神奈川県葉山町が独自の「クリーン計画」でプラごみ削減へ ~LIMEX使用の賛否~

皆さん、いかがお過ごしでしょうか。

本日は、神奈川県葉山町が独自の「クリーン計画」でプラごみ削減へ ~LIMEX使用の賛否~、という話題を取り上げてみたいと思います。

はやまクリーンプログラム

葉山町は、ごみの資源化・減量化による「循環型のまちづくり」を形成するため、町民、事業者、行政が連携・協働して「ゼロ・ウェイスト」の実現を目指した取り組みを推進してきました。

このたび、SDGs未来都市である神奈川県の「プラごみゼロ宣言」への賛同と、海洋環境保存のための活動を行うNGOセイラーズフォーザシーとの協定を踏まえ、深刻化する海洋汚染や地球温暖化対策に貢献すべく、マイクロプラスチック問題への取組みを中心に強化します。

と、葉山町のホームページに記載があります。

さらに、具体的な施策として、

株式会社TBMと葉山町が協定を締結し、紙、プラスチックの代替としてTBM社が自社開発した石灰石からつくる革新的新素材 LIMEX(ライメックス)や、植物由来かつ生分解性のある新素材 Plax(プラックス)の活用等を検討します。

LIMEX(ライメックス)素材は、再生利用においてアップサイクルが可能であるとともに、再生に必要な水や熱などのエネルギーの低減が図れる特徴があります。

とも、葉山町のホームページに記載されています。

次項から、この石灰石からつくる革新的新素材 LIMEX(ライメックス)について、掘り下げてみたいと思います。

出典:葉山町HP

LIMEX(ライメックス)とは

LIMEX(ライメックス)は、TBM社により開発・販売・製造されるストーンペーパーの一種。炭酸カルシウムなど無機物を含む、無機フィラー分散させたプラスチック材料、とのことです。

このLIMEX(ライメックス)、実は賛否両論ある素材であるようです。

賛成・推進派の意見(主にTBM社の主張)

  • 従来のストーンペーパーより軽量、安価
  • 高耐水性 – 浴室などの水回りや屋外で利用可能、水中での筆記も可能
  • 石灰石を主原料とすることで森林保護、製造時の水使用の削減ができる など

問題点・反対派の意見

  • 主成分は炭酸カルシウムと熱可塑性樹脂のため、古紙の回収やプラスチックの回収サイクルにのせることはできない
  • パルプ原料の紙は生分解性があるが、LIMEXの主成分である炭酸カルシウムと熱可塑性樹脂は生分解性ではない
  • 特に熱可塑性樹脂は海洋汚染で問題となっているマイクロプラスチック化する懸念がある
  • 炭酸カルシウムは生分解性ではないが酸に弱いこともあり、ストーンペーパー類はプラスチック部分のマイクロプラスチック化を促進する可能性がある
  • ストーンペーパーを焼却処理した場合、原料由来の二酸化炭素の排出は上級印刷紙の焼却処理と比較すると多くの二酸化炭素を排出する など

私自身ライメックスという素材に詳しいわけではありませんので、上記の比較はWikipediaより抜粋させて頂きました。

このように比較すると、製紙業界の既得権益が脅かされ兼ねないという懸念から、批判しているようにも思えるし、実際ライメックスも万能の素材であるわけでもなく、良い点・悪い点もあるのは当たり前のことだとも思います。

ただ、どうしても私が腑に落ちないことが1つあります。

次項で説明致します!

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出典:株式会社TBM公式HP

「かながわプラごみゼロ宣言」―クジラからのメッセージ―

海洋汚染が今、世界規模で大きな社会問題となっています。2018年夏、鎌倉市由比ガ浜でシロナガスクジラの赤ちゃんが打ち上げられ、胃の中からプラスチックごみが発見されました。

SDGs未来都市である神奈川県は、これを「クジラからのメッセージ」として受け止め、持続可能な社会を目指すSDGsの具体的な取組として、深刻化する海洋汚染、特にマイクロプラスチック問題に取り組みます。
(以上、神奈川県のホームページより抜粋)

神奈川県では、「特にマイクロプラスチック問題に取り組みます。」と宣言しておきながら、マイクロプラスチック化する懸念があるライメックスを採用する、葉山町ってどうなのよ?、ということです!

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出典:葉山町HP

まとめ

今回の記事は、ライメックス批判ではなく、葉山町の政策に疑問を感じましたので、寄稿しました。

この件については、葉山町の政策課に問い合わせてみますので、返答がありましたら、追記致します!

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