中のグローバル・イノベーション・センター(GIC)とつなげることで、世界の課題に取り組むネットワーク基盤となります。と、神戸市が発表しています。
開設時期
令和2年夏ころ(予定)
場所
神戸市内
事業内容
- SDGs上の課題に基づき入居者を公募、一定の選考基準にて選定(毎年約15社)
- 3か月ごとに目標を立て、達成度合いを評価(入居期間:1年間)
- 年間5社程度の技術を国連プロジェクトへ内での採用を目標とする
また、市と県が賃料や光熱費などを補助するとのこと。
入居企業の条件
ユノップスはまず、
- 貧困から引き起こされる人道問題や、環境負荷低減などSDGsに関わる課題の解決策を公募
- 技術や開発能力、実効性などに基づいて入居企業を選定
- 既存技術を生かした新事業を生む可能性も評価基準に入れる
と、日本経済新聞が報じています。
公募は2020年春頃の予定。

まとめ
国連のプロジェクトに直結する施設が、日本国内に誕生する意味は大きいのではないでしょうか。
UNOPSは、主に貧困地域の契約管理、土木工事、インフラ開発などを担っています。
来年で阪神大震災から25年です。
神戸が大震災から復興した、経験やノウハウも活かされるかもしれません。
神戸市に開設される、グローバル・イノベーション・センター(GIC)から、画期的なアイデアや技術が生まれ、SDGs達成に貢献し、世界をリードする企業が生まれることを願っています。