JOY Ocean Plastic(ジョイオーシャンプラスチック)

P&Gのサステナビリティ戦略「Ambition 2030」~台所洗剤「ジョイ」で日本の海岸から回収したプラスチックごみを再利用~

皆さん、いかがお過ごしでしょうか。

本日は、毎食外食とかコンビニ弁当でない限り、1家に1本はある「台所洗剤」のお話を取り上げてみたいと思います。

P&Gのサステナビリティ戦略「Ambition 2030」

P&G 本社でチーフ・サステナビリティ・オフィサー(CSO)を務めるヴァージニー・ヘリアス氏が、「Ambition 2030」についての応えたインタビューがあるので、簡単にまとめてみます。

Ambition 2030 の4本の柱

  • ブランド
  • サプライチェーン
  • 社会
  • 従業員

P&G は以前から「環境サステナビリティ2020」を掲げており、「気候変動」「水」「廃棄物」が3本柱でした。従業員が入っていなかったので「Ambition 2030」を策定するにあたり、従業員を追加したとのことでした。

この4本の柱の中の「社会」について今回は、掘り下げてみたいと思います。

Ambition 2030の「社会」についての3つの目標

Ambition2030では、「社会」について3つの目標を掲げています。

  • 海に流出するP&Gのパッケージ(包装材)をなくす
  • 水の保全
  • おむつなどの吸収性衛生用品を洗剤のふたやビスコース、堆肥などにリサイクルすること

以上3つです。

今回はその目標のひとつである「海に流出するP&Gのパッケージ(包装材)をなくす」、という目標を達成するべく開発した新商品が、「ジョイ オーシャン プラスチック」ということになりますね。

出典:サステナブル・ブランドジャパン チーフ・サステナビリティ・オフィサー(CSO)を務めるヴァージニー・ヘリアス氏

ジョイ オーシャン プラスチック

P&G(本 社 :神 戸 市 )は、11月6日のニュースリリースで「ジョイ オーシャン プラスチック」について下記のように説明しています。

  • 日本国内の海岸で回収されたプラスチックごみを再生し、ボトルの原料として再利用
  • 台所洗剤のボトルとしての耐久性を担保できる最大量である約25%に日本の海岸で回収したプラスチックを使用
  • 今回発売する55万本という生産量は、海洋プラスチックを使用する製品としては、一つの国に対する世界最大の生産規模(P&G調べ)

本製品は、大手スーパーやドラッグストア、生協等、40社強の店舗で展開されるとのことです。

少し話がそれるかもしれませんが、P&GのCEOは現在、海洋プラスチックごみ問題を解決し、循環型社会の実現を目指すために設立された国際組織「廃棄プラスチックをなくす国際アライアンス(Alliance to End Plastic Waste)」で議長を務めており、世界から約40社が加盟し、日本では三菱ケミカルホールディングスと住友化学、三井化学が入っているそうです。

また、P&Gの滋賀工場は世界に先駆けて、すべての水を浄化し再利用することで外部への排水ゼロを達成しており、このモデルを世界に広げていく計画もあるようです。

以上のようなことからも、SDGsに対する意識の高さと、実行力がうかがえますね。

SDGs(持続可能な開発目標)

まとめ

プラスチックごみを回収して、プラスチックのボトルを作って販売。

繰り返していけば、プラスチックのごみは減っていくのだろうとは思います。

P&Gさんの取り組みは素晴らしいと思いますが、根本的な解決とは至らないのではないでしょうか。

だって、ほとんどの詰め替え用洗剤の容器がプラスチックのはずです。

詰め替え用の容器は、用途が済めばただの“ごみ”となります。

もしかしたら、先に取り組むべきは、詰め替え用のボトルの方かもしれないと、私は思いました!

また、Ambition2030の柱のひとつに「サプライチェーン」があるので、そのあたりはブロックチェーンの技術を取り入れて、透明性の確保を図っていけば、企業としての価値も、より高まるのではないでしょうか。

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